スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

Not revolved transmigration 134(終)

「いてぇっ!」
伊達は頭を抱えてしゃがみこんだ。豊臣は成実を見る。
「…片倉よ。貴様は政宗を責めたが、いなかった政宗は死にかけていたぞ」
「それはっ、」
「母がやったことだから自分は悪くない、そう言いたいのか。ふん!見ていて何もしないのは同罪よ」
「!」
「違うか?」
豊臣の言葉に成実はう、と詰まった。
「仕方がなかったで済むならば法などいらぬわ」
「…ッ」
「それからもう1つ気になることがある。吉継や慶次が潜入していた時点で片倉がいることは分かっていたはずだ。何故親族の貴様が参加できた?」
「…!」
伊達ははっとしたように豊臣の後ろから顔をのぞかせた。成実は気まずそうに顔をそらす。
「…正確にはもう、親族じゃねぇんだよ」
「……え……?」
「……景綱ももう、絶縁されてんだ」
「………!」
伊達は目を見開いた。豊臣は反対に目を細める。
「……言うなって言われてたけど、話すわ。俺は、景綱に無関係を装ってくれって頼まれてたんだ、二週間くらい前に」
「!!」
「……でも、お前がいると思ってなかったから、つい。…悪かった」
「……なんで姉さんはそんなこと…」
伊達は呆然とそう呟いた。豊臣はふ、と息を吐き出した後、ぽふ、と伊達の頭に手を置いた。
「…貴様に似ている」
「!!?!」
「……なぁ政宗!お前、帰ってこないか?」
「え…?」
豊臣の言葉に驚いたように豊臣を見た伊達に、不意に成実がそう持ちかけた。伊達は表情を変えられぬまま成実を振り返る。
「オフクロ、去年死んだんだ。だから、景綱が出たら、三人で暮らせねぇか?」
「…お…俺は……ん、んなこと言われても…」
伊達は迷うそぶりを見せた。豊臣は僅かに目を細める。
案の定、伊達が豊臣を見上げた。豊臣は小さく笑った。
「…好きにせよ」
「!………。成実、悪い」
「!政宗、」
成実は驚いたように伊達を見る。それは豊臣も同じだった。
「…悪ぃけど、今更戻れねぇ」
「そんなことねぇよ!」
「そうじゃない。…俺はもう、この人の息子なんだ」
「!」
豊臣が更なる驚きに目を見開いた。伊達はに、と成実に向け笑って見せる。
「だから、…正直、片倉に入るつもりはねぇ。俺は、伊達家の最後の一人だしな」
「…ぷ。そうだな。ま、お前がいる場所が分かっただけでいいか…景綱が出る日は教えてやる」
成実は薄々断られるだろう事を分かっていたのか、案外すんなりと引き下がった。わしゃわしゃ、と伊達の頭を撫でる。
「…じゃ、元気でな。豊臣さん。こいつ、よろしくお願いします」
「……うむ」
そしてそれだけ言って踵を返し、人混みの中へ消えていった。
「…本当によかったのか?」
「Ah?……何言ってんだよ、親父」
「!」
「幸村達待たせてるから急ごうぜ。親父も竹中さんにどやされるぜ?」
「…ふ、そうだな」
そして二人も、歩みを再開した。


記憶を持つ者。記憶を持たざる者。
「政宗殿ぉぉぅぅぅぅう!遅うござるよ!」
「あーはいはい悪かった」
記憶を取り戻した者。記憶を取り戻さぬ者。
「…やれ、騒がしいことよなァ」
「そのわりには楽しそうだね?刑部君」
「…ヒヒ、その名で呼んでくださるな。太閤と最初に会った時、太閤は名前で呼んで下されましたぞォ?」
「そういえば教えなよ」
「なーに話してんだよ、吉継!」
「元親、共にこれ食べぬか」
「へ?…なんだこのパフェでっか!!」
彼らの運命は悲しいまでに絡み合い、ほどけることはないのだろう。
Not revolved transmigration.
巡らない輪廻はいつか回りだし、そしてまた止まり、この複雑な彼らの因縁をどこまでも運んで行くのだろうーーー



