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武田氏の発言に思う 風評被害を訴える為に

武田氏がテレビで子供からの
「子供が東北地方の食べ物を食べたらどうなるの」
という質問に
「もちろん健康を害します」
と言ってそれに一関の市長が抗議したというニュースが昨日のYahooニュースを始めとしてあちらこちらで話題になっています。

とはいえ、今回の件に関しては賛否両論ではなく武田氏圧倒的支持。

今は便利な世の中で話題になった動画とかは割と簡単にインターネットで見ることができます。
何を言うにも見てみないと文句も言えない。

で、ちょっと探して見ました。
動画や他に言葉でレポートしているところもあるので探してみて下さい。

必要なら私も書き出しします。
個人の心境から言うなら、
「言い方が悪い」
でしょうか。

言っていること自体はそれほど間違っていないとは思います。

ただ、番組内で指摘もされている様に、歯に衣着せない言い方がこの方の売りですがそれでも、やはり言い方が悪いと私は思いました。

ちなみに最初の会話は
質問
東北の野菜とか牛肉を食べたら僕らはどうなるの?
武田氏 
もちろん健康を害しますから出来るだけ捨ててもらいたい。
でした。
この後に東北と言っても広いのにひとまとめにするのはどうかという指摘もあり、それがそのまま流れたら1年や2年の子は東北全体の物を食ったら悪いと思うんじゃないか
と言われ
領域をちゃんと決めて子どもに食べさせちゃいけないものは出荷しちゃいけないのだ。
いまは、全部混ぜて出荷しているからだ。
と結構なドタドタがありました。

全部をちゃんと聞けば、福島や東北の事を思いやっていないわけでは無いとも解ります。
福島の農家を救済すべきとも、子供には食べさせるべきじゃないが自分は食べるとも言っています。
でも、それでも自分の言葉は影響力のありすぎるというのを理解したうえで、できるなら東北全てを全部ひとまとめにして
「健康を害する」
という断定口調や
「捨てて貰いたい」という言い方は止めて欲しかったなと思います。
ブログで釈明してた10ベクレル以下は大丈夫。
とかそういうことこそをちゃんと言って欲しかったです。

勿論‥‥感情面では本当に色々と言いたいことはあるのですが。


でも、こういう騒ぎになるのは放射能が目に見えていないことが原因だと思います。
基本的にどんな食材も基準値超えのものは出荷されていません。
中には福島の物でさえ、検出されていないものもあります。その結果を踏まえて出荷されている訳ですが検出結果は明示されることはありません。
だったら、はっきりと検出結果をつけてやればいいんだと思います。

一時桃の検出結果を貼っていた店を見たことがあります。
そんな風に
「検出されませんでした」
と検査結果付で出してやれば誰も文句は言えないんじゃないかと思うのです。

勿論高い数値が出た場合には出荷しないで、その数値を東電に付きつけて畑の除染と賠償をさせればいい。
10ベクレル以下なら子供も食べさせて大丈夫。
20ベクレル以下なら食べ過ぎない程度に。
100ベクレル以下なら時々くらい。
500ベクレルを超えるなら出荷は控える。

とかそれでいいのではないでしょうか。
検出されていないと証明されているものを危険だと言われたら、それこそ風評被害だと声を上げて言えますから。


実際問題として、全ての野菜の検査をするのは機械の数が少ないし、検査料は高いから難しいし、その土地全ての野菜が同じ結果かと言われても証明はできません。
でも、それくらいの努力をしないと福島の食べ物は受け入れてさえ貰えないのです。



‥‥悔しいじゃないですか。

福島どころか東北全てひとくくりにされて食べたら
「健康を害する」
なんて言われるのは。
生産者だって安全な食べ物を出荷する為に努力をしているのに子供を被ばくさせる張本人みたいに言われるのは。

私は福島で生きているのに。

福島のトイペは買えるか。

少し前に武田氏のブログで「東北のノート、トイレットペーパー、CDは買えるか?」というタイトルがありました。

良〜〜〜く読み込めば、これは一種のたとえ話であると解るのですが、これを最初に見た時にはしょうじきがっくりと落ち込みました。

元より武田氏は年間被ばく量1ミリシーベルトを強く推しておられ、それは正しいと解ってはいますが、まるで福島の(それどころかこのタイトルだと東北全ての)生産物が放射能汚染を助長するように読めてしまうからです。

現在、福島県の第一次産業は壊滅的に近いダメージを受けています。

福島の物産を積極的に購入して下さる皆さんも少なくないのですが、それでも、今年首都圏での福島産桃の平均価格は一個100円を割り込んだそうです。

通常であれば一個200円前後が平均の高級桃が。です。

他の野菜も同様。検査結果は未検出が殆どで、検出されても基準値以下であっても値段は通常の半値ちかくです。

肉牛に関しては出荷制限は解除されたものの、値が殆ど付かない状態であると聞きました。

漁業に至っては未だ情報が少ないこともあって県内の6漁協は操業自粛を続けています。

福島産の魚はいわきの売り物であったのに、復興目指すいわきの海産物センターにも並びません。

「基準値以下、といっても検出されている」
「未検出と言われても信用できない」

などの意見も多いことは事実ですし、被ばくを恐れる気持ちは理解できます。

ですので、ある意味今年一年福島の農産物がある意味避けられてしまうのは仕方ないとも思います。
福島の生産者としても決して自分達を助けようとしてくれる他県の人達に危険なものを食べさせるのは本意ではありませんから、東電を恨みつつその辺は納得していると思います。
生産自粛、出荷縮小、モニタリング検査などあらゆる措置を取って努力もしています。

基準を超えたものは勿論出荷しないように努力もしています。
(肉牛の件は例外。あれは生産者にも大きな罪があります。反省すべき事です)
しかし、

「作られる食材、工業製品などはすべて「汚染された物」として取り扱わなければならない」
とまで言われると福島に生きている人達の存在そのものの否定であると感じずにはいられません。

まして
「東北や関東のノート、トイレットペーパー、CDは買わない方がいい」
「製品の表面に「この製品は1年0.01ミリの被曝を下回っています」と書いてあれば買うことができる」
と例えとはしても言われると言葉もありません。
福島原発の事故で放射性物質が福島を中心に大量に拡散されました。
それは天災だ、人災だと言ってももう過ぎてしまったことで、今更何を言っても元に戻りません。

一年1ミリを守れた平常時と今は違う、特別な事態であるのです。

私達は暫くの間、非常時としてのがまんをしながら、できるだけ1ミリを目指す為の努力をしています。
だからせめて福島を拒否しないで欲しいと思うのです。
福島のCDを聞いたら被ばくするのでしょうか?

福島のトイレットペーパーでお尻を拭いたらガンになるというのでしょうか。

食べ物でさえ基準値を超えているものは基本出荷されませんからもう少し福島を受け入れて欲しい。
そう思うのは甘えなのでしょうか?


ちなみに武田氏のブログでの上記のような表現はこのままの体制ではいけないと言う問題提起のたとえ話であると解釈しています。

本当にそう思っているわけでは無いと、心から願っています。
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