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Not revolved transmigration 82

「竹中殿への定時連絡にござる。石田先生達が戻られたようにござる」
『そうか…何もなかったんだな?』
「えぇ。何者かが参ったようでござったが、問題はないと。それより片倉殿、そちらは大丈夫でござるか?」
『あぁ。俺は大丈夫だ、気にするな』
「………片倉殿。…あ!」
『?!どうした!』
片倉の焦った声を聞きながら、真田は僅かに体を動かした。
「最上にござる!」
『!』
電話の先で片倉が息を呑むのが分かった。
視線の先で動く最上を追う。最上はキョロキョロと辺りを見渡した後、懐から出した封筒を置いてそそくさと立ち去った。
『真田。お前、バイク乗れるか?』
「バイクにござるか?一応、バイトの為持っておりまする」
『俺がいた所にバンで運んできたバイクを停めてある。恐らく野郎は車で来てる。悪いがお前が先に追ってくれ』
「承知!車にキーは差したままにしておきまする」
真田はそう言うと静かに車を降りた。片倉が隠れていた所にあったバイクに跨がり、ヘルメットを被る。
『真田、ケータイをインカムに繋げ』
「はっ!」
『…!やはり車だ。頼むぞ。俺は車に戻る!』
「承知!」
真田はバイクのグリップを握り、バイクを発進させた。
真田は高校1年の時、修行の旅に出た時バイクでバイトをしつつ移動していたのだ。だから、同時期に免許を取った伊達より運転が上手い。
真田は片倉に言われたナンバーの車を見つけると、一定の距離を保ってその車を追った。
『どうだ?』
「直進しておりまするな。確か、その車のカーナビに某のバイクは映るはずにござる」
『……あぁ、確認した。竹中には俺が連絡を入れる!』
「お願いしまする!」



 真田達にそう動きがあった時、社長室はちょっとした騒ぎになっていた。
「あれ?秀吉?!」
「…慶次か?」
「うわービックリしたー!え、秀吉が社長なの?!」
「うるさいよ?前田君」
「あ、半兵衛!久しぶり!」
どうやら前田は豊臣と面識があったらしい、社長室でその姿を見るなりきゃいきゃいと騒ぎだした。竹中はわざとらしく深々とため息をつく。
後から入ってきた長曽我部はぽかんとしていた。
「なんでぇ、社長と知り合いかよ?」
「秀吉とは高校が一緒だったんだ!俺はその頃には他の施設に移ってたから、三成達は知らないな」
「で?どうして君がいるんだい。そして隣の女性はどちら様かな?」
イライラとした様子の竹中に雑賀は頭を下げた。
「私は雑賀孫一。この男の同僚だ。慶次、お前も落ち着け」
「はぇっ?あ、ごめん」
「例の孤児院の近くで会ったんだ。…吉継の部下だったんだってよ」
「!………そうか」
豊臣は納得したようにそう呟いた。
雑賀は豊臣に促されて椅子に座った。前田はその後ろに立つ。
「大谷警部の事は一通り伺いました」
「うむ」
「彼、警部だったんだ。君たちは?」
「私は警部補、前田は巡査部長です」
「闡喪組には一緒に潜入したんだ」
「!…」
竹中がはっとしたように考え込んだとき、竹中の携帯が鳴った。
竹中はワンコール終わるか終わらないかの内に携帯を取った。
「僕だよ。…動きが出たのかい?」
「!」
竹中と豊臣の雰囲気が変わった事に、前田は石田にこっそり話しかけた。
「何かしてんの?」
「俳優が味方についたと言ったろう。その男が呼び出される場所を張っていたんだ」
「へぇ」
「前田君。潜入していたと言ったよね。彼女と代わってくれる?」
「え?あ、はいはい」
不意に竹中はそう言い前田に携帯を渡した。