Fin
続きを読む

Not revolved transmigration 133

「もう終わったんだ、何か悔いがあってもどうしようもねぇ。素直に喜ぶに限る」
「ん……そうだな!」
「……やれやれ。皆でご飯でも行こうか」
「…そうだな」
豊臣は笑みを浮かべた竹中の言葉に小さく笑い、立ち上がった。

会社を出たところで、伊達の足が止まった。
「…!政宗殿?」
「!……真田幸村、貴様達は先に行け」
「豊臣殿!…わ、分かり申した…」
豊臣の言葉に留まることが出来なくなり、真田や竹中、大祝、石田そして徳川は後ろ髪引かれながらも歩みを再開した。松永と黒田は興味無さそうに通りすぎ、大谷は意外そうに伊達の足を止めた男を見据え、長曽我部と毛利は伊達の肩をぽんと叩いて竹中達に続いた。
伊達はじ、とその男を見据えた。
「…何か用かよ、成実」
伊達の前に現れたのは、片倉成実だった。
成実は伊達に歩み寄る。
「やっぱりお前、政宗じゃねぇか。なんであの時、」
「片倉成実よ」
ずい、と豊臣が前に出た。伊達は僅かに驚いたように豊臣を見た。
「貴様、あれから何も考えていないようだな」
「は?」
「失せよ。政宗は我が息子、もはや貴様には関わりのない人間よ」
「なっ!」
「行くぞ政宗」
豊臣はそう言って伊達を振り返った。伊達はぽかんとしてしまう。
「ひ、秀吉さん?」
「あの日から今日までの間、情報が公開されたにも関わらず、こやつは何も考えておらぬ。貴様が何か言ったとしても何も変わらぬわ」
「おいちょっと待てよ!アンタいつ政宗の親父になったってんだ!」
「愚か者め。斯様なことも知らんのか。よくそれで刑事などやっておれるな」
食いついてきた成実に豊臣は冷たく言い放つ。成実は一瞬怯んだが、退くことはしない。
伊達はちょいちょい、と豊臣の腕を引いた。
「いいです…話します」
「…そうか」
豊臣は僅かに後ろに下がった。伊達はきゅ、と拳を握り成実を見上げた。
「…俺のことはいい。姉さんに言うことはねぇのかよ」
「…景綱に?」
首をかしげる成実に伊達は目を見開き、強く地面を蹴って一気に距離を詰めると成実を思い切り殴り飛ばした。
「てっ!」
「テメェ本当に知らねぇのか?!本当に何も言うことはねぇのかよ!?」
「な…」
「なんで姉さんがヤクザになんなきゃなんなかったんだよ。なんで姉さんが犯罪者にならなきゃならなかったんだよ!!テメェその間、一体何してやがった!!」
伊達は我慢していたものが崩壊したように一息にそう怒鳴った。成実はどこかカチンとしたように伊達を見上げた。
「んだと?!何も知らねぇくせに偉そうな口きくんじゃねぇ!仕方ねぇだろ!俺がいねぇときにあの野郎が勝手にやったんだ!」
「テメェが頼りねぇからだろ?!」
「ふざけんな!あのババァの借金いくらあったと思ってやがる!!」
「貴様ら、落ち着け」
「「うぉっ!」」
互いにヒートアップして声が大きくなっていった二人に豊臣は小さくため息をつき、二人の首根っこを掴んで引き離した。成実は伊達をにらむ。
「お前はウチにいなかったから気楽なもんだろうがなぁ!俺は精一杯やっんだよ!」
「んだと?!」
「落ち着けと言っている」
豊臣はそう言うとぐわし、と伊達の頭を掴んだ。きゅう、と変な声が伊達から出る。

