ここは原発最前線の町

ここ数日、犬の散歩をする時ふんわりと香ってくる優しい香り。
懐かしい香りが近くの家の金木犀の花の香りだと解ったのは今日の事でした。
オレンジ色の小さな花がいっぱい咲いていたので、思わず足を止め、たまたま庭で作業されていたおうちの方にお願いして写真を撮らせてもらいました。

香りってなんだか記憶に直結すると思いませんか？
トイレの芳香剤とかに良く使われていたらしい金木犀の香りですが、私には子供の頃に友達と遊んだ記憶が強いです。
下校途中に多分、どこかに木があったんですね。
風とかで落ちた花をハンカチに一杯拾って帰った時のハンカチの匂いとか。
大好きで何度も読んだ漫画に出ていたポプリにあこがれて、花を何日も窓際でドキドキしながら乾かした記憶とか。
そんなのがフッと頭を過ります。
花を集めた記憶、虫や草花と一緒に遊んだ記憶。
それはとっても幸せな思い出です。

去年はいろいろありましたから子供達には草花を取ったり、あまりしないように話をしていましたが、今年は特に注意もしていません。
だから、時々栗の実や花、虫などを持ってくる子がいます。

そんな自然の中で生きて遊ぶ、当たり前の幸せが、当たり前になればいいな。
と花を見つめながら思いました。