Not revolved transmigration 81

「…警察であるお前には言いたくないが、私と長曽我部は院長の屋敷に侵入する」
石田はじ、と前田を見た後、そう切り出した。前田はぎょっとしたように石田を見る。
「はっ?!なんで!!」
「お前、兄さんの事は覚えているか?」
「え?は、半兵衛の事?」
「そうだ。兄さんの考えでな。こちらに有利なカードを多く作っておきたいんだそうだ」
「……その為にお前は犯罪を犯すと言うのか?」
二人の会話を聞いていた雑賀がぽつりとそう尋ねた。前田は渋い顔をして石田を見たが、石田は表情を変えずに頷いた。
「私は生徒を巻き込んでしまった。大谷さんも苦しめている。濃姫様達まで巻き込むわけにはいかない。そのためなら、犯罪を犯そうとも構わない。全て決着がついた後、償う覚悟は出来ている」
「……長曽我部元親、お前もか?」
「…犯罪を犯すのは確かに乗り気じゃねぇぜ。露見したら元就とも別れねぇとならなくなるだろうしな」
「!」
乗り気じゃない、との言葉を聞いて雑賀はわずかに目を見開いた。
だが長曽我部はこう続けた。
「だが、吉継だって大切な仲間だ。早くなんとかしねぇとアイツの命に関わる!…んな時に自分の心配なんかしてられっかよ!」
「!?」
命に関わる、と聞いて前田と雑賀は顔を見合わせた。
まさか、と思った石田は眉間を寄せた。
「………あの人は心臓病だぞ?」
「えっ?!聞いてないよそんなこと!」
前田は再びぎょっとしたように石田を見た。
やはり知らなかったか、と思った石田はわずかに目を伏せた。
「生徒が言うには外科手術をしなければ長生きは出来ない、複雑な病だそうだ。だがあの人は体質上麻酔が打てない。だから手術をしていない」
「そ……そんな…全然知らなかった……」
「今は内服薬で発作を押さえてんだと。片倉の姐さんが薬を取りに行ってくれたんだが、没収されてねぇとは言い切れない」
「え…マズイんじゃそれ………」
「だから五日後に、どうあっても決着着けなきゃならねぇ。罪を被るか被らねぇか、そんなのは大した問題じゃねぇ!今は何よりも、吉継の方が優先だ」
「……そうか…。……分かった、協力しよう」
「!」
雑賀の言葉に石田は僅かに驚愕を顔に浮かべた。前田も雑賀の言葉に大きく頷くと、石田に向き直ってにやと笑った。
「あぁ!バレなきゃ問題ない、なんて言っちゃ問題発言だけど。それを言うなら、警察内部にヤクザが潜入してるのも問題だしな。二人にそれだけの覚悟があるなら、俺らが協力しない訳にはいかない」
「前田………」
「俺たちも一緒に背負う」
真っ直ぐな前田の視線に石田はうっすらとえみをうかべた。
「………礼を言う」



 それから数時間後。真田達の方に大きな動きはなかった。
「竹中殿。こちらに動きはありませぬ。そちらは?」
『猿飛君は仕事に戻った。吉継君のGPSは反応しないから、壊されたのかもしれない』
「そうでござるか……」
『家康君と政宗君には部屋で待機してもらってる。学生の本分を忘れてもらっても困るしね』
「…成る程。石田先生の方は?」
『いや、特に連絡はないよ』
「………」
『心配かい?』
電話越しの竹中の声色に、真田はむ、と呟いた。
「……石田先生と三成殿は違いまする」
『そうだね。でも君が冷静でいようとしているのは三成君が心配だからだろう?』
「竹中殿」
真田は思わず尖った声を出してしまう。
『ごめんよ。…あ、帰って………あれ?』
「?如何なされた?石田先生が帰ってきたのでござるか」
『あれ、君?どうして…あ、ごめんね。ちょっと面倒な事になった、何かあったらまた連絡して』
「?分かり申した」
真田は不思議に思いながらも電話を切った。
『真田、どうした?』
「!」
片倉との連絡用の携帯から聞こえた声に、真田は今度はそちらを耳に当てた。

