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初恋桜と当たり前の日

田村市は、昨日も今日も風がとっても強いです。
おかげでやっと満開になった桜があっという間に花びらを飛ばされてしまっています。

もう少し、ゆっくりと花を楽しみたいのに。

田村市には有名な桜の木と言うのは余り多くはないのですが、その中で小沢の桜というのが最近、少し人気です。
「初恋桜」とも呼ばれていて、少し前に公開された映画「初恋」でそのロケ地になったとか。
畑の真ん中に一本だけあって、その側には小さなお地蔵さんの祠。
古き良き日本という感じが確かにするような気がします。
まあ、私達にとっては当たり前の風景ではあるのですが。

地震からもう二月が経とうとしています。
いつの間にか福島県の放射能測定記録は1000報を超え、マスクを着けて歩く人の姿もなんだか当たり前の姿になってきました。
一方で、福島市や郡山市でもマスクをしないで歩く人、自転車で通学する学生などを良く見かけます。
店の中にいても震度4くらいの地震では誰も気にせず平気な顔。
地震に、放射能にあれだけ怯えた日が嘘のようです。

まだ終息への見通しは欠片も経たない原発事故。
でも、その緊張もいつしか当たり前になって行くのかもしれません。

もっとも計画避難地域などの方はそんな甘いことは言えないのでしょうけれど。
桜を見る余裕もないのかも、しれないですけれども。


私達は恵まれていると解っていますけれど。

福島の命運を決めるのは

福島の下水の泥にセシウムが濃縮されていたとか、福島は今後20年、ガンの発症率が倍以上になり、誰も福島に観光にも来なくなる孤立した県になるとか嫌なニュースや話がネットに飛び交っています。

事実であり、事実もあり、事実になりつつあるかもしれないと聞いて不安になったところで、正直な話それに対して「私達」のできることは、今殆どないのです。
例えば倒壊した家屋を何とかしようとしたり、地盤沈下した土地の工事をしたり、家や職場の掃除をしたり、草むしりをしたり、くらいは私達にもできます。
玄関を水で洗ったり、建物内を水拭きして周囲の放射性物質を流す、ことくらいまでは出来るでしょう。
でも、正直な話そこから先。
土壌の除去とか、道路や畑の除染とか、学校の校庭土の入れ替えとか。
そういうことは私達にはできないのです。
いくら脅かされて、決めるのは福島の人達だと言われても。
福島の未来を決めるのは私達ではなく、『上』の人達。
そして頭の固いお偉方は、今もって福島の現状をちゃんと見つめていません。
適当な文部科学省とか安全保安委員会とかに騙されているかのように。

自分達の無力が悔しくなります。

でも、まだ救いがあるかもしれません。
郡山のような動きが今後増えれば、それに続く人が出れば。
上も考えを変えてくれるかもしれない。
実はいわき市長は給食の風評被害について、ということで批判をした大学教授に抗議をしたそうです。
私はこれ、いい傾向かなあ〜と思います。
その抗議のやりとりの間に彼らが正しい知識を持って、対応を変える勇気も持ってくれればと、実は期待しているのでした。
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