面会

面会に行ってきた。
レンの好きなチョコレートとパンとお菓子とジュース諸々買って、送る予定だった手紙と、神社で買ったお守り持って。
親族じゃないと面会できないらしく、従姉妹と偽って入った。
隔離施設みたいなとこに面会状持って行ったら、レンがすぐに来た。
あたまボサボサで目が死んでた。
レン「○○!」
すぐ手を引いて自分の仮ベッドがあるとこに行って、抱き締められた。
レン「○○、会いたかった、来てくれてありがとう…」
本当に病人っぽかった。
薬のせいか、目がリアルに死んでる。
とりあえず買ってきたものとか渡して、お話しした。
レンは、ちゃんと病気と向き合って自立すると言っていた。
退院したら母親と住むらしい。
あの母親と……心配だけど、病気の原因はあの母親だと思うから、帰りつくとこはやはりあの人なんだろう。
レンは、お互いに自立して、今度は時間をかけて段階踏んで、何年先でもいいから、また一緒になりたいと言っていた。
私は曖昧な返事をして、レンはひとりじゃないと念を押して、背中ぽんぽんしてあげた。
病院に入るのは二度目だからね。
何を言われても信じられないよ、でも孤独は怖いから、友達としてレンの近くにいようと思う。
別に私と幸せにならなくたっていいんだ。
誰を愛でたっていいんだ。
レンが自立して幸せに踏み出せるなら、背中を押せるよ。
きっとあんな温い病院じゃレンの病気は治らない。
レンはまだ隔離施設にいるから、あと最低三ヶ月は入院すると言ってた。
とにかくちょっとでも治療に専念してほしい。