屋上を緑化すると、最上階の焼け込みや照り返し防止、雨水の流出緩和、大気の浄化などがあります。

この他にも、植物を植えることによって、景観が向上するだけでなく、園芸セラピーにもなり、また、野菜などの菜園を行えば、収穫の喜びや憩いの場になるなど精神的にも良い影響を与えます。 こうした機能面や精神面だけでなく、屋上を緑化することで最も効果が得られるのは熱的効果です。

夏の未緑化地では、温度が60度近くにまで達するのに対、緑化の部分は30度前後で安定しています。

これは、土壌の断熱効果や土壌に含まれる水の蒸発によって熱が奪われるだけでなく、植物の蒸散作用や緑陰による相乗効果によるものです。

こうした効果によって、最上階の部屋が涼しくなり、ベランダの窓にスダレを付けるなどすれば、夏にクーラーをかける必要性はかなり低下します。

クーラーをかけると廃熱を屋外に放出することになります。これがなくなれば、省エネルギーだけでなく、都市の気温上昇の緩和に貢献するだけでなく、電力消費のピークカットにもつながるのです。

太陽光発電システム導入のコストについて