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うそうそ

作 畠中 恵


今日読み終わりました。
しゃばけシリーズの第5作。
今週土曜にドラマということで文庫化しているだろうと本屋に向かい、予想通りだったので購入しました。しゃばけは文庫派です(笑)

いつも寝込んでいる若だんなが箱根に湯治に向かいます。温泉入れば一気に丈夫になるかな、と期待に胸を膨らませる若だんなが可愛い。仁吉と佐助も相変わらず甘々で。
しかし旅の途中で姿がなくなる二人の兄や。ちょ、谷原…!(混ざってる混ざってる)
江戸に帰った方が…と言う兄・松之助に泣きべそをかきそうな顔で帰らないから力を貸して!という若だんな。なんて、も(はい省略)
手代二人に似て心配性になった松之助ににやにやしてました。若だんなってば!

今回の話は神様が関わり、人や神仏問わず自らの不安やプレッシャーについてでした。

姫神という単語を目にすると某コバルト本を思い出してしまう…。

仁吉が姫神と呼ぶのににまにま。これでもしゃばけ読む度に「仁吉!」と叫んでいたあの頃に比べておとなしくなりましたよ(キモいな)

ラストではあの病弱な若だんなが男前に見えるような場面も。
若だんなが成長していくよ…!


べ、別に思ってないからね!若だんなが総う(はーい中断)




細川ガラシャ夫人

作 三浦綾子


某素敵サイト様にて紹介されていたので忠興がどんな感じか見たさに購入しました。
ガラシャの父、明智の婚姻の下りの時点でもう感涙。明智夫妻の人柄に何度身もだえたことか…!素敵だよ明智!正直忠興入る前に明智のできた人格にお腹いっぱい。
続いて藤孝きたー!!
忠興父に優秀の中にどこと無く胡散臭さを感じました(褒めてます)(そう見えねえよ)
あっさりご落胤説があっさり明智の口から出る罠(笑)
そしてとうとう与一郎(忠興)と玉の出会い。まあ子供なのに忠興ってば可愛くない!でもそれもまあいい!(何だよ)

信長の光秀の扱いにこれほどとは…と絶句しました。母上様が…。昔大河で見た磔焼きの場面は光秀の母上だったのか…。

玉と結婚した忠興。これからしばらくは仲良く…とか思ったら忠興のとんでもない嫉妬ぶりに唖然。続いて忠興の弟の、
「義姉上の子を下さい!」
に変態を見た。
いや一途かもしれんがそれはどうよ。

本能寺の変により幽閉される玉。忠興が恋しくて恋しくて、ようやく会えたと思ったら他に女作って子供も出来てた忠興にお前…!
でも忠興の玉への想いは本当らしく、玉の為に三年掛かってお手製の百人一首を作ってました。そこでもセンスが光る忠興(笑)

三男の光も可愛い!病弱!


さてそろそろいいですか。

初 之 助 のターン!!

玉が幼い頃から明智に仕え、嫁いでからも光秀の言葉に従い、光秀亡き後もつかず離れず見守る初之助。
幽閉されて寂しい夜も玉を慰める為に何処からともなく聞こえる初之助の笛。
何度「初之助!」と思ったことか。
最後にまた泣けてくる。優しくて一途な初之助に乾杯!


あれ?ガラシャの話じゃなくなったや。



2008.9.12

「戦国武将」がよくわかる本

PHP文庫。


盆に山形の大きな本屋でこれを見つけた父が自分に「こんな本どうだ」と紹介したので即買いしてみました。
すっごい正直、参考文献に古書がなくて新説日本史やウェブを元にしている辺りちょっと疑わしいのですが。てか蘭丸の年号と文中の享年に誤差があるんですが。これって言うべきなんだろうか。
とにかくモブがたくさんで勉強になりますし、イラストが格好いいです。短い頁で何人もの武将が紹介されています。小西もあるよ!(しかしイラストなし…)思わずイラストで格好いい!と思ったのは、尼子経久、清正、三成、鹿之介、大谷さん、藤堂高虎、などなど。モブの勉強にはいいかもしれないです。表紙はアレだが。





