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さようならではなく

福島県、中通り地区の殆どの学校で夏休みが終わり、小学校などに子供達が戻ってきました。
夏休み中に学校校庭の表土除去がほぼ終了し、測定数値は最大値の約50%以下に下がっています。
高圧洗浄機による建物の洗浄も順次行われましたが、これは微減に留まったようです。
とはいえ田村市の環境放射能の数値は平均0.15〜0.3マイクロシーベルト。
完全に原発が収束するまでは除染を行っても空気中の数値レベルまでは戻ってしまうのが現状です。
今後、保護者と学校などが連携して家庭の除染や通学路などの測定を行い、繰り返しの学校除染。
ホットスポットなどの調査を行っていく予定だそうです。

夏休みを終えた子供達は、おおむねいつもと同じ様子です。
綺麗になった校庭に目を輝かせる子も。
けれど、学校の先生が変わり、数人とはいえ友達も転校などでいなくなって言葉の随所に寂しい思いが感じられます。

減って行くばかりの村や町の住人。
田村市には他市町村からの避難の方は個人レベルの方を除いてはいません。

隣の三春町には葛尾村の仮設住宅団地がありますし、郡山、福島などにも飯館村、浪江などからの避難の方がいらっしゃいますが田村市にはほとんどいないのが現状です。
警戒区域を抱える市なので、もし、何かあったら、という思いがあるのだろうな、と思います。
でも、不謹慎を承知で、出ていくばかりでなく田村市に住もうと思ってくれる人はいないかな。と思ってしまいます。
県内でも指折りの低い放射能数値を示す阿武隈山系。
地盤も固く地震の被害も少なくて自然豊か。
条件はそんなに悪くないと思うんですよね。

さよならばかりでなく、こんにちわ、ようこそを言いたい。

震災後、殆ど言えなくなった言葉を、噛みしめずにはいられません。
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