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宣告の前に

24時間テレビの漫画家の方のサイン会は本当に楽しく、嬉しかったイベントで今も思い出すと笑顔になれます。

けれど、現実問題として色々と笑えない問題が一日毎に山積みになって行くのもまた事実です。
一番の問題は警戒区域の一部が長期間にわたって立ち入り禁止となる見込みだと発表された事でしょうか?

震災後の避難の時に「うちは原発のホントに近くなんだよ」とおっしゃっていた方がいました。
あの方は今、どんな気持ちだろうと思うと胸が痛くなります。
いつか帰る。
それだけを心の支えに頑張ってきた方達が確かにいるのにその方達にとっては死刑宣告を突き付けられたと同じではないかと思います。

何度も繰り返している事ではありますが、福島県の人は皆、自分の手で除染をして街をキレイにすることに対して労を惜しむ人はまずいないはずです。
呼びかければ皆、自分達の為、次世代の為に本気で取り組んでくれます。
けれど、キレイにする為に洗った水、取り除いた表土、むしった草を未だ安心して処分することはできずにいます。

国は何の援助もしてくれず、何回も何回も何回も言っているのに未だ除染の指示も出してくれず、廃棄物の処理場も作ってはくれません。
動いているのは自治体と個人。そしてボランティア。
個人でできることなど本当に限られているのにです。

出来る限りのことをやって、それでも無理だと言うのなら諦めもつくでしょう。
でも、まず先にダメだと言われてしまったら、もう希望も何も無くなってしまいます。


実際問題としては原発周辺地域がまた本当に安心して住めるようになるのには長い時間が必要だと思います。
逆に帰っていいと言われても、不安が残るでしょう。
その意味でも「正しい」情報を収集し、不安な人々に伝え、それを理解してもらうことが必要です。
国は「まず戻れないと早く言わなければならない」と言います。

でも、本当はそれより先にやることがもっとたくさんあるのではないかと、私は思わずにはいられません。
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