2008.09.11

名将言行録(上)

教育社。


盆に読み終わった本を今更感想。図書館の本。
以前読んだ本とは内容が異なります。前のには秀吉がありましたが、これにはそれがない代わりに太田道灌と山中鹿之介と直江が入っててこっちの方が心持ちお得。てか鹿之介の格好よさに惹かれました…!今まで全く知らなかったけれど、鹿よいよ鹿(鹿いうな)鹿の名前は兜からきていたんですね、へー。
あまりに強かったので、
「あの鹿之介を倒すのは自分だ。名前も鹿に勝つ為に狼之介にしよう(意訳)」
とわざわざ改名した狼之介さんが挑むも→敗北。
そんな流れに笑いました。あと流浪中の出来事とか本当粋だよ鹿!思わず太閤立志伝(のっそりプレイ中のゲーム)で雇用に走るくらいです。
直江はね、案外知ってる話が多かったですね。小判を女子供のように扇子ではねて見るとか。女子供のように(はいはい)あとは有名な閻魔様宛の手紙とか。
信長様のあの話が本の最後な辺り素敵な編集だと思いました。
次は時期見て中巻を借りよう。





2008.09.11

のぼうの城

作 和田竜


話題の本を香識さんから拝借して読み終わりました。ありがとうございます!

読めば読む程、残念でならないのが関ヶ原直前まで我が地元城主だった長束正家ですよ。
いいところ見つからないな!寧ろ読んでて腹立つよ長束!
そりゃ地元でワッショイしないはずだ。隣町の蒲生氏郷に比べてなんて小さな人物(そこは比べなさんな)
関ヶ原後に逃げ延びてきたものの、城は既に敵の手の内で仕方なく日野のある谷で自害した長束。
臨月だった奥方も城を脱出したものの、地元衆に助けてもらえずにようやく家臣の一人に助けてもらえが、産後の肥えが悪く若くして亡くなったという石碑が地元にあります。
妊婦さんは助けてあげなよ地元衆!とか思いましたが豪族の集まりで一枚岩という訳ではなく、徳川や豊臣、さまざまな武将に分かれて仕えてたみたいなので仕方ないのだろうか(『新説戦乱の日本史・関ヶ原に散る』で傭兵として地元衆がちらりと掲載。7頁)
どちらかというと城を築城した中村一氏に優しい地元。お菓子も家紋のがありますし。
しかしワッショイするならば、和田惟政がいいなあ…。
一応地元出身とされてますが定かではない。和田姓の豪族は確かに居ましたが。
和田惟政いいよ!将軍を持ち上げる為に明智と頑張ってたし人柄いいし宣教師に優しかったし!
惟政が亡くなった時にあのルイス・フロイスが泣いたんですよ!
フロイスが泣いた!(二回言うな)
しかし知名度は低い。残念だー。

話戻して長束。そんなに見向きもされない長束ですが、地元の春の祭前には城があった山に登り、長束を参るそうですよ。
よかったね長束!

のぼうに話を。
もうなんていうかこの清々しさ!とにかくカッコイイ!長束以外は全てカッコイイ!
三成にしろ大谷さんにしろ忍城方にしろ、本当に皆素敵で、すごく読みやすかったです。
何回格好よさに悶えたことか。
そして何回長束に腹立ったことか(やはり長束…)
歴史関係の本って資料の羅列や記録みたいなのとか、堅苦しいような文章で構えてしまいがちなのが多いですが、この『のぼう』はそんなことなくてさらりと読めました(それでも読み終わるのが遅かったのはただ単に自分個人の問題…)
本当に面白かったです!





