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感謝の気持ちはどうしたら

最近、テレビを見ないので今もやっているかどうかは解りませんが震災直後、ACのCMで何度も見た言葉があります。
「思いは見えないけど、思いやりは見える。心は見えないけれど、心遣いは見える」
それを見ながら、感謝の気持ちはどうすれば見えるのかな、と思いました。
今日、私が尊敬する上司が職場を離れました。
本当に明るくて、注意もするけど努力を認めてくれる、それでいて、自分も人一倍努力する。
そんな人でした。
大震災の時もがんばりあった尊敬する方でした。
震災が以降、流通が戻って来たとはいえ、スーパーなどの閉店時間は遅くて6時。
仕事が終わってからだとまず買い物はできません
震災のドタバタで最後まで仕事も忙しくて、本当だったら予定していた送別会などもちゃんとはできませんでした。

もっともどんな贈り物もお餞別も感謝の気持ちを伝えきれない。
貰ったたくさんのありがとうを返せない。
ACのCMの詩は行動が大事と言う事、翻ってどんな心も思いや言葉に出さなければ伝わらないこともあると伝えています。
だとしたら感謝の思いはどうやったら伝わるでしょうか。
私の気持ちは、あの人にちゃんと伝わったでしょうか。

震災後、私は、多くの人に心救われました。
上司、仲間、家族は勿論
本当に苦しかった時、メールをくれた友人達。
励まして、コメントをくれた皆さん。

救援物資を届けてくれた人、
本当に危険な時にそれでもボランティアを続けてくれた人。
自分達も辛い筈なのに「ありがとう」と言ってくれた避難所の方。
そして、今も原発で戦ってくれている方達。
今も彼らに支えられて、私は生きています。
そんな人たちにどうしたら感謝の気持ちを届けられるでしょうか。

あの人を見送りながら、私は考えてしまいました。

DASH村とのど自慢

鉄腕DASH!という結構長く続いているテレビ番組があります。ご存じですか?

その中にDASH村というのがあって、出演者が村でスローライフ生活にいろいろチャレンジしています。
このDASH村は、場所は正式には公開されていませんが福島県であるのは住人にはけっこう有名な話でちょっとぐぐれば具体的な場所まで出てきます。
ですが、この場所は実は原発から30km以内。
現在屋内退避エリアになっているのです。
しかも、やや北西に位置していてかなり放射線数値が高いエリアです。
動物や村人、スタッフさんは避難が完了しているようですが、地元の協力者さんなどはどうしているでしょうか?
何年もかけて作り上げてきた村に行けない。
行けるようになるのはどのくらい先か。元に戻せるのか。
スタッフさんや出演者の皆さんはどう思っているのでしょうか?
私も大好きな番組であっただけに少し残念でもあります。
3月13日は地元の記念事業で「NHKのど自慢」の公開録画が行われる予定でした。
ハガキ抽選倍率3倍以上、予選倍率10倍だったとか。
予選も終わり、皆楽しみにしていたのですが当然というか中止です。
その会場は今は避難所です。
スクリーニング検査やっています。

原発が落ち着かない今、芸能人やテレビスタッフもなかなか福島には来辛いと思います。
それを責めるつもりはまあありません。
だからいつか、DASH村が再建され、テレビで田村市の出演者の歌声が流れることがあれば、その時が福島が完全に復興したということなのかもしれませんね。

春よ 来い

厳密には田村市ではないのですが、直ぐ近くの町に三春というところがあります。
梅、桃、桜がほぼ同時に咲くことから三春。と言われているのです。
花の開花前線が丁度福島のあたりで重なるのだそうです。
友人が東京では桜が開花したよ。
と教えてくれました。
今朝、外を見た時、近くの家の木に梅の花が咲いていました。
足元にはオオイヌノフグリ。
去年の秋に植えたチューリップの球根からも芽が出ていました
震災からもうじき20日が過ぎようとしています。

