零れる言葉に想いを託し

作 楠戸義昭
PHP文庫

見開き頁ごとに武将の名言と、その場面の説明やあらすじが紹介されてます。区切りがよくて読みやすい。
何より色々な武将に興味が持てます。
しかし小西はなかった…。買う前に後ろの索引でチェックしたけど『こ』行は小早川隆景一人舞台。
小西名言残そうよ…。内藤如安はあるのに！

名言紹介に伴いどの参考文献からもってきたかも表記されていて信憑性はあり。
たまに残されている手紙からの名言もあります。伊達とか。

この本を読んでしみじみ思ったのが高橋紹運や立花道雪がめちゃくちゃカッコイイってことですよ！
『武士に弱い者はいない。もし弱い者がいれば、その人が悪いのではなく、大将が励まさない罪による（以外略）』
ベッキー！！！
ちょ、ほんまベッキーが男前なんですけど！
あ、立花道雪は初め戸次鑑連（べつきあきつら）って名前だったんです。で、ベッキー（その説明どうなんだ）
酒に女にキリストにと溺れた宗麟に忠誠を誓い続けたベッキー。共にあった、ベッキーよりも若い高橋紹運。
岩屋城の麻生外記とか流石…紹運…！

他にも嘉明や三成、吉継、清正、正則と長浜っ子の名言も！大谷さんの名言が全て関ヶ原関係なのが切ない。

有名人な信長、秀吉、家康から、モブ中のモブな多胡辰敬といった（それは多胡に失礼だろうよ）初めて知った人物まで幅広い名言集。
時間がかかりましたが楽しかった！


創作の参考になるな…（ボソッ）




2008.11.30