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市長さんの勇気

昨日、伊達市の除染の話をしました。その後、伊達市のホームページを見てみたのですが、市政だよりにおける市長さんの言葉にとても感動しました。

一部引用、失礼します。
「放射能汚染はかつて経験したことのない事態ですから、国や県の指示があったとか、無いとかではなく、つまるところ、危機に対する意識の問題で、国も県も市も、そして個人も一人一人が、事態を注意深く受け止め、自ら考え行動することが必要なのです」
本当にその通りだと思います。
国が言ったから大丈夫、人がダメと言ったから、ではなく一人一人が良く考えて、自分で判断しなくてはならないのだと私も思います。

人の言う事をうのみにするのでなく、また疑い過ぎるのでもなく、それぞれの人の意見を尊重しつつ、最終的には自分自身が判断するという当たり前だけど忘れがちな事が今、私達にとって改めて大事になってきているのだと思います。

義援金の時の事もあります。日赤に右ならえで送った皆さんの被災地への気持ちが、今も半分以上届いていないのは有名な話です。
別に日赤が悪いというわけではありませんが常に考えることを止めない事。

捕らわれすぎるのも良くありませんが、思考の放棄はせっかく震災を生き抜いた、自分自身の成長の放棄ではないでしょうか?

まあ、そう達観できるようになったのも、実は今の政府が頼りなかったおかげですね。

今回の震災でありとあらゆる点で後手に回り、まともな判断を殆どできなかった政府に見捨てられた県は、結局自分達で考え行動するしかなかった訳です。

震災後のいわき市長の呼びかけ叱り、郡山市の校庭土壌除去しかり、伊達市の除染叱り。

ホント。何もしてくれないならせめて自治体の取り組みを邪魔せず、援助してほしいと思います。

でも、伊達市の市政だよりを見るにつけ市長さんの言葉には感銘を受けます。

ちょっと羨ましいかも‥‥

豊かな自然が

先日、命を守るイベントで講師の先生がおっしゃっていたことがあります。

チェルノブイリの時もそうであったが、自然の豊かなところほど除染が難しい。コンクリートなどの所であれば洗い流すことができるが、緑が豊かであればあるほど、森が豊かであればあるほど時に任せるしかない。と。
その点で言うなら、福島は最上級に除染が難しいエリアになるのではないかと思います。
「市」と名のつく所でさえ、森が見え山が普通に側にあります。
自然が豊かで、福島、郡山など本当に大きな市を除いては高層ビルなどもない緑の濃い、自然の豊かな県です。
田村市にも思いかえしてみれば5階建て以上の建物は無い気がします。
果物王国と言われ、のどかで住みよい街。
それが福島の自慢でした。
もうすぐ福島の桃が収穫の時期を迎えます。
皇室に献上さえされる桃は、今年食べることができるでしょうか?
先日の鉄腕ダッシュで話題になったとおり、梅は今も禁止ではありませんが自粛がかかっています。
緑が豊かであることに困る日が来るなど思ったこともありませんでしたが、街全体を除染しようと思っても町や市の大半を占める森や草地、田んぼや畑は土壌改良などをしようと思っても手が付けられないというのが現実です。
でも、手を付けられないと手を上げてしまったら、それこそ私達の周りに30年。
放射性物質は居座り続けることになります。
先日伊達市が全県に先立ち街全体の除染に乗り出したというニュースを見ました。
最初は郡山市の学校表土除去を先走りと見た自治体や文科省がその効果を見て後に続いたように、その後に各自治体が続いて、少しでも福島のキレイな場所が増えるように願わずにはいられません。

その為の努力は、皆、誰も惜しみはしないのですから。
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