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明日から夏休み

台風直前の大雨に見舞われた今日、福島の殆どの小学校、中学校、幼稚園は終業式でした。

あ、今はなんか夏休み前は終業式って言わないみたいですね。
昔は三学期制でしたが、今は二学期制で前期の終業式は9月頃らしいです。
まあ、その辺はさておき、大雨の中大荷物を抱えた子供達は「明日から夏休みだ〜」と、とても楽しそうでした。
夏休みの宿題を早々に仕上げるつもりだと言う子、夏休みの宿題は夏休みにやればいいとあっけらかんとした子。

それそれでしたが、皆、震災以降初めての楽しいお休みに、心は浮き立っているようでした。

今年の3月の春休みは、いつもより長いものではありましたが、あれはお休みなどと言えるものでは勿論ありません。
地震と放射能に怯えた一カ月。
家の中で呼吸さえも潜めて暮らした日々。
一生に一度の卒業式も、卒園式もできず、お別れも言えないまま遠くに離れた友達。
勿論、自分達の家を離れて避難所暮らしをしていた警戒区域の子供達や、目の前で友人を津波にさらわれたり家族を失った子供達に比べれば幸せと言えますが、それでも子供達がその身体に抱えるストレスは小さくはなかったと思います。

今年は放射能による影響で夏休みが延長されると言う話がありましたが田村市は例年通りと言うことになりました。
被災地全体で見るとほぼ同じか、むしろ減る傾向にあるようです。
宮城の方は一週間から十日くらい減らされるとか。

一部の学校では除染活動などの為増えるところもあるらしいですが。
夏休みとはいってもおうちの方は仕事があるので学童保育などに行ったりしてあんまりのんびりできない子も多いようですが、田村市に限らず被災地の子供達が、一時でも震災の事を忘れて楽しい思い出をこの夏休み、作って欲しいと思います。

普通の原発事故 ステップ1の終わり

東電が発表した工程表のステップ1をほぼ達成したと発表したそうです。

事故当初から比べ放射性物質の拡散が当初の200万分の1になって、「放射線量が着実に減少傾向」にあるとしたそうですが、減って約10億ベクレルと聞いてぶっ飛びました。
最初に飛散した量が兆を通り越した京レベルであったことは解っていた事ですが、今の時点でさえ億の飛散があるというのです。

さて、この億の放射性物質は京が飛び散った時のものでしょうか。
それとも今もまだ億の飛散が続いていると言うのでしょうか?

まず第一の優先事項が原発の安定停止であることは解っています。
しかし、これ以上放射性物質を拡散させないようにしないことには、いくら除染しても同じことの繰り返しになってしまうのではないかと思うのです。
そして国も東電もその京分の放射性物質の悪影響や、それを防ぐための方策を何も出してはくれません。
さらに、京分飛び散った放射性物質を水で流したり洗ったりして集まった汚泥、がれきや木々を焼却処理をした後の灰の処理先などは未だ何の提案もされていません。
そちらの方も最優先であると解らない筈もないのに。

武田氏いわく「普通の原発事故」での放射性物質の拡散は億単位であるといいます。
とするなら、私達はようやく「普通の原発事故」の被害者になれたわけです。

さて、普通でない原発事故がやっと普通の原発事故になった。
その普通の原発事故が終わり、私達が本当に普通の生活に戻れるのはいつの日か。

「ステップ1」は終わってもまだまだ先は長そうです。
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