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近況ほーこく

ほんの少し前まで大雨が降っていました。
最近の田村市はバケツをひっくり返したような大雨雷雨ばかりで、あんまり普通の雨が降りません。
雨の後は少し放射線量が下がる傾向にあるのですが、それでも微減、おおむね横ばいも変わりません。

これはおそらくセシウムの一部が半減期を迎える2年先まで変わらないかもしれませんね。

今日、4月末から5月末くらいまでつけていたガラスバッジの測定結果が出ました。
以前書いたこともある自分では見れない放射能の積算計量系です。
現時点では0.1ミリ未満とのこと。
約一月で0.1ミリ以下なら割と安心できる数値ではあります。
ただ、これはあくまで一応原発がひと段落してからの数値なので一番濃い時期の数値は含まれていないのが心配なところ。
でも私達が気にしすぎるのはいけないと思うので、とりあえずは安心材料としてだけ受け止めることにしました。

そして、今年の4月、福島県は学校職員の人事異動を一部凍結していましたが25日付でこの移動を発令させました。
結果3000人が人事異動を受けることになり、夏休み開けたら担任が変わると言う事態が何件も発生しています。
震災後の不安な時期を一緒に乗り越えた先生がいなくなる。
保護者も今までにないことで、かなり不安の様子。
いろいろ事情もあるのでしょうが、もう少しなんとかならないのかなあと思いました。

夏休み中に離任式もあり、今日は久しぶりの震度4〜5の余震。
真夜中に久しぶりに飛び起きました。
子供達も寝ていて気付かなかったと言う子もいますが、おおむね気付いた様子。

せっかくの夏休みでも今年は子供達も先生方もいろいろ大変なようです。

福島の近況ほーこくでした。

放射能騒動に飽きないうちに

私の郡山の知り合いと出会った時にこんな話を聞きました。
「子供が喉が痛いと言うから病院に言ったら扁桃腺が腫れている、と言われた。放射線の影響かもしれないと心配だから精密検査に連れて行く」
と。
震災から4か月。
線量がやや高めの郡山とは言え、まだ直接の影響が出るには早いんじゃないか?
 心配過ぎじゃないか、
とも思ったのですが相手が子供の事ですし
「何もないといいね」
と話しました。
何もなければ安心できますしね。

でも本当に今、福島、郡山を見てもマスクをしている人を見かけません。
今日も久しぶりの猛暑だったせいもありますが、皆、普通に自転車で突っ走り、笑いながら町を歩いています。

現在環境放射能のモニタリング数値はほぼ全ての街で、微減か横ばい傾向。
大きく数値が変わらない日が2か月続いています。
放射能を気にしすぎる生活に飽きたというのは確かにあるのだと思います。
避難できない以上、放射能のある生活が私達の日常であり、それを受け入れていくしかないのですから。

けれど、それは見かけだけ。
私の知人のように、心の奥ではやはり放射能の影響に皆、怯えています。
もう丸1日原発のことが報じられない日が出てくるくらい、進展期待できない状況。
せめて除染など目に見える対策ができればと思うのですが、しっかりと音頭を取って動く上がいないとなかなか難しいのだと思います。
本当は飽きてはいけないのですから。

でも、田村市も近く、学校施設の除染や土壌除去が動き出す見込みらしいです。来週には説明会が開かれると聞きました。
本当に、早く何か動き出さないといけないと思います。
本当に皆が「放射能を気にすること」に飽きないうちに。

市長さんの勇気

昨日、伊達市の除染の話をしました。その後、伊達市のホームページを見てみたのですが、市政だよりにおける市長さんの言葉にとても感動しました。

一部引用、失礼します。
「放射能汚染はかつて経験したことのない事態ですから、国や県の指示があったとか、無いとかではなく、つまるところ、危機に対する意識の問題で、国も県も市も、そして個人も一人一人が、事態を注意深く受け止め、自ら考え行動することが必要なのです」
本当にその通りだと思います。
国が言ったから大丈夫、人がダメと言ったから、ではなく一人一人が良く考えて、自分で判断しなくてはならないのだと私も思います。

人の言う事をうのみにするのでなく、また疑い過ぎるのでもなく、それぞれの人の意見を尊重しつつ、最終的には自分自身が判断するという当たり前だけど忘れがちな事が今、私達にとって改めて大事になってきているのだと思います。

義援金の時の事もあります。日赤に右ならえで送った皆さんの被災地への気持ちが、今も半分以上届いていないのは有名な話です。
別に日赤が悪いというわけではありませんが常に考えることを止めない事。

捕らわれすぎるのも良くありませんが、思考の放棄はせっかく震災を生き抜いた、自分自身の成長の放棄ではないでしょうか?

