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ちょっと訂正 放射能とツユクサ

以前ブログに書いていたことを少し訂正します。

放射線によってツユクサの花の色が変わる、ということを聞いたのですが正確にはおしべの色、ということでした。
だから一目で見て解るようなものではないらしいです。
顕微鏡で見るとかしないと。
さらに言えばその根拠となる論文にあったのはムラサキツユクサであってこれは観賞用の大きな花。
私達がふつう思う「ツユクサ」とは違う種類らしいです。
しかも、青が一般的ですがピンクや白の品種も普通にあるので、一時期
「ピンクのツユクサが咲いた! 放射能に汚染されている!」
と騒がれるような話は無いと見たたほうがいいようです。

勘違いで間違った事を書いてしまいすみませんでした。
リトマス試験紙のように、放射能を浴びるだけで色が変わるなんて花が本当にあれば便利ではありますが、それは花が可愛そう。
自分の居場所で、自分の色の花で咲き続けて欲しいです。

とにかく、これからはツユクサを普通に楽しめそうです。
もうムラサキツユクサは終わりっぽいですが普通のツユクサは多分これから。

良かった。

知らされない情報

昨日、ちょっとした騒ぎがありました。
田村市常葉町の常葉行政局にある可搬型モニタリングポストが毎時40マイクロシーベルトという数値を表示して丁度、福島原発4号機の解体作業が始まったというニュースと相まってまた放射性物質が放出されたのでは?
田村市は緊急避難が必要だ!
とネットの皆さんが騒ぎ出したのです。

勿論、異常数値の時点で調査は入っており、計器の故障であろうということは直ぐに判明しました。
周辺の数値も安定値であり、何種類かの機械による計測も異常数値を表してはいなかったからです。
昼過ぎに計器は止められ、現在は調整中となっています。
対応そのものに問題は無いと思うのですが、その後、この情報は殆ど外に回りませんでした。
何事も無かったことをことさら騒ぎ立てて心配をかける必要は無いだろうという判断だったのでしょう。
でも、そのせいで今日の朝くらいまでネットでは騒いでいた人もいたようです。

良くも悪くも現状に慣れてしまった私達は、通りすがりにモニタリングポストの数値が見えても、もうあまり気にしません。0.1〜0.15くらいは誤差の範囲。
一喜一憂していたら何もできないですから。
震災後1年くらいの間は毎日朝夕に環境放射能数値が防災無線で流されていましたが、今は週一回になっています。

さて、今回の場合、数値の変化はかなり早い段階で解っており、計器の故障という事は見当がついていました。
ただ、一般の人はもう数値のグラフなどを気にして見てもいないので関係者以外は気づいていなかったこの数値を公表して万が一に備えた方が良かったのでしょうか?
正直、私は何とも言えません。
無用な不安を広げずに良かったという思いと、情報はちゃんと公開して欲しいという思いが両方あるからです。

震災後まだいろいろ混乱していた頃、田村市と飯館村の放射能数値が入れ違って報告され、テレビで放送され、それを見ていた保護者が青ざめて学校や児童施設に連絡したという事もありました。
情報に対する緊張感は必要ではありますが…情報に振り回されてしまうのもどうかな?
と思います。

とりあえず、田村市は今日も大きな変化なし。
放射線数値の急上昇にによる緊急避難!
なんてことにならなくてよかったと思います。

2年目の夏

昨日あたりから、福島県の小学校の体育の授業でプールでの水泳が始まったみたいです。
子供達は皆、顔を真っ黒、とまではいきませんが真っ赤にして楽しそうに水泳を楽しんでいる様子。
昨年は猛暑の中、それでもプールの使用が出来ず、屋内プールのあるところまでバスで通っていました。
各学校で時間を割り振っての授業でしたから、今年、水泳の授業ができることはとても喜ばしいことだと思います。

ここ半年以上、水の水質検査は全てND。
大地が濾過してくれているのか、井戸水や川水でさえ放射性物質は検出されていないとのこと。
学校は除染も進んでいるし、危険は無いのではないかというのはやや希望的観測が入った楽観思考。
でも、窓も開けられず、外にも出られず過ごした震災一年目の夏に比べれば2年目の今年は外遊びも出来て、窓も開けて、なかなか快適に過ごしています。

巻き散らかされた放射性物質はそう簡単に消えることは無く、減ったように見えても実は場所を変えただけ。
それはよく解っています。
でも、放射性物質と、閉じこもった生活のどっちが健康に悪影響を与えるかと考えれば答えは解りきっています。