Not revolved transmigration 132

それから、警察でのゴタゴタは長かった。片倉と尼子は公安に引き渡されてしまい、伊達の公務執行妨害は二人の逮捕で相殺されたため伊達は不服そうだった。
特に猿飛と風魔は騒ぎになり、連日ニュースを騒がせた。だが闡喪組自体はそこまで騒ぎにはならなかった。かつて逮捕できなかった負い目からあまり公開していないのだろう。久の死は、ほとんど報道されなかった。

ホテルで事件解決してから一週間後。落ち着きを取り戻した新日本覇王に、渦中の人猿飛、風魔と、片倉、尼子を除く当事者が集まった。
石田は深々と豊臣に頭を下げた。豊臣は困ったように笑う。
「…重ね重ね言うが、礼をされる事ではない」
「いえ、そういうわけにはいきません」
「まぁ、真面目な子だから、聞いてあげてよ。それより、いくつか報告があるって聞いたけど」
竹中の言葉に毛利が頷き、座るように促した。
「まず、あの日あった爆発だがな。あれは闡喪組の主要施設を破壊していたもので、天海他幹部の死亡が認められたらしい」
「!」
「…じゃあ片倉さんから連絡受けて尼子さんが動いてなかったら俺らも死んでたな」
前田がぞっとしたようにそう呟く。毛利はちらとそちらに目をやった後、黒田に目をやった。
「それから気になることがひとつある。孝高」
「?どうしたんでぃ」
「あの日爆死した松永久だがな。ひょっとすると生きとるかもしれん」
「え!?」
「何?」
「…説明しやれ」
驚きの声を上げた徳川と松永を横目に大谷が促す。
黒田はがしがしと頭をかいた。
「あの騒動の後、無論小生はすぐフリーになったからな、辞める前に奴さんが爆死した辺りの部屋の外壁を掃除される前に見てきた。……で、妙なものがこれだ」
「?血痕にござるか?」
渡された写真を最初に見た真田がそう尋ねると黒田は頷いた。
「片倉っていう女の話によれば、爆発範囲は少なくとも円形に直径175センチ。壁についてた焦げ跡、変形した窓枠から見ても、相当密度の高い爆発だ。仮に爆死したとしたら、それにより噴き出した血は爆発の中心からの距離から見ても壁につく前に蒸発する」
「ま…間違いないのか」
「お前さんは数学教師かもしれんが、小生も物理専攻なんでね。ついでに爆発にゃ詳しいんだ。間違いない。なのに血痕が残ってるのは妙だ。壁の平面についているから、飛び降りた時についた物じゃない。とすれば、爆風を僅かに浴びて血が飛んだ、としか考えられないんでね」
「……生きてる…別に彼女なら不思議じゃないのが恐ろしいね」
「…生きている……か」
「!社長さん、」
ぼそりと呟いた松永の言葉に伊達ははっとしたように松永を見た。
松永はすぐに肩を竦める。
「…ま、興味を無くしたのならもうしないとは思うがね。久は私が探しておこう」
「…そこで探そうとか言える辺り、アンタも相当ブラックだよな…」
「ふはは、だてに血族ではないよ。私は裏には興味がないだけでな」
「……。そういえば、市さんの旦那は見つかったの?」
「浅井長政か。見つかったぞ。喧しくて敵わなかったわ」
笑う松永を一瞬見た後目をそらし、竹中がそう問うと毛利が答えた。
ぎし、と長曽我部がイスにもたれ掛かった。
「…しかし大きなヤマになったなぁ。警察とも関わったしよ」
「…そうだな」
「三成君達は明日から学校に戻るんだったね」
「はい、そうです。宇都宮先生は一足先に戻っています」
「そう、よかった。……じゃあ、これで今回の件は解決だね」
竹中の言葉に一瞬部屋のなかが静かになった。
解決はした。だが、なんとなく後味が悪い。
それがメンバー全員に共通する思いだった。
「…だーもう!解決したんだよ、今うじうじ考えてもどうしようもねぇんだっつの!」
「ま、政宗殿っ」
不意に伊達がそう怒鳴った。

