作 成田良悟
アスキー・メディアワークス(電撃文庫)


静ちゃんと臨也さんの決戦の幕が上がります。
これなんかデジャヴと思ったらバウワウだわ…と読みながら気付きました。
今回は二つの決戦です。静ちゃんと臨也、そして帝人と正臣。

あまり多く語る言葉もないのですが、私はやはり成田さんの大勢の登場人物が連鎖していくのも好きだけど、こう…各人物の日常みたいなのも好きな訳で。
静ちゃん、臨也、新羅の高校時代の回想がとても平和で(例の二人は殺気ばしばしですが)和やかでよかったなと思いますし、ラストの新羅には、新羅について見直すというか一途故の行動の素敵さといいますか…新羅の印象が多少変わった気がします。
13巻に至るまで出てきた人物達が関わり、時にはかすり、連鎖して、こういう終わり方になったのかーとしみじみ。正直懐かし過ぎて『ああ…そういえばそんな人もいた気がする』の多いこと!本当に!!
何気に静ちゃんが好きだったのでラストは安堵しましたね。同時に寂しさもありました。静ちゃんと臨也のやり取りがもう見れないかと思うと残念でなりません。
終わってしまったな…とあとがきを読んでいたら何やら続編が決まっているようで?!しかも時軸が少し違うみたいです。期待して待機しておきます。
なんにせよ成田先生お疲れ様です!!