2011-1-11 01:06
友達ならいいと思って、レンのおばさんに私の電話番号を教えていいと承諾した。
夕方、公衆電話から電話がかかってきた。
レンだった。
レン「もしもし?○○…?レンだけど…わかる?」
別人みたいに弱って泣き出しそうな声だった。
私「あ……うん…、わかるよ」
レン「友達でいてくれるって聞いた、ありがとう……。ごめんね、俺、○○にひどいことして」
私「いいよ、いいから、友達でいるよ」
レン「面会とか来てくれる…?今公衆電話からだからあんまり長く話せないけど、ちゃんと話したいんだ…」
私「うん、行くよ」
レン「○○、愛してる、友達でも愛してるから…っ」
泣いてるのかもしれない。
レン「じゃあ、もう切らなきゃ、ありがとう、おやすみ…」
私「うん、おやすみ」
胸が張り裂けそうだ、まるで子供を牢屋に閉じ込めてしまった気分
しばらくしてからまた掛かってきて、
レン「ごめん、○○の声ききたくて、また電話しちゃった…あのね、食事の時以外は部屋から出られないんだけど、食事の時は自由だから…その時は電話してもいい?」
私「いいよ、出られたら出るから」
レン「ありがとう、あの、他に聞きたいこととか、ある?」
公衆電話だからあせってるみたいだった。
私「あ、ゲームとかできるの?荷物に入れといたんだけど…」
レン「うん、できるけど、ひとりじゃつまんないから、してない。お母さんが、モンハンの買ってきてくれてちょっとやったけど」
私がレンのおばさんに買ってあげるように頼んだやつだ、よかった、ちゃんと買って貰ってて。
お金は、私がちゃんと払って、私からって言うとレンに変な期待させちゃうから内緒にしてもらってる。
レン「○○、前に買ったポケモンやってる?」
私「うん、やってるよ」
レン「じゃあ、俺も今日からやる…。退院したら、交換とかバトルとかしてくれるかな…」
私「いいよ、やろうね」
レン「うん、ありがとう……じゃあ、もう10円切れるから切るね、おやすみ…」
私「おやすみ。またね」
なんだか泣けた。
明日、お見舞いに行ってみる。
ひとりじゃきっと帰りに挫けて死にたくなるから、友達についてきてもらう。
友達は、きらいになるまで関係をもったらいいと言ってくれた。
その代わり大変だよ、とも忠告をくれた。
恋人には戻らない。
ただ、近い友達でいたい、レンはひとりぼっちだから…寂しがりなのに、誰も側にいないから、つらいと思う。
我ながら甘いしバカだと思うよ。
でも でもね、
好きな気持ちは変わらないんだ
この気持ちが
一番つらいんだ