私達の狭間の日々は未だ終わる気配を見せませんが、それでも雪が降っていたあの震災の日から確かに春が近づいてきているのだな。
と感じました。
福島には美しい花の名所がたくさんあります。
三春には滝桜という樹齢千年の桜の木がありますし、福島市には個人所有でありながら、桃源郷と称えられ季節になると多くの人が訪れる花見山があります。
年によっては梅、桃、桜が、一度に見られるときもあり、私も数度行きましたが本当に夢のような光景です。
今年の春、例年であれば県外からバスでも訪れていた観光客は、今年は来てくれるでしょうか?
なんだか、今年は不謹慎という言葉が変な流行語になって来ているのか、結婚式や花見を控える方が多いらしいです。

私などがいうのはおこがましいですが、あんまり気にしすぎないで欲しいかなと思います。
せっかくの春は皆さんに楽しんで欲しいです。

まだ今年福島に来て下さいとまでは言えませんが、いつか福島の美しい春をまた楽しんで貰えると嬉しいです。

私達はその日が少しでも早く来ることを祈りつつ福島の春を待ちたいと思います。

終息まで年単位

朝起きてすぐに一応夜に何か起きていないかネットニュースを確認するのが習慣になりました。
それ以外はテレビの報道番組は見ません。精神的に滅入ってしまうので。

で、今日、最初に見たニュースがそれです。本当にニュースはいい事を言いませんね。はぁ〜。

私達が知りたいのはこれ以上悪くなる可能性があるのかないのか?
私達はずっとここにいていいのか否か。
農業従事の方は野菜や米を育てていいのか、食べられるのか、そういう具体的なところです

毎日、今日も1日過ごせたと安堵しながら眠りについたり、家を少し離れるたびに今、ひょっとしたら田村市全地域に避難勧告が出たかもしれないと怯える日が嫌なのです。

放射能と付き合って行く覚悟はあらかたついています。
健康診断こまめにうけて、環境放射能を花粉と同じように気にして生きる。
予防接種のように年に何度かスクリーニング検査。
それでいいです。
ただ、ここにいていいのだという保証が欲しいです。

完全終息まで年単位これ以上悪くならないところまで安定するまでどのくらいかかるか。
その辺をちゃんと教えていただけないものでしょうか?

おなかが痛くなった原発くん

「おなかが痛くなった原発君」という動画がネットで有名です。
いろいろ賛否両論あったりするみたいですけれど、私はいいと思います。
解り易くて、楽しくて、ホッとできます。
そして何より、それを作ってくれた人の思いやりが感じられます。
福島県に住む私達が一番気になるのは確かに原発の件です。
でも、繰り返される報道の多くは、同じことの繰り返し。
私達を安心させてくれません。
もはや本当に安心できる状態ではないのかもしれません。
それはもうある程度覚悟をしています。
原発報道で「直ちに」健康被害はありません。
と報道されると「直ちにってことはいつか、問題が出るんじゃないか!」
と心配して下さる方もいます。
でも、そんな気休めの「直ちに」でも私達には必要だったりするのです。
この福島で生きて行く為には。
現実から目を背ける為ではなく前を向いて生きていく為に。
もう行政局のホールのテレビは着いていません。
テレビで流れるニュースはもう私達にほとんど何ももたらしてくれないと解っているからです。
私も日に何度か、ネットでその日のニュースを確認するだけにしています。
報道番組を見ても精神的に滅入ってしまうだけですから。


震災直後の報道は、ある意味正直であり、暴力であったと思います。
勿論被災地の現状を知らせ、救いの手を差し伸べる為に報道が果たした役割も大きいとは思います。 けれど、彼らは本当に危険と思うところにはやって来ないのです。安全なところから苦しむ人々を映すだけ。


決して情報を隠せとか、辛い話を聞かせるなと言っているのではありません。

でも、被災地に救援の手が回るようになってきたこれからは、被災地の人間が少しでも明るい気持ちになれるような番組や報道を増やしてほしいと思います。
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