2008.07.21

現代語訳名将言行録<智将編>

編訳者 加来耕三。
1993年6月15日第一刷発行。
新人物往来社。


この本は『定本名将言行録』を現代語訳し、他武将を割愛したものです。
景勝様や細川藤孝が割愛されてるー!!と思いましたが、その分一頁内にゆとりがあって大変読みやすくなってました。
<智将編>として本にあるのは、北条長氏、三好長慶、毛利元就、武田晴信(信玄)、上杉輝虎(謙信)、織田信長、蒲生氏郷、島津義久、豊臣秀吉の9名。
最初の二人は全く知らなかったので勉強になりましたー。
毛利の章では、元就が幼い頃の元晴と隆景の雪合戦をものかげから見たりなんかしてきゅんとしました(えぇえー)その戦いぶりを見て将来の配し方を考えるお父さん元就。
あと雪が好きだけど高齢だから座敷で雪合戦とかね!雪好きなんだね…。
武田の章は真面目で、それに対して上杉の章ではなんだか謙信のイメージが変わりました。和歌や漢詩が好きな謙信…。ところで上杉の章に忠興の名前が出て意外でした。
信長の章では、『フロイスの見た戦国日本』でも思ったのだけど、結構感情豊かなんですね。傲慢で恐怖政治なイメージでしたが、公平で合理的な感じ…?平手政秀を偲ぶ辺りで人間味を感じました。
蒲生氏郷ははやり過ぎな印象。なんでも戦には早々に乗り込むような。伊達と争っていたのは初めて知りました。忠興と仲いいのか、名高い鎧を忠興が所望したのであげたけど、返してきたのは受けとらなかったみたいです。
島津義久は島津四兄弟の長男。しかしこの頁の少なさはなんだろう…。和歌に堪能で古今伝授まで受けたあたり、趣のある方。しかし人質として差し出した愛娘と別れるのが忍びず作った和歌で人質を返してもらうってすごい。
秀吉は芯の通った持論を持ち、それによって出世していくけど後は驕りがあったよう。人に対してどう動くべきか分かっていて面白かったです。


それでこの『名将言行録』を違う図書館で探したらありました。

会社と訳者、発行の時期が異なりまして、こっちは割愛されてないので直江がいます!他にも山中鹿之助も!

のぼうの城の次に読むよ!





2008.07.05

フロイスの見た戦国日本

作 川崎桃太


東京行の時に新幹線内で読み終わりました。
いやー面白いよこの本。
区切りが短くて読みやすいです。たまに年代が前後しますが是非もなし。
この本で初めて信長が可愛いと思いました(え…)
今までって、「怖い」「短気」「非情」なイメージでしたが、神云々までは大変理知的で、フロイスの土産に喜んでも全部はもらわないような人でイメージ変わりました。
特に時計の贈り物の時!
『予は気に入ったこれ(時計)を触り過ぎて、いつか壊してしまうであろうから時計を受け取れぬ(みたいな内容。うろ覚え)』
って信長様!
可愛いなちくしょう!(落ち着け)
他にもちろりとですが三成が接待したり、九州のキリシタン、大友宗麟やら有馬とか大村やらが出てきて勉強になりましたー。
ゼウスの教えやら一神論なのにも納得。そういう考えか…。
あとはそうそう、謀叛が発覚した時に、切腹を許されるのと処刑されるのと、すごい大きな違いがあるのを知り勉強になりました。自害だと嫡子は許されるんだそうです。処刑だと家族もろとも。
『江戸城の宮廷政治』の次に面白く、勉強出来ました。是非!
…フロイスの『日本史』も読みたいが長い。この本は『日本史』のダイジェストらしい。





2008.06.11


王者の妻

作 永井路子


休みだった月曜日、本を売ろうと抜き出していたらぽろりと出て来た戦国小説。
懐かしくて流し読みしてました。
多分初めて戦国を読んだのがこの本です。父の本棚から持ち出して読んでたのは小学生高学年の時。一番本に飢えていて読めればいいとばかりに読んでいました。当時分からないことばかりで殆ど飛ばしてましたが。
ちょうど大河で『黄金の日々』みたいなタイトルで秀吉をやってたから興味半分だったんでしょう。
おねね様が主人公の話。
今改めて読むと小学生が読むには濃いなあ…。
秀吉が浮気しすぎなんだ。
でも読み返したらすごい楽しかったです。
だって於虎が!於虎可愛いな!
賎ヶ岳で一番首を上げた市松に比べ、自分は何もしなかったから褒美をもらいすぎだとおねね様に言いに来たなんて可愛い奴め!(五月蝿いな)
あとやっと浅野家やら秀次、秀秋の親戚関係が分かりました。