アクアマリン福島の常設展示の中には「かっぱを取り戻せ」と、川遊びをする子供をかっぱに見立て、彼らが遊べる自然を取り戻そうというものがあります。
かっぱがまた安心して遊べる風景はまだ遠いものですが、せめて今年の夏は、元気に走り回る子供達の姿は見たいものだと思っています。

安いか、高いか…

福島県産の海産物が昨日初めて市場に並んだのだそうです。
相馬沖50kmでミズダコ、ヤナギダコ、ツブ貝。
試験操業で水揚げされ、2度の検査と、スーパーの自主検査を経ても放射性物質は検出されなかったので南相馬市のスーパーで販売されたのだそうです。
値段は通常の半値程。
安くて美味しい地元産の魚介類ということで、ほぼ完売になったそうです。
でも、これは福島県だから。
まだ他の県は福島県沖の魚に多分、値は付けないだろうなと思います。

現在、福島県の農産物、海産物はその質以前に
「福島県産だから」
と見られます。
それは、放射能が心配だから避けられるか、被災地を支援するために買おうというのとどちらか。
避けられるより買って貰えるのはずっとありがたいことですが、不安という付加価値がついてしまうのは悔しいことです。
本来であるなら、その質はどこにも決して引けを取らない筈なのに、そう見て貰えない事が。

放射性物質は未検出であっても
「それはセシウムだけの事。ストロンチウムや他のものが入ってるかもしれない」
「福島県のデータなんか信用できない」
という記事や書き込みも既に見受けられます。
安心だと言っても信じて貰えず、危険だと言うとそれみろと言われる。
福島県産のものが本当の信用を取り戻すには長い時間が必要です。

だから、後はもう買う人の判断に任せるしかないと思います。
安くて美味しいことは間違いはない、けれど不安が残る福島県産を買うか、買わないか。
買えとも買うなとも強制はできません。
でも、今回の水揚げと販売が「福島ブランド」が本来の魅力による価値を認めて貰うそのきっかけになればいいなと思います。

でも田村市では売ってません。
あれば私も買いますけどね。

他人事ではないこと

旅行はとっても楽しかったです。
友達と一緒に遊んで、夕ご飯を食べて、買い物をして、温泉に泊まって、マッサージなんかして貰って、翌日はのんびりご飯を食べて、一日ご飯を食べるのも忘れるほど遊んで、そして帰ってきました。
疲れきって、帰ってきたら、ばたんきゅうでしたがそれでも幸せな一日でした。

話は全く変わりますが
戻ってきて朝が来て、インターネットでメールの処理とかをしていたら
「東京都内にホットスポット。都が除染を検討」
というような記事を見つけました。
葛飾区のある公園で1mの高さで毎時1.2前後の公園があったのだそうです。
以前のラジウム発見の件はもうほとんど話題にも上らなくなりましたが、今回の件は福島原発の由来のもので間違いはないのでしょうか?
1.2というのは福島でも1mの高さだと、かなり高い部類に入ります。
まあ、そんな中でも住んでいる人はいるのですが。
ただ、南に行くにしたがっておおむねその数値は下降していきます。
だから、どういう風向きの具合で、そこだけが高くなったのか、専門知識のない身にはよく解らないのです。

勿論、雨どいの下や中、側溝などを調べればそれくらいになるところはあります。
だから落ち葉などが集まったり、側溝の泥あげをした泥を集めたり、さらに風向きが最悪に悪かったりするとそういうこともあるかもしれません。
だから、原因をちゃんと調べ、除染などをしてみて欲しいと思います。
でないと、また「東北は汚染地」「いや北関東までもうダメになってる」と言い出す人が出ますから。

東京に行くと思う事は、もう東北以外では東日本大震災は完全に過去の事になってるんだなあということでした。

福島でさえ、ことさらに大震災の事をいう事は無く、日常生活に戻っていますが、それでも、職場の話題でも、毎日の新聞の一面からもまったく大震災関連の記事が消えることは殆どありません。
しかし、よその県では逆に大震災関連の記事が載ることさえ、もう稀なのでしょう。

いつまでも引きずって行くのが良いことだとは私も思っていませんので、それはそれでいいと思いますが、完全に忘れてしまうと、今回の件のように思わぬところで足をすくわれるような気がします。
大震災を他人事にしてはいけないのだというこれは、一つの警告ではないでしょうか。
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