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プチ除染の結果報告

現在、私の職場には簡易ですが放射能計測器があります。

田村市の教育委員会の方針は
「非常事態収束後の参考レベルの1〜20mSv/年とするが、10mSv/年を超えないなど、今後できる限り児童生徒等が受ける放射線量を減らしていくことが適当である」

でその一環として参考数値を取って保護者に知らせるためです。

で、現在子供達の受ける数値が少しでも少なくなるように掃除に力を入れているのですが定期的な市からの測定を行っているほか、せっかく計測器があるので、清掃作業前と後のデータを取ってみることにしました。
簡単に言うならプチ除染?
周囲の除染などを考えていらっしゃる方の参考になればと思います。

まず、田村市の私の職場のある場所は通常の環境放射能数値は0.1〜0.3前後。

この数値は地上から1m以内の所で計られています。

私の職場の数値も地上0.5mの数値はほぼ同じくらいを記録しています。
校庭の砂場などは0.5〜1.0。
吹き溜まりでは2〜3近くなるところもありました。
また地面はコンクリートの面が0.3〜0.4.
庭の草の生えている土の所は0.5〜0.8。

こちらも地面とコンクリートの境目、吹き溜まりのあたりは1.8〜2.0になることもあります。

そこで、草の生えているところを徹底草むしりしてみました。
むしった草は集めてゴミ袋に入れてあります。
草むしり前は0.5強〜0.4前後だった所は草むしり後はほぼ0.3代になっていました。
土の除去はしていません。

吹き溜まりも溜まった落ち葉や桜の花びらなどを除去し、土も僅かですが削ったところやるまえは2.0を記録していた所が0.7まで下がりました。
砂場の窪みの泥も1.2あったところがその泥を除いただけで0.5にまでなっています。

玄関は測定前からこまめな水掃除を心がけているので0.15以下。

屋内は0.1〜0.07前後で窓を開けると0.15〜0.2くらいに上がります。
基本的に地上0.01cmで計る方がどこも計測値は高いのですが、屋内に限っては床の方が数値は低目です。
これは、毎日清掃を行っているからと思われ、掃除の後や、人の動きのない休み明けなどは最低値を記録することが多いようです。

ラバータイルの庭は掃除をする前が0.8〜0.6.水をかけての大掃除の結果、数値は0.5代に下がり、ラバーを数枚ずつ剥がして水に浸す作業をしたしたところ、そこは0、2〜4に下りました。

この結果を踏まえて、マスクをしてではありますが外での遊びや、散歩、活動なども時間を決めて行えるようになりました。


正直な話、この結果はどう今後に影響するか、役に立つか経たないか解らない、本当に一円貯金程度のものでしかないのですが、それでもできることがあるのはうれしい事です。


今後もできるだけやってみようと思っています。

お詫びと愚痴と今の一番の願い

福島の人間を支えるのは福島の人間だと、昨日のブログに書きました。

これは、福島以外の方が福島を支えていないとか、そういうことでは一切ありません。

ブログに来て下さる方も含め、たくさんの方が福島を、そこに暮らす私達を支えて下さっていること、どんな言葉で感謝しても感謝したりないくらいです。
ですが、現実を見るなら震災からもう2カ月が経とうとするに事態は何にも進んでいないのです。

これも、何度か書いたことで或るのですが災害は、人の本質を浮き彫りにする力があると思います。
基本的に日本人は外国のマスコミに賞賛されたこともあるようにモラルが高く、多くの人が被災地を助けようと動いてくれました。
けれども同時に、放射能が怖くて徐々に遠くの避難所に逃げていく取材のマスコミ、福島県人を差別する人達、インターネットで人の善意や被災地を貶める書き込みをする人。
そして何より、情報を隠蔽し、姿を隠し自分の責任を果たそうともせず、被災者の安全を守ろうともしない国や東電、自治体の上層部など人の暗部も多く浮き出されたのです。
結果、私達は人を信じられても国を信じられなくなりました。毎日繰り返される泥沼のような言い合いなどもうたくさん。誰が何を言ったとか言わないとかなど聞きたくもありません。

必要なのは今と、これから。
その為の対策なのだと彼らはどうして解ってくれないのでしょうか?

国よりもまだいくらか信じられる各自治体はそれぞれ、できる限りの対応を始めています。
それを国は早く助けて欲しいのに。

ガイガーカウンターを配り、除染への取り組みを助け、仮設住宅を作り、復興の為に支援する。

そんな当たり前の事ができない国を私達は本当に誇れるのでしょうか?

今の一番の願いは原発事故の終息で、次は解散総選挙です。
菅総理が辞めてもまともな政治家が上になるかはわかりませんが。

うつくしま福島を守る人

がんばろう ふくしま!
いまだからこそ応援したい!
盛りあげたい!
魅力あふれる故郷、福島県!