秀次が秀吉の実姉の子。
秀秋がねねの兄の子。
浅野長政はねねの妹ややの夫。
ねねとややは浅野長勝(ねね達の伯父)の養子。
浅野長政は長勝の甥で婿養子になる。
浅野長政はねねより一つ年上だけど妻の姉なので義姉上。
秀次、秀秋、幸長は従兄弟。

…すごいよ。従兄弟関係がカオスだ。
うまくいかないよ!(笑)
戦国って家族関係すごいよね…。





2008.04.23

江戸城の宮廷政治



『江戸城の宮廷政治
熊本藩細川忠興・忠利父子の往復書状』

読み終わりました。
忠興と忠利親子の手紙を基にまとめられた本で、区切りも細かくすごく読み易かったです。
忠利の忠興に対する敬い具合とか細川の周囲への慎重な気配り、忠興が父として忠利への教育的指示、又、将軍秀忠、家光の細川家への好意的な配慮等々。
忠利が何をするにも幕府の年寄の意見を聞くところや、良かれと思って牢人の召し抱えを忠利に依頼したら言外に「迷惑」と言われて「じゃあ自分の隠居代から出して召し抱えるからいいよ」と忠興が気色ばみ、忠利が慌てるところとか面白いです。
あとカラオケ並みの能稽古(笑)
今まで基本的には戦国しか興味なかったのですが、江戸初期の幕府の様子が窺い知ることが出来ました。
この人こんな最期かーとかも。
島津家久って確か島津兄弟の4番目でしたっけ?
名前が似ている所はこんがるよ。
でも面白かった!!





2008.04.30


宇喜多秀家 備前物語

作 津本陽


最初に出会ったのが去年の春。新入社員だった時に研修先の施設でハードカバーのこの本を手にとったのが始まりでした。
昨年の秋頃に文庫本で購入し、昨日姫路の電車内で読み終わるまでが長かった。
何度めげそうになったか。
699頁もありますが半分は父上の直家様時代です。タイトルも『宇喜多親子』の方がいいんじゃないかと思うくらいです。
や、でも本当長いかったけど楽しかった。読めて良かった。
その時代の細かな描写が多くて、誰其の話まで書かれています(笑)人が細か過ぎて分からない時もありましたが。特に直家様時代。
親戚関係やらがこんがらがり易いところ。名前を忘れることもしょっちゅう。舅やら娘婿の父やらはたくさん亡くなってます。
あと皆お国言葉。たまにわかりません。言葉って難しい。
秀家様時代はどれだけ寵愛を受けていたか、そして寵愛を受けていた故の問題をはっきりと描かれていました。そうか、お家騒動はそういう理由だったのか今更理解しました。
それと明石全登って秀家様の妹婿だったんですね!
初めて知った…。

終盤の関ヶ原は切ないですが、ここでようやく秀家様の魅力に目覚めます(遅いな)
戦中すごい凛々しいよ秀家様!
落ち武者狩りが気品にうたれて同情ってどんだけ気品溢れてるの!ただ漏れか(言葉選べ)
あとはアレだ。八丈島で小鳥に話しかけるって可愛い過ぎるだろ!(落ち着け)

関ヶ原で敗戦になった時の明石の台詞も素敵だった。
明石か…。

結構淡白にスルーだった小西の、秀吉死後の豪姫に遠慮したお福様をはからって堺に居場所を用意したって一文に小西熱急上昇しました(笑)
小西の初恋はお福様に違いないよ!
その時既に奥さんいても実は初恋はまだだったんだ!
因みに三成の初恋はおねね様。
尊敬する人が秀吉だった市松、虎の間で平馬(紀之介)の尊敬する人は竹中半兵衛だったとか(はい脱線脱線。今そんな脳内設定聞いてないよー)

宇喜多だけに照明を当てずに他にも注目してくれるので毛利家の系譜が勉強になりました。それまで知らなかったよ…。


という訳で本当長い。長いけど面白かったです。





2008.04.29

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