Not revolved transmigration 80

「何故だ!」
「孫一!」
勢いよく石田に掴みかかった雑賀を、前田は慌てて止める。
怒りの色を浮かべる雑賀の目を、石田はじ、と見た。
「……元々こちらの物だから返してもらう。奴等はそう言っていたそうだ」
「奴等の物…?!」
「石田を責めんな、姉ちゃん」
その時、運転席から長曽我部が声を掛けた。鉄格子の嵌まっている、運転席と荷台との間にある窓を雑賀は見る。
「……俺はアイツが連れてかれる時その場にいた、でも助けられなかった。責めんなら俺を責めな」
「!……」
雑賀は長曽我部の言葉にはっとした様子を浮かべると、気まずそうに俯いた。
「……すまない、つい取り乱して…………」
「謝りなさんな。…それよりよ」
「?」
「さっき吉継はアンタの命の恩人みてぇな事言ってたが、ありゃどういうこった?」
「!それは…………」
雑賀は言葉を濁す。石田が前田を見ると、前田は肩を竦めた。
す、と目を細めて窓の方を見る。
「…大谷警部と闡喪組、なんで因縁あるかは知ってる?」
「!いや…アイツから話すのを待とう、って事にしてるから俺は知らねぇ。多分知ってんのは社長と孝高だけだ」
「大谷警部は課長でね。大谷警部と俺と孫一、それから後数人で闡喪組に潜入捜査したんだ」
「!!」
「……新宿のバーにあった、って奴か?」
「そ。でも、バレたんだ」
「!」
「で、でもアイツ何も出なかったって言ってたぞ?!」
運転席の長曽我部の顔は見えないが、声色には僅かな焦りが見えた。
前田は黙って首を横に振る。
「………何も出なかったんじゃない。あげる前に見つかっちまったんだ」
「…大谷警部と私は逃げ遅れて……大谷警部が…」
「…命の恩人ってそういうことか。アンタを逃がそうとして、アイツは捕まったんだな?」
「…………そうだ」
声を絞り出すようにして雑賀は答えた。前田は黙って雑賀を抱き寄せる。
運転席の長曽我部がため息を吐いた気配がした。
「……ったく、自己犠牲の傾向はそん時からかよ。つくづくアイツらしいぜ」
「……なぁ長曽我部さん」
「元親でいいぜ」
「そっか。じゃあ元親、大谷警部はいつからアンタ達の警備会社に?」
「…そうだな……三年ちょい前からだな」
「…ってことは、その前の二年間はずっと…」
「何されたかは知らねぇけど、ろくな目にはあってねぇだろうな。現に、何あったか知ってる孝高は今回の事反対してたしな」
「!」
「…そういえば、もめていたな」
食堂での騒動を思い出した石田はそう呟く。前田は困ったように眉尻を下げて笑った。
「よかった」
「?何がでぃ」
「話聞く限り、大谷警部、偽大谷警部ほど変わってないみたいだから」
「……そうかい。ま、とにもかくにも、だ。闡喪組のボスと会えるのが五日後なんだけどな」
「え、ボスが分かってるのかい?!」
長曽我部がふらりと振った言葉に、前田と雑賀は驚愕の表情を石田に向けた。どうやら警察ではまだ分かっていなかったようだ。
「吉継がさらわれたのが昨日でな。それ取り返しに追っかけたらいた」
「ちょ、さ、さらっと言ってるけど地味に凄い事してるねぇ!」
「あー、確かに昨日は凄かったなぁ。そこで相手方に裏切りは出るわボスの兄弟は芸能プロダクションの社長だわそこの俳優も相手方だったけど寝返るわ」
「何それ凄い!」
「協力してくれている私の生徒の、生き別れた姉だったらしくてな。俳優もその人も、半ば脅されて参加していたんだ」
「生き別れ?」
石田の言葉に前田は石田を振り返り、はっとしたようにぽんと手を叩いた。
「もしかして、片倉さん?」
「知っているのか?」
「潜入してたときちょっとね。そっかぁ…」
前田は何度か頷いて、ふぅん、と呟いた。

