ま、また寝落ちしてしまいました。
もう昨日になってしまいますが、東北六魂祭については結局行くのを取りやめました。
朝、8時過ぎに出て、途中まで行ってみようかと思ったのですが、本宮あたりから車が増加しているのが確実に解って、大混雑が予想されたので諦めました。
(16日にはトラブルも報道された六魂祭ですが、17日は大きなトラブルもなく運営されたそうです。仙台の友人は家族と見に行ったらしいです)
その代り、もう一つこの連休に行ってみたかった場所に行ってきました。
いわきの「アクアマリン ふくしま」です。
ここはいわゆる体験型の環境水族館と呼ばれているところで、イルカやアシカのショーがあるわけでも、ペンギンがいる訳でも無いのですが福島の川や、池や沼の生物。
海の生き物などが自然に近い形で展示されているところです。
私は震災前に2回行ったことがあるだけなのですが、釣り堀のように魚を釣るコーナーや、海の生き物に触れるコーナー、裸足で水遊びできる砂場などもあって子供が楽しい施設でした。
しかし今回、震災でこの「アクアマリンふくしま」は壊滅的なダメージを受けました。
地震と津波の影響を大きく受けたのは勿論ですが(もち
ろん、と言っていいのか。建物内部まで津波が来たことそのものは、でもまだ微小なダメージであったのです)
その後、津波でポンプなどが破損。
さらに予備電源等を動かす為の燃料が震災後の放射能被害(風評被害含む)で確保できず飼育生物の9割近くを失う事態になったのでした。
海獣など一部の生き物たちは他所の水族館などに文字通り「避難」し、スタッフの方々が自宅に持ち帰ってまで守った命が残り1割。
その1割と、各水族館からの寄贈生物。
加えて新たに採取された魚達などで、7月15日、再オープンを果たしたのでした。
魚の数は最盛期の三分の一以下。
けれども、企画展の他、子供達が裸足で遊べるコーナーや釣った魚を食べるコーナーなども復活していました。
‥‥こう言う事を言うと、
福島の放射能は〜。魚は〜とおっしゃる方は多いです。
魚を食べさせるなんていいのか〜、という声もあるのも事実です。
今年は海の水遊びを避けた方がいいと言う話ですし。
でも、取水口近くの海の水の放射性物質はND(未検出)であったそうですし特別展として用意されていた震災関連コーナーでは海の魚や、川魚の調査なども定期的に調査をされています。
一時高い数値を出したコウナゴなどについても継続調査もされているようでした
。かえってこうして管理されているところの方が安全なのではないかな。
と思って歓声を上げて水を掛け合う子供達を微笑ましく見てきました。
震災直後に避難先で生まれたゴマフアザラシの赤ちゃんも「きぼう」と名付けられて公開されていて、私はとても嬉しく思いましたし、いわきの今、福島のこれからに希望を持ちたいと思いました。
アクアマリンを支えるスタッフ。
お客、地元の人、皆同じ気持ちなのだと思います。
私がアクアマリンに行ったとき、出迎えてくれたのはアンパンマンの歌。
サックスアンサンブルのしかも生演奏。
丁度オープニングイベントで演奏をされていたそうです。
彼等が演奏をしているのは野外ステージ。
なんとがれきで作られています。
その名も
「がれき座」
まだまだ震災の爪痕は多く残っていますが、それでもいわきも、そこに生きる人々も生き物たちも頑張って生きて行こうとしています。
海の蒼さも、森の緑もまだ美しい福島で。