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おかえりなさい

今日の新聞に埼玉に避難している双葉町の役場機能が正式に福島に戻ってくることが決まったと載っていました。
受け入れ先はいわき市だそうです。
まだ本格的な避難者の受け入れ先とか決まったわけではないですけれど、震災後唯一役場機能を県外に移していた双葉町が戻ってくるのは、私は嬉しいことだと思います。

ただ、実際に考えると問題は山積み。
特に各地に散らばってしまった町の人達をどう呼び戻し、どう生活の安定を図るかは重要な話です。
いわきには1000人以上がいますが、福島や郡山などにも数百人単位でいます。
震災後一年半。各地の仮設などで不便ながらも生活の基盤を整えてきた方達がまた新しい環境に移されることなどに不安は大きいようです。
仮設住宅の最初の使用期限である2年ももうすぐ過ぎようとしています。
2年過ぎたから直ぐに出ろと言う話にはならないと思いますが、各地のアパート、借り上げ住宅などは殆ど空きがないと聞きますし、災害公営住宅など安心して住める場所が欲しいという声も高いようです。
津波で無くなった家のローンを払わされる人も少なくないですから、負担は少ない方が確かにいいと思います。
ただ、一方で受け入れる側のいわき市は既に双葉以外の市町村からの避難者や役場機能も受け入れて飽和状態だとか。
交通渋滞や避難者と住人の間のトラブルもよく耳にします。

いえ、解るんですよ。
なるべく、自分達が住んでいた所に近い場所に住みたいというのは。
いわき市は浜通りで唯一原発の被害が少なかったと言える場所で、だから頼りたくなる気持ちは解るのですけど、このままじゃいわき市が避難者たちの重さで潰されてしまわないか心配です。
本当に、田村市とかでは受け入れられないんでしょうかね?

とはいえ、双葉の皆さんがもし戻ってくるのであれば、私は
「おかえりなさい」
と言いたいです。
ずっと、福島を去る背中ばかりを見送り続けてきたから…心から。

「おかえりなさい。待っていたよ。一緒にまたがんばろう」
と。
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