Not revolved transmigration 79

長曽我部はうーん、と唸ると石田を振り返った。
「……どゆこと?」
「私に聞くな!私も分からない!」
「なぁなぁ三成、大谷警部がどうしたんだよ?何なら、電話しようか?」
「待て慶次」
携帯を取りだそうとした前田を雑賀は制した。
どこか緊張した顔つきで長曽我部と石田を見る。
「……大谷警部とはお知り合いのようだが、どこで?」
「どこ…って言われてもよぅ」
「大谷警部は長らく行方不明だった。正確に言うと五年だ」
「五っ?!」
「だが二週間ほど前、突然戻ってきたんだ」
「!」
雑賀の言葉に石田と長曽我部は顔を見合わせた。
「そうそう。てっきり俺は死んでるかと思ってたよ」
「私もだ。…だから私は、あの人が本当に大谷警部なのか正直疑っていた」
「え?」
「確かに五年も離れていれば変わるかもしれない。でもそうじゃないような気もする。………教えてくれ。いつ、どこで、大谷警部と出会ったんだ?」
「………………」
石田と長曽我部は顔を見合わせた。前田もいつの間にか飄々としていた様子を消し、じ、と石田を見ている。
「…長曽我部」
「……あぁ…予想外のハプニングだぜ」
「ハプニング……?」
「俺や石田がいつどこで会ったのか、教えてやってもいい。だが、その為にはアンタ等に多大なリスクを背負ってもらうことになる」
「リスク…」
「どうする」
長曽我部の言葉に雑賀は一瞬迷ったように前田を見たが、前田が先に頷いた。
「俺は知りたい」
「!」
「大谷警部は俺も尊敬してるし、何より孫一の命の恩人だ。もしあの人が苦しんでいるんなら、今度こそ助けたい」
「慶次……」
雑賀は驚いたように前田を見たあと、僅かに表情を綻ばせ、その後頷いた。
長曽我部はそんな二人に、満足そうに頷いた。
「分かった!話してやる。だが俺等はここに長居できねぇ、移動しねぇと」
「それなら大丈夫!俺達これから一週間有給取ってるからさ」
「そうか。じゃあ、石田、任せていいか」
「承知した」
長曽我部はトラックを動かすべく運転席に向かった。
石田は二人に向き直った。
「さて。貴方は前田の恋人だそうだが、お初にお目にかかる、石田三成だ。高校の数学教師をしている」
「私は前田と同じ、警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策5課に勤めている。分かりやすく言うと、某人気刑事ドラマでちょくちょく現れるパンダのコーヒーカップを持っている課長のいる課の事だ」
「あぁ成る程。……、私が大谷殿と初めて会ったのは、いまから四、五ヶ月ほど前の事だ」
「四、五ヶ月?!」
「教え子の一人がヤクザに誘拐されそうになった時、助けてくださった」
「…ヤクザってまさか……闡喪組?」
「そうだ」
「「!」」
二人の目が大きく見開かれる。ぎゅう、と雑賀は強く拳を握りしめた。
「……闡喪…ッ!!」
「…。恥ずかしながら奴等の狙いはこの私だ」
「えぇ?!そうなのかい!?」
「正確に言うと、私たちの孤児院の院長の隠し財産だ」
「!織田さんの?あ、だからここに?」
「あぁ、そうだ。新日本覇王という警備会社の人が協力してくださっている。さっきの長曽我部もその一人だ」
「……大谷警部も、その警備会社に?」
雑賀の問い掛けに、石田は雑賀を見て頷いた。
「…結構長くいるようだぞ」
「そうだったのか……」
雑賀は石田の言葉を聞くと俯いた。前田は心配そうに雑賀の肩を抱いた。
体はそのようにしたまま、顔は石田に向ける。
「…俺の名前聞いたときあれだけ焦った、ってことは…大谷警部まさか………」
「…今は、闡喪組に捕らえられている」
「………!」

