空っぽ

私は魂をどっかに置いてきてしまったみたいに毎日なにかを探している
どこに行けば、なにをすれば、誰に会えば、なくなってしまったそれを取り戻せるのか
分かっているようでほんとうには分かっていない
以前の自分より今の自分を愛するほうが確実に幸せになれるのに、欠けたなにかのせいで素直に今を愛せなくなっている
きっと、たぶん、
私は未だに彼に会いたくて、あの場所に行きたくて、目一杯の愛で包み込んであげられたら、
いや、こんな考えもう捨てたはず
思い出は美しく、当時抱えた苦悩も今なら抱きしめることすら出来そうな、そんな予感がした
でも要らないんだ、ほんとうはね
探しているままの方がいいんだ
見つからないままでいいんだ
それはきっとこれから作っていくためのスペースで、何かを取り戻すためのスペースじゃない
うまく言えないけど
きっと、探していればいずれわかる
そんな予感がする