無題

1人が怖い
泥沼から這い出て先ず手にしたのが
手に余るほどの自由
何をしてもいい
全てが許される
でもその自由は時々牙をむいて
私の喉元切り裂いてしまいそうになる
多分私の1番望んでたことが
死なんだろう
浅はかながらに考えていた
生きていくのは苦痛だよ
でも生きているからこそ
今があって明日があって仲間がいて
そこに些細な喜びも感じる
もがいて、もがいて、でも甘くて
もがくなんて表現じゃ足りないくらい
私は甘えてた
呪縛から逃れてやっと
自由になれたのに
足枷はめるのは、私?
そうだね、たった1人の、私だ