というわけで、大好物の粟まんじゅうを買いに地元デパートでやっている「第10回うつくしまふくしまの物産展」に行ってきました。

開店とほぼ同時に行ったのに粟まんじゅう屋さんはけっこおうな行列ができていました。
それ程待たずに買えたのでその後は、ぐるりと色々なお店を見て買い物しました。
浪江焼きそばや、日替わりの地元餃子を食べたり、キャラクター人形を見たり、色々なお店を覗いたりしました。
食べ物だけでなく、木工工芸や民芸品、シルク産品、馬の皮の皮細工等もあり結構盛況でした。

粟まんじゅう以外の好物にブリティッシュヒルズというイギリス風研修パークのショートブレッドを買ったり、ウニ焼きや桃の漬物などをつまみ食いしたり鉄板餃子を食べたり私も楽しみました。

とはいえ、色々生々しい話もあることはありました。
「倉庫が流されました。在庫が無くなったら終わりです」
とボードを出していらっしゃった方。
「真空パック保存で震災前に作ったものですが、出荷を断られたりしてまして‥‥」
「計画避難区域なので、終わったら移動の準備です」
「船がやられちゃって‥‥来年は出店できないかもしれませんね」

特に印象的だったのは有名な米粉バームクーヘンのお店。
阿武隈高原の天然卵、飯館村産の卵を使っているのが売りだったのですがこんなペーパーが。
「安全を確保するまで県外産の卵を利用しております」

きっと、どっちも苦渋の選択だったんだと思いました。

でも
「震災で工場が壊れましたが、営業を再開しました。動ける私達から動いて行きたいと思います」
とおっしゃっていた人もいます。
ブリティッシュヒルズの方は英国などの方も多いそうですが
「日本が自分の故郷、家だから」
とお国に帰らずお仕事をされているとか。

私も帰り、スーパーで伊達市のイチゴを買いました。伊達市の名前が心に残るようになったのも、福島の地名に敏感になったのは震災以降の事です。

福島の物は福島で食べる。
あんまりいい意味での地産地消ではありませんが、子供達はともかく私達は福島の物を信じて食べます。

それでいいと思います。
震災は色々なところで人のホントの姿を写し出しました。

国や上の人ほど信じられないと言うのが本当に情けない話しですが、たくさんの人や友人の暖かさも確かに感じました。地元の力、福島の底力、粘り強い東北の力は健在です。

月並みですが私達は一人ではないと実感しています。


福島を一番元気づけられるのは福島の人間なのかもしれないなと感じました。

消えた線量計の謎

調べてみた所、市内の全小学校、中学校、公立幼稚園、保育所、児童施設全てに簡易線量計が配布されているのは田村市独自の動きらしいです。
日本科学技術振興財団というところに独自に申し込み借り受けたのだとか。
普通学校の授業とかで使うもので簡易タイプなので計測数値にややバラつきはあるものの、高いと思われるところは高く、屋内にはちゃんと低い数値が出るので現在の目安を把握するには効果があるようです。

郡山、福島など特に数値の高い所には配布されているようですが、田村市が借りられたのは原発から近いからでしょうか?

全県的な動きとしては積算線量を調べるポケット線量計が来週くらいから配布され、先生の代表が携帯するようになるとか。
ということはいわゆるガイガーカウンターではない、線量計なのかもしれません。なんでもいいから早く配って欲しいと思います。
数値を自分の目で確められる効果は間違いなくあるはずです。


現在、福島県では文科省や国の指示など当てにせず、それぞれに放射能対策などに自治体が動き始めています。
代表的なものでは土壌除去と夏休みの延長、扇風機、クーラーなどの購入でしょうか?
ここ数日の気温は25度を超えています。
正直、締め切った室内にいたら正気を失うレベル。
簡易線量計で空間線量を計りつつ、窓を開けて空気を通したという話を聞いています。
でも窓を開けるのは心配。
故に扇風機、クーラーを充実させることにしたというのは子供達にとっても良い話だと思います。

幸いな事に郡山に続いて他の市町村も土壌除去に踏み切ってくれたことも、嬉しい話だと思います。

でもコメントにありましたが、外国から万単位の数の線量計が贈られたという話があります。
福島の小学校、中学校、高校、特殊学校を足しても全部で1000校弱。
保育所、幼稚園、児童館を足してもほぼ同数。
無認可園を加えても3000程度なのに、何故線量計を全部に送れないのでしょうか?

消えた線量計の謎は、ミステリーでも何でもない国の怠慢に他ならないとは解っていますけれどね。

放射能測定機の価値

今、田村市は各学校施設に1台ずつ、簡易タイプの放射能測定器が貸与されており、職員が毎日朝と夕方昇降口や、校庭、校舎内などで0.01mと50cmで放射能の数値を測定しています。

週に一度、その数値を公開し保護者や子供の安心を守る為に活用しているのです。
さらにその過程で、いくつかの施設でデータを取りながら個人レベルでできる除染を行っていると聞きました。
いくつか報告もあります。

例えば風の吹き溜まり。
普通の場所の5〜10倍近い数値が出ており、そこ枯葉を取り除き、少し砂を掻くことで他の場所の2倍程度まで数値が下がりました。
雑草の生えた草地を職員総出で草むしりしたところ、数値がやはり四分の三から半分ほどに下がったそうです。
逆に、ここ数日の暑さの為窓を開けてみたところ、僅かではありますが窓を開ける前よりも放射能数値は上がりました。
でも、外と同じ、までにはならず室内の数値は最大で約二分の一から三分の二程度だったそうです。
通常は明らかに0.01mの方が50cmよりも数値が高いのですが、室内に関してはこまめに清掃しているところが多いので床上の方が空気中より低かったりします。

こういうデータが取れて、数値を下げる為の

取り組みが行えるのは放射能測定器が身近にあるからで、このことに関しては教育委員会の英断と拍手したいと思います。
測定機の価値が今ほど高い時期はきっとありません。
個人の入手は難しいので本当に意味があると思います。

後は自治体が、もっと積極的に放射能を減らす取り組みを指示してくれればと思います。

福島市や郡山市、他の市町村の学校施設にも測定器は行っているのでしょうか?
最近、原発のニュースが得られにくくなり他市町村の情報はあまり入って来ないので少し心配です。
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