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帰りたいけれど

本当なら昨日書く予定だったことは、仮設住宅や借り上げ住宅に人が入り始めたと言う話と、警戒区域の縮小の話でした。
田村地区は警戒区域でも放射能数値は1未満の所が多く、調査の結果次第では警戒区域の解除と早期帰宅が可能ではないかという話だったのです。
ですが、それを単純に喜んだのは私達ちょっと離れた当事者だけ。

現在避難中の、本当の当事者の皆さんは
「勝手に家から引き離しておいて、帰ってもいいなんて勝手だ」
「安全だと誰が保証してくれる?」
「4か月無人の家に直ぐに住めると思うか?」
「家の洗浄はしてくれるのか? ライフラインの確保はできているのか?」
「帰れる人と帰れない人が出るのは不公平」
「私の所は今の数値がいくつなのか解らない。安心なんてできない」
「帰れると決めた奴が自分達の家の風呂桶の水を飲み干したら帰ってやる」
と簡単に帰れないと口をそろえておっしゃいます。

「原発の作業も毎日中断やトラブルしてるだろう? 工程表なんか最初から当てにしちゃいないけど、皆がちょっとは安心して帰れるようになるのはいったいつになるかなんてわかんないんだよ」

その通りだと思います。

家に帰りたいのは皆、山脈山々。でも、これから家を離れなくてはならない人もいる現実に、心も現実も状況も、そう簡単にはいかないのだとなんだか冷や水を浴びせかけられた気分でした。


昨日は久しぶりの雷と土砂降りを伴う大雨でした。
雷が心配で電化製品の電源を落して少しのつもりで寝たら気付いた時には朝でした。
久しぶりの纏まった雨が、人々の心や放射性物質を洗い流してくれるといいのですが‥‥。
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