昔は、ご飯を炊くのはかまどで焚くのが当たり前でした。しかし、1956年に自動でご飯が炊ける炊飯器が発売されると爆発的な人気を呼び、それ以降、日本人のご飯に対する多様な好みを反映して、さまざまなタイプや機能を持つ多様な製品が開発されております。

炊飯方式は、当初は、安価なマイコン式が主流で、これは、電気ヒーターで内釜の底を加熱するため、火力が弱く、炊く量が多いとムラが出やすいという問題がありましたし、保温には向いていませんでした。 この欠点を改良したのが、IH式です。釜自体が発熱し、強い火力で炊飯出来るためムラが少なく炊き上がります。また、細かい温度管理が可能なため保温性能が高いです。

圧力IH式は、IHと同じ特徴を持ちますが、水蒸気を利用して加圧することによって、高温調理と炊飯時間の短縮が可能です。また、高温かつ水分を逃がさないため、ムラなくふっくら炊き上がります。

内釜にも色んなタイプがあります。鉄釜は、汎用性が高い釜で、発熱効率が高いため強い火力で加熱できます。

土鍋釜は、比熱が高く熱伝導率が低いため、熱がゆっくり伝わり冷めにくいのが特徴で、蓄熱性や蒸らし効果に優れています。また、おこげが出来やすい釜です。

炭素釜は、発熱効率と比熱が高い上に、強い遠赤外線効果があるため、短時間にムラ無く加熱することができます。

その他にも、金、銀、銅、ダイヤモンドを使った釜がありますが、これらは、熱伝導率が高く、素早く釜全体を加熱することができます。

炊飯器のサイズと適正炊飯量