ここは原発最前線の町

いよいよ明日、天皇陛下がご来県されます。
私は別に天皇家にそれほど敬意を持っているというわけではないのですが、そこはやっぱり日本人。
人並みには天皇陛下という方を尊敬していますし、おいでになるというのはちょっと嬉しく思います。
特に震災以降、各地をご訪問された両陛下は福島県民のみならず被災した方々の心の支えになったのではないでしょうか？

今日、職場に正式に通知が回ってきて、明日天皇陛下がいらっしゃる経路と、迂回ルートについての指示がありました。
新幹線で１０時頃、郡山市に到着。
その後車で郡山を通られ郡山のインターから高速道路を通って船引三春のインターへ。
そこから国道２８８号線を通って常葉行政局まで来られてそこで休憩をとられた後、川内村に行かれるのだそうです。
川俣町での滞在時間は４時間程度。その後、５時頃常葉に戻られ、７時前後の新幹線で東京に戻られるとのことでした。
凄いハードスケジュールだなあと思います。

ぴんと来ないかもしれませんが、川内村というのは郡山駅から普通に車で行くと間違いなく２時間はかかる山奥です。
常葉までだって１時間は確実にかかります。その先の元警戒区域＆避難準備区域の都路まで３０分。
さらにその先の川内村まで３０分。
福島は広いんです。
高速道路も通っていないので細い、一車線の国道を通るしかありません。
そんな山奥に、わざわざ滞在時間の数倍の移動時間をかけて来て下さるという事に私は両陛下の優しさを感じずにはいられません。
福島の事を忘れずに来てくれるというのがとても嬉しいです。

スケジュールは分刻みのようで、川内村でもお話しできる人は限られているそうですが、仮設住宅のご老人などは楽しみにしているとのこと。
辛い思いをたくさんしてきた人達に少しでも笑顔が生まれ、心の支えになるといいなあと思います。

明日は私も少しでもご尊顔を拝せるかどうかチャレンジしてみようと思います。