Not revolved transmigration 78

二人はならんで歩いた。長曽我部も目立つ白い髪をパーカーのフードで隠している。
屋敷の裏口に来たところで石田が口を開いた。
「ここが裏口だ」
「んー…石田よぅ、お前さん門限破って帰ったことは?」
「一度だけある」
「どこから帰った?」
「?正面からだ」
「……すまねぇ、アンタはそういう人だったな」
「?」
石田は何故長曽我部が謝ったのか分からず首をかしげたが、言及はしなかった。
長曽我部は裏口の木戸に触れた後、ひょいと長身を生かして塀の上から中を覗いた。
石田は大胆な長曽我部にぎょっとしてしまう。裏口とはいえ、人通りは少なくないのだ。
「おい、長曽我部ッ」
「…成る程な、見取り図を欲しがるわけだ」
「?!」
「細かい話は後でしてやるよ。大体この屋敷の警備は分かった、帰るぞ」
「え…あ、分かった」
そう言うなりさっさかトラックに戻っていく長曽我部に拍子抜けしながらも石田は長曽我部を追った。

トラックまで戻った時、思いがけない人物と出会った。
「あれ?三成!」
突如名を呼ばれ、石田は驚いたように振り返った。長曽我部は小さく舌打ちし、パーカーの上に着ていたジャケットの内側に手を差し入れた。
だが長曽我部の警戒は杞憂に終わった。
「!ま、前田?!」
「よ!久しぶり!」
呼び止めたのは石田の友人だった。前田の名前に長曽我部をはっとする。
「石田先生、こいつ、」
思わず前田と呼ばれた男を指差す。前田の隣にいた女はその所作に眉間を寄せたが、前田は気にせず笑った。
「お?三成の友達さんかい?俺は前田慶次!よろしく!」
「んなこたどうでもいい!」
「ええっ?!」
前田はぎょっとしたように長曽我部を見たが、長曽我部は気にすることなく前田の肩をがしりと掴んだ。
「アンタ、吉継の部下だったやつだろ?!」
「…………あ!そういえば!」
「へ?よ、吉継?」
「…吉継というのは、大谷吉継の事か」
混乱する前谷に変わり、女がそう聞き返した。長曽我部はそちらを見て首をかしげる。
女は大きなため息を吐いた。
「私の名雑賀孫一。この男の同僚だ」
「ま、孫一?!恋人でしょ?!」
「カラスめ。同僚と言った方が分かりやすいだろ」
「ま、まぁそうだけどさ」
しゅんと落ち込む前田を横目に、雑賀はじろりと長曽我部を見据えた。
「それはさておき、大谷警部がどうした」
「あ、そうそう。あの人に会いたいんなら、本庁…じゃなくて、警視庁行けばいるはずだよ?」
「「は?」」
長曽我部と石田の言葉が重なった。思わず互いを見合う二人に、雑賀と前田も顔を見合わす。
「ど、どうしたんだよ三成?」
「…デート中悪いがちょっとアンタら付き合ってくれ!」
「えっ?」
きょとんとする二人の腕をつかみ、長曽我部はトラックまで二人を引っ張っていった。
空っぽの荷台に入り二人を座らせると、長曽我部はポケットからスマートフォンを取り出した。
「なぁ、大谷吉継はこいつだよな?」
長曽我部はそう言いながらスマートフォンを二人に見せた。どこかの居酒屋で撮ったらしい写真の中に映る大谷を指差す。
二人は顔を見合わせた後で頷いた。
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