うちの執事に願ったならば 2

作 高里椎奈
角川文庫


なんだかんだとバタバタして読破する前に次の巻が出ていました…。既に三巻は購入済なのでまた後日読んでみたいと思います。そんな(どんな)うちの執事シリーズ十一巻目。

前回タイトルがリニューアルして以来、主人と執事の二人の感じが変わりましたねー!よいぞよいぞー!!
これまでは完璧無敵な執事の衣替月に主人の花穎がぐぬぬ的なことが多かったのですが、今回はちょっと花穎側に成長というか変化というか余裕が出て来たのでは…って印象でした。
学生になり、学校側に自分がどう受け取られているか知り、当主としてどうあるべきか。それを自分なりに実行出来ているような、いないような。それでも、もう衣替月を怒らせるような振る舞いはしないでしょうと信じられる成長、でしょうかね。そんな感じの少し頼もしくなったような印象でした。

今回はまた新しく登場人物が増えております。
すっごく個人的には不知火さんとイリヤ様が、どこぞの双子の兄とは違って、さらっと助けてくれた感じが好印象です。裏とかまだなさそう(まだ)
手元に三巻がありますので、おいおい読んでいきたいと思います。


うちの執事に願ったならば

作 高里椎奈
角川文庫


タイトルが変わってるー!!
これまでの『うちの執事が言うことには』とは少しタイトルが変化しています。以前は執事の力が強いようなタイトルですが、『願ったならば』だと言葉にはなくとも主人の力が出て来たような…?気のせい…?

そんなタイトルが変わったうちの執事シリーズ十巻目ですが、今回は花穎の大学での学校生活から始まります。これまでは当主としての日常がメインでしたが、学校生活から始まる辺り、少し話の編成等にも変化が出てきているようです。
今回はなんと、花穎初めてのお友達のおうちでお泊まり回があります!!なんと!!
これに対して、花穎視点と、衣替月視点があるのがすごく嬉しかったです!衣替月ってば知られていないところでここまで騒動の中にいたなんて…!!みたいな気持ちで読んでいた半面、苦労かけるねえ…みたいな謎な保護者感というか親戚のおばちゃん感があります…。
さりげなさ過ぎて花穎が気付いてなくてもそれでいいんだねえ…。

タイトルが変わったってことはまだまだ続くんだよね?!と期待して、
次巻をお待ちしております。





相棒

作 五十嵐貴久
PHP研究所


こちらも友人から借りた一冊。
相棒とは言ってもあのテレビドラマの相棒とは違います。
時は幕末、将軍徳川慶喜公が大政奉還を行う前のお話。

大政奉還に向けての迷っていた将軍徳川慶喜が内密に薩摩藩の西郷隆盛との会談に向かう道中、何者かに襲われます。幸いにも慶喜公には大事ありませんでしたが、将軍へ銃口を向けるなどあってはならないことであり、その下手人(犯人)を探し当てるまで、大政奉還に踏み切れないという事情の中、幕府の官僚から秘密裡に犯人捜しを命じられたのが、新選組の土方歳三と、海援隊の坂本龍馬でした。

幕末の知識というものが以前偏っていました。
大河ドラマで新撰組を見て、その当時は新選組に興味を抱いたものの、他の勢力までは手の伸ばすことはありませんでした。他の勢力は新選組にとって敵であったり組織として辛いものに感じていたからです。
その数年後に会津側、長州側の大河ドラマを見て、この時の各勢力はこういうものだったのかと、ようやく把握出来るようになりました。大河ドラマの出来については置いておくとして、映像で知るということはありがたいことだと思います。

さて、そんな中で拝読した今回の相棒ですが、これがまたいい土方さんと坂本さんなんですよ!!ここは力一杯言っておきます。土方さんといえば鬼の副長、疑わしきは斬る!な感じなんですが、そこにこのほにほにな坂本さんと組むことによって二人の相乗効果な有能感。
二人とも情報通であり、各場で顔が聞くこともあって、互いに行けない場(例えば土方さんだと薩摩関連や長州関連)に、任務が終わるまではと言い聞かせて協力しあい助けあって危ない局面も脱します。
当初は任務が終わったら即斬ると言っていた土方さんも、次第悔しながらも坂本さんの手腕を認めるように。
犯人捜しについては正直終わり方にすっきりしない感もあったのですが、それだけでは終わりません。任務を終えてしばらく経った後、坂本龍馬が暗殺されます。
土方さんは独断でその犯人捜しを行い、仇を打ち遂げました。月に向かって呟く様に、情を感じます。

そこからの新選組は言うまでもないのですが、ある日病床についている沖田総司の所に一人の来客が訪れます。身なりは汚く、身元も分からない人物でしたが、心に沁みるような笑顔でした。
ってことで、うおおおおおお!!!ですよ!!!(日本語の崩壊)
ここで!この方が!!!沖田さんに会いに来た!!!ってことで胸熱ですし、真相を聞いた沖田さんが土方さんに宛てた手紙を書いた後に亡くなり、医師の手を経て渡ったその手紙を土方さんがずっと懐に仕舞っていたことも、蝦夷地での戦いの時に土方さんの最後のわがままである副長の命令を守った斉藤一さんのラストもおおおおおおお!!!って感じで…(息切れ)
これは創作としてロマン溢れる作品でしたね…(ちょっと落ち着いてきました)

