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それは真綿で首を締めるかのように

福島県は、震災後二カ月を経て新たな震災の二次被害に直面することになりました。

以前個人レベルで似た話はしましたが、今度はもう少し大きな話。
福島のある縫製会社があります。

その縫製会社は某有名スポーツメーカーM社や、某有名肌着メーカーと契約し、品物を生産していました。
ところが、震災後、被害を受けた工場がなんとか復興し、再稼働を始めようとした矢先M社を含む契約会社のいくつかが取引停止を宣言したのだそうです。

4月上旬ごろにその手の報道が多くありましたが、その頃に主にボイコットしていたのは海外の会社。
でも、2ヶ月にも渡る放射能騒動で国内の会社でさえそんな行為を取るようになっているのです。

その結果職を失い、震災後2カ月を経ても再就職のめどがつかない人が知り合いにいるのです。

ちなみに服だけではありません。仕入れ先に精密機械機器、自動車関係の部品ですら福島で作られたものは仕入れないと言われたと言う企業が多くあります。
結果、震災で仕事を失った人、倒産に追い込まれそうな企業がたくさん存在するしています。
でも彼らのほとんどはなんの援助も受けられないのです。


先日、カゴメが福島や茨城の契約農家とのトマトの栽培契約を打ち切ったという話は聞いています。
これは、まあ仕方ないかと思わなくもありません。
食べ物を扱っている以上、消費者の安全を守る為に危険な食品を扱わないというのは正しい選択だと思うからです。

でも服も、花も工業製品もと言われたら福島県の人間は何をして生きて行けばいいのでしょうか?

頑張ろうと言われても頑張る事さえ許されないのなら…。

家を失い、車を無くし、ローンだけが残り、家を避難で追われ、仕事も失い‥‥。

これから、放射能問題は健康だけでなくいろいろな面で、じわじわと私達の首を締め上げて行くのでしょう。

真綿のように表向きは柔らかく、でも確実に…。
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