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Not revolved transmigration 105

「やることなくて暇だ!」
「うむ」
「じゃ、いつどこゲームでもするか?」
「呑気だな貴様ら」
毛利は呆れたように呟いた。だが確かに暇なのだ。
と、そこへ、前田と雑賀が入ってきた。
「秀吉…!」
「む」
前田は僅かにほっとした様子を見せ、入り口の方をちらちら気にしながら豊臣に近寄った。雑賀は入り口の所に立ち、廊下を窺っている。
「半兵衛は?それに三成とかも」
「政宗が逃がしてきた」
「そっか…すまねぇ!面倒な事にしちまって」
「アンタが指揮してることじゃねぇだろ」
「それはそうだけど…」
「なぁ、アンタ等は今必死こいてなに探してんだ?」
しゅんと落ち込んだ前田は長曽我部の問いに長曽我部を振り返った。雑賀と顔を見合せ、部屋の近くに警察官がいないのを確認してから口を開いた。
「匿名の垂れ込みでこの会社が闡喪組に資金提供してるなんていう訳のわかんないのが来てね。でもあの人が帰ってきたことも相まって、取り敢えず調べるだけ調べようって」
「適当だなオイィ!」
「これで何も出なかったら謝罪ではすまぬぞ。証拠を捏造するため我らを閉じ込めたか。ふん、浅知恵の働くことよ」
「う…」
「返す言葉もない…」
二人は合わせて頭を下げた。毛利は肩を竦めるとぽすんと長曽我部にもたれ掛かった。
「無駄なことよ」
「でもよぅ、証拠捏造されたらどうするよ?」
「口で言い負かす」
「…大谷はどうしている?」
豊臣は静かにそう尋ねた。前田と雑賀は僅かに驚いたように豊臣を見る。
「…あの人がどうかしたの?来てるよ、指示してる」
前田は不思議そうに聞いてきた。前田達にはまだ、尼子の事を明かしてはいないのだ。
豊臣はそうか、と呟いただけでそれ以上は語らなかった。
「ねぇ、あの人どうなったの?政宗君ー」
「ナーイーショー。…今は言えない」
「……。まぁいいや、とりあえず、俺達も出来るだけフォローはするよ。だから、俺が言うのも何なんだけど、妙なことはしないでね」
前田はそれだけ言って出ていった。雑賀は小さくため息をついた。
「すまない、慶次は見張り当番ではなくてな」
「貴様が謝ることではない」
「かーっ社長マジ男前」
「…雑賀さん、一つお願いがあるんだけど」
「?」
申し訳なさそうにそう言った雑賀は、伊達の言葉に首をかしげた。



 「…よし!一先ず片付いたね」
小一時間後、南部の地下室の方は軽い掃除を終わらせていた。長らく使われていなかったのか、やや薄汚れていたのだ。
「さてと。GPS探知とかされると面倒だから携帯は切ってね」
「そういえばワシのついてたな…」
「…兄さん。宇都宮先生は放っておいて大丈夫でしょうか」
「ん?」
竹中は遠慮がちにそう言った石田を振り返り、ふむ、と呟いた。
「…そうだね」
「竹中殿!その事で提案があるのでござるが」
「?なんだい?」
間髪入れぬ勢いで手を挙げた真田に竹中は驚いたように真田を見た。
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