Not revolved transmigration 131

「で、今は何してんの?魔王の妹を参戦させる訳にはいかなかいし見させるわけにもいかないと思ったから全く聞こえない場所にいてさ」
「…!お市殿か、」
「うむ、爆発の音を聞き付けてやって来るであろう警備員に全て話す為に待機中だ。佐助、お前は顔が知られ過ぎている故ここから去れ」
「んー。いや、止めとくよ。コタの事もあるからさ、俺様も残る」
「…!そうか、分かった」
真田は猿飛の言葉に僅かに驚いたように猿飛を見た後、ふ、と笑った。



 『電話ぞ』
それから数分後、長曽我部のケータイが鳴った。どうやら着信音は毛利の言葉らしい。
新日本覇王のジャマーは、特定のひとつの携帯の電波を生かしておく事が出来るのだ。
雑賀から借りた携帯は特殊な機種だったため、万一の事を考えて長曽我部の携帯を生かしていた。
「電話ぞ」
毛利が着信音と全く同じトーンで携帯を伊達に投げる。着信は知らない番号から。
伊達はいぶかしみながらもそれを取った。
「……誰だ?」
『呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーんってね。どうもー猿飛ですよ』
「……アンタか。一瞬とてつもなく焦ったぜ」
ひょうきんな始まり方をした電話をかけてきたのは猿飛だった。伊達は一瞬固まった後息を吐き出し、携帯をオンフックにした。
『あはーびっくりした?で、業務連絡だよ』
「!何ぞ進展があったか」
『進展があったどころじゃないのよ。松永が死んだ』
「…は?死んだ?」
『そ。なんでも、片倉さん守ろうとした尼子ってにーさんが撃った弾が肺貫通してね。ほっといても死んだんだけど、よく分かんないけど身投げて爆死したよ』
「は?!何だよそれ…」
「尼子って吉継に化けてた奴だよな。そうだ、吉継は?!」
『大丈夫大丈夫、生きてるよ。市って名前の女の子もいて…あ、石田の旦那達と知り合いみたいだった』
「…ならばおそらく織田信長の妹ぞ」
『お、正解。なんでいたのか知らないけど、どうやらこっちもさらわれてきたみたいだからさぁ、浅井長政ってお医者さん探してくれると助かるかな』
「…猿飛よ。尼子が発砲したと言ったが、前田と雑賀はどうした?」
『え?…そういや来てないよ』
「何だと?」
豊臣と伊達は思わず顔を見合わす。毛利はわずかに眉間を寄せ、考え込む。
「…数分前にあった都内各地での爆発……まさかあれに巻き込まれたか。それともその爆発が松永の仕業だったのか」
『…あぁ、もしもし?後者の方が正解だよ。突然車爆発して、その後処理二人に任せてきたんだって』
「…なるほどな。って事は、野郎の死で決着着いたって事か」
『うんーお疲れさまー。あ、そういやアンタ公務執行妨害したんだって?早く謝りにいったほうがいいと思うよ』
「うっせ、分かってんだよ」
伊達はそう毒づくと電話を切った。ふぅ、と長曽我部が疲れたように長いため息を吐いた。
「…終わったなー」
「…そうだな」
「死なれては立証が難しくなったではないか松永め」
「元気だなぁ元就ぃ…」
「……じゃ、俺警察の奴らんとこ行ってくる」
伊達がそう言って立ち上がると、豊臣も同時に立ち上がった。驚いたように自分を見る伊達を豊臣は真っ直ぐ見つめる。
「…我も行こう」
「!秀吉さん、」
「あん?なら俺もいく!残ってても面倒なだけだし。なァ?」
「我に振るな。だが、どうせまた聴取されるのだ、格段残る意味はない」
「……元親……元就さん…」
伊達の声がわずかに震える。長曽我部はがし、と伊達の肩に腕を回した。
「おら、行こうぜ政宗!万が一公務執行妨害になっても俺が共犯になってやるぜ。一番騒ぎ立てた訳だしよ」
「ふん、思慮が足らんのだ」
「うっ。結果オーライだろ?!」
「うむ、そうだな」
「ちょっと棒読みやめて」
「ぐだぐだしている暇はない。自首の方が罪は軽い、早に行くぞ」
「…おぅ」
伊達はにっ、と笑みを浮かべた。