まあ、そう達観できるようになったのも、実は今の政府が頼りなかったおかげですね。

今回の震災でありとあらゆる点で後手に回り、まともな判断を殆どできなかった政府に見捨てられた県は、結局自分達で考え行動するしかなかった訳です。

震災後のいわき市長の呼びかけ叱り、郡山市の校庭土壌除去しかり、伊達市の除染叱り。

ホント。何もしてくれないならせめて自治体の取り組みを邪魔せず、援助してほしいと思います。

でも、伊達市の市政だよりを見るにつけ市長さんの言葉には感銘を受けます。

ちょっと羨ましいかも‥‥

豊かな自然が

先日、命を守るイベントで講師の先生がおっしゃっていたことがあります。

チェルノブイリの時もそうであったが、自然の豊かなところほど除染が難しい。コンクリートなどの所であれば洗い流すことができるが、緑が豊かであればあるほど、森が豊かであればあるほど時に任せるしかない。と。
その点で言うなら、福島は最上級に除染が難しいエリアになるのではないかと思います。
「市」と名のつく所でさえ、森が見え山が普通に側にあります。
自然が豊かで、福島、郡山など本当に大きな市を除いては高層ビルなどもない緑の濃い、自然の豊かな県です。
田村市にも思いかえしてみれば5階建て以上の建物は無い気がします。
果物王国と言われ、のどかで住みよい街。
それが福島の自慢でした。
もうすぐ福島の桃が収穫の時期を迎えます。
皇室に献上さえされる桃は、今年食べることができるでしょうか?
先日の鉄腕ダッシュで話題になったとおり、梅は今も禁止ではありませんが自粛がかかっています。
緑が豊かであることに困る日が来るなど思ったこともありませんでしたが、街全体を除染しようと思っても町や市の大半を占める森や草地、田んぼや畑は土壌改良などをしようと思っても手が付けられないというのが現実です。
でも、手を付けられないと手を上げてしまったら、それこそ私達の周りに30年。
放射性物質は居座り続けることになります。
先日伊達市が全県に先立ち街全体の除染に乗り出したというニュースを見ました。
最初は郡山市の学校表土除去を先走りと見た自治体や文科省がその効果を見て後に続いたように、その後に各自治体が続いて、少しでも福島のキレイな場所が増えるように願わずにはいられません。

その為の努力は、皆、誰も惜しみはしないのですから。

情報の取捨選択

3月11日以降、日本のマスコミの良くない所と私が一番思ったのは、一つの何かが起きると、それまでいろいろ言っていた事を一切報じなくなると言う事でした。

例えば震災直後、一号機の注水がどうとさっきまで繰り返し報じていたのに4号機が爆発するともう4号機の事しか言わなくなる。
2号機は、3号機はどうなの?
1号機はちゃんと注水されているの?そういう心配の答えは報じられず、右を見ても左を見ても同じ報道ばかり。

本当に知らせたくない事から目を逸らさせるためではないかと勘繰りたくなる程でした。

そして今、原発の現状は報道は殆どされていません。
その代りに何度も何度も繰り返されるのは牛のセシウム問題。
原発は本当は危ないのじゃないかとか、牛の問題を取り上げることで他の問題から目を逸らさせようとしているのではないか?
スケープゴートならぬスケープビーフ。
牛を悪者にすることで、野菜や鳥、ブタを気にしないようにさせるつもりでは?
そんなことを考えてしまいます。
実際問題として体の大きな牛が危ないとなると小さな鶏や、ブタも心配ではあります。まあ、鶏や豚は牛よりは、危険な稲わらなどを餌にすることは少ないので、原因が餌の野ざらし稲わらだけであるならそれほど問題にはならないとは思いますが。

偏った報道をするマスコミの信頼性などは元々低いのですから、私達は自分達の身を守る為にも、情報を与えられるのを待つばかりではなく、自分から動き、集めて取捨選択することが大事なのではないかと思います。
今回の事件、牛農家の方は、外の稲わらを食べさせるなと言う告知を知らなかった、と言っていると聞きます。

でも、自分の仕事の事です。
家族や牛たちの安全の為です。
状況を知る為の努力はするべきではなかったかと思うのです。

セシウム牛を国が買い取る動きがあると聞きました。

それは良いことであるかのように思えます。
けれど、今、一番大事なのは二度とセシウム牛と呼ばれるようなモノを作らない為の対策ではないでしょうか?

周囲を除染し、安心な水と食べ物を与える。

当たり前だけど、まだできていない対策を。
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