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変わらぬ月夜

今日は十五夜です。
児童施設で仕事をするようになって十●年。
毎年、子供達と十五夜はお月見の話をしたり、お団子をおやつにしたりしていますが、ここ数年はずっと十五夜の日はあんまり天気が良くなかったように思います。

今年の午前中は快晴。
久しぶりに中秋の名月を見れるかと期待し、子供達とおやつにお団子とサツマイモを食べたのですが、帰りに見上げた月は予想を上回る明るさで、なんだか涙が出る程キレイでした。
別になんてことは無い光景。
普通の空。
何も変わることのない空気。
それに震災後敏感になった気がします。当たり前にあるものが大切だと解ったからでしょうか?



田村市では学校施設の表土除去もほぼ終わって、子供達の外遊びも解禁になりました。
でも、今日会った郡山の人は
「それがうらやましい」
と言います。
学校の表土は除去しても、周辺の除染がまだ終わらないので、線量低下は一時的なものらしい。
本格的な除染を行う予定だが、廃棄された水が下水を通り、下流を汚染させる可能性もあるので、もう少し状況を待ってほしいと言われているとの話を聞きました。
子供達の声が聞こえない街は寂しすぎると嘆いていました。
きっと夜も、外に出て月を見上げるようなことはしないのかもしれません。

ゆれるススキも、緑の濃さも、咲くコスモスも、月の美しさも一見去年と何一つ変わることのない福島。
福島がフクシマと呼ばれることなく、子供達が自由に外で遊び、星や月を楽しめる日はいつ戻ってくるのでしょうか?
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