Not revolved transmigration 130

「確かにこやつは営業よ。警備会社はあくまで警備が仕事、潜入捜査はまずせぬからな。だが、時折相手が嘘をつくことがあってなァ。力の合った者でなければ警備できぬ場合もある。黒田はそういう時の捜査員なのよ」
「…凄かったのでござるな」
「何じゃあお前さんその言い方は!」
「まぁまぁ。じゃあ爆弾は片が着いたと考えていいかな?」
「そのようだな…じきに警備員が来るはずだ」
「あぁ、一応このフロアの出入口は封鎖しておいたからもう少しかかるはずだぞ」
片倉は黒田の言葉に尼子に目をやった。尼子は小さく頷く。
「…よし、私と尼子が残るから、他は早くこの部屋から出ていけ」
「!片倉殿、」
「なんで!?」
宇都宮が上げた声に尼子はやれやれとでも言いたげにため息をつく。
「落とし前つけんだよ。最終的に自殺したが俺は奴を撃ってもいるしな」
「…!」
「お前らがいると話ややこしくなるだろ。だから早く行きな」
「…私は残る」
「!石田」
石田が不意にそう言って立ち上がった。石田はそのまま竹中を振り返る。
「…私は、このまま、闡喪組の内輪の話で終わらせたくはありません」
「…」
「申し訳ありません。でも、逃げたくはないのです」
「……だ、そうだよ、片倉君?」
「……だ、だが……」
戸惑ったように片倉は呟き、尼子を見た。尼子は少し考え込む様子を見せた後、諦めたように肩を竦めた。
「もういいんじゃねぇか?つかよく考えたら伊達が立派な公務執行妨害してるわ」
「なっ?!なんだとテメェ!」
「あーもーでけぇ声出すなって。なんで俺がこっち来れたと思ってんだ?」
「テッ……テメェ……!」
「要はそういう訳だからよ。伊達の罪軽くするためにも残ってもらった方がいいかもな」
尼子はそう言ってぼすんとソファーに腰掛けた。片倉は疲れたような諦めたような長いため息をつくと、そうだな、と呟いた。
「…悪ぃが小生は退散させてもらうぞ。あくまで一従業員なんでね」
「あぁ、ありがとう。彼女死んだけど……些か不安が残る。気を付けてね」
「はいはい」
黒田はそう言うと、ちらり、と大谷と目をあわせた。大谷は薄く笑って小さく頷く。それを確認してから、踵を返した。
「…話はおいおい、かな」
「そうですなぁ」
「…仕方ないね。でも、きっちり話してもらうからね、大谷君」
大谷は竹中の言葉に竹中を見上げた。竹中はその大谷の視線ににやりと笑う。大谷は困ったように肩を竦めた。
「…終わったな、真田」
「…そうですな」
それをちらりと見た後、徳川は真田を振り返りそう言った。真田も薄く笑ってそれに返す。
乱闘には参加していなかった織田と猿飛が出てくる。猿飛は大谷に織田を任せ、真田の元へ走ってきた。
「真田の大将!松永、まーた爆死したの?」
「?また?」
「そっか、大将はそん時にはもういなかったか。まぁいいや。で、どうなったの」
「うむ、尼子殿の助太刀により松永は倒した。自らそこな窓から身を投げ、爆死したようだ」
「わぉ、マジで?」
猿飛はそう言って窓をちらと見た後、真田に向き直った。
<<prev next>>
カレンダー
<< 2024年04月 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30