せん妄は、主に高齢者に見られる意識障害の一種で、認知症と間違われやすい病気です。

ただ、認知症の周辺症状としてせん妄が併存していることもよくあるため、これを見分けるには専門医の診断が必要です。

せん妄の症状としては、意識が曖昧な状態で興奮したり、怒ったりして不穏な様子になります。また、実際にないものが見えたりすることもあります。

特に、高齢者は、入院などで生活環境が突然変わった際に、せん妄状態になることがあります。

症状は、急に出現して日内変動も大きいですが、あくまでも、一時的なものです。

これに対して、認知症は、こうした症状は、緩徐に出現して持続的で徐々に悪化していきます。

しかし、ただのせん妄の場合は、突然の環境の変化が誘因となることが多く、数日以内に改善し、また、元の生活に戻れば意識障害は通常起きません。

一般的に、高齢者は環境の変化への適応力が下がって現実検討力が低下し、脳が一時的に混乱しやすくなります。

また、飲んでいる薬の組み合わせによっては、せん妄が誘発されることもあります。

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