電話

友達ならいいと思って、レンのおばさんに私の電話番号を教えていいと承諾した。
夕方、公衆電話から電話がかかってきた。
レンだった。
レン「もしもし?○○…?レンだけど…わかる?」
別人みたいに弱って泣き出しそうな声だった。
私「あ……うん…、わかるよ」
レン「友達でいてくれるって聞いた、ありがとう……。ごめんね、俺、○○にひどいことして」
私「いいよ、いいから、友達でいるよ」
レン「面会とか来てくれる…?今公衆電話からだからあんまり長く話せないけど、ちゃんと話したいんだ…」
私「うん、行くよ」
レン「○○、愛してる、友達でも愛してるから…っ」
泣いてるのかもしれない。
レン「じゃあ、もう切らなきゃ、ありがとう、おやすみ…」
私「うん、おやすみ」
胸が張り裂けそうだ、まるで子供を牢屋に閉じ込めてしまった気分