今回この本を貸してくれた友人に感謝したいくらい自分にとっては名作でした。
いい土方さんであり、いい坂本さんでした…。

秋期限定栗きんとん事件 下

作 米澤穂信
創元推理文庫


季節は三年の春。前回の上巻でようやく動き出した小鳩くんがメインになります。いわば解決編、かな?
爪野くん視点も悪くはないのですがやはり安心して、というよりも小鳩くんが淡々としすぎ。でも読みやすいのは小鳩くん視点ですね。
小鳩くんが新聞部元部長の堂島くんの協力の元、事件解決のために色々と仕組んでゆき、その間にも早くも新聞部部長となり新一年を手下に加えた爪野くんが連続放火犯を捕まえるべく熱を上げつつ小佐内さんに不信感を募らせます。そしてそうこうしてる間にふられてしまう小鳩くん。

小佐内さんへのあらぬ疑いに、もしやそんな小佐内さんな訳が…と思いながら読み進めていく内に、事態は着々と進み、火事現場で再開する小鳩くんと小佐内さん。

正直放火犯については案の定感がありました。なんとなく察し。でも直前まで小佐内さんが謎すぎて(爪野くん視点でも小鳩くん視点でも)ちょっと疑っていたのもあります。

自分から見て小鳩くんと小佐内さんのやりとりは時々難しいものもあったのですが、最終的にはよかったなと思いました。やはりそちらの方が落ち着きます。

上巻を読み終えてすぐに下巻も読み終えてました。身近な小さな謎から連続放火犯までも捕える小鳩くんとそれに暗躍?する小佐内さんの組み合わせがとても楽しかったです。
聞くところによるとこの『小市民シリーズ』はここで終わってしまっているそうなので。ここで終わっていることに安堵する反面寂しい気もします。
小佐内さんのスイーツに振り回される小鳩くんが好きだったもので。


秋期限定栗きんとん事件 上

作 米澤穂信
創元推理文庫


友人から借りた時に思わず「冬はないの?」と訊いてしまった『秋期限定栗きんとん事件』の上巻になります。
タイトルだけ見るとと一年内のことかと思いや、春期限定は高校一年の春、夏期限定は二年の夏、秋期限定は二年の秋からにかけてとなります。
前回でコンビ解消した小鳩くんと小佐内さんにはそれぞれに恋人が出来、決して校内ですれ違うことがあっても他人をなっていたのですが、新聞部のある部員に行動がきっかけになっていきます。前回までは小鳩くん視点のみだったところに、今回はその新聞部の部員である爪野くん視点も加わります。最初は誰やと思いながら読んでいましたが(笑)その爪野くんの新聞部としての活動とは対照的に小鳩くんは新たな恋人とのやりとりがメインとなっています。
上巻では爪野くんが追っている連続放火事件が放火を重ね、三年生になり気になって受験勉強の妨げとなる同事件をようやく小鳩くんが追い始めるところで終わっています。
果たして事件の真相は。爪野くんは犯人を捕らえられるのか。


夏期限定トロピカルパフェ事件

作 米澤穂信
創元推理文庫


前回の『春期限定いちごタルト事件』の感想で書いていたことを即行で否定されました。というか解説の方のことも打ち破られたそんな『夏期限定トロピカルパフェ事件』です。

いや、自分も解説の方の言葉を鵜呑みにしてしまっていたのですが、学校以外(今回は時期が夏休みになっております)でのそれも割と危険な事件の謎を解くことになった小鳩くん。確かに誰も死んではいないけど。
最初はそこまでの内容でもなかったのです。美味なるケーキ、シャルロッテの話なんて特に可愛いものでした。それがなにやら犯罪に関わることに触れ出し、おやおやこれはなんだか不穏な、さらには同じく小市民を目指しているはずの小佐内さんも何やら不穏な…?と思っていたらとんでもな展開で。
正直に言います。小佐内さんをなめていました。小鳩くんが狐っていうのは分かるけど小佐内さんが狼…?そこまででも?みたいに思っていた春期限定。小佐内さんって怖い。
そして巻末でのコンビ解消。次巻からどうなってしまうのか?
続きを読みます…。


春期限定いちごタルト事件

作 米澤穂信
創元推理文庫


友人にオススメされお借りして読破した一冊です。
米澤さんの本は生憎と『氷菓』シリーズしか読んだことがなかったのですが(実は以前『インシテミル』も別の友人から拝借していましたが、そちらは登場人物の多さに把握出来ず、読めずに返してしまいました…)米澤さんの文章が久しぶりだったこともあり、さてどんな感じかしらと予備知識殆ど無しに読み進めました。

小鳩くんと小佐内さんは恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。二人は清く慎ましい小市民を目指します。それなのに何かと頻繁に謎が現れてしまい…。
ざっくりとしたあらすじはこんな感じです。
小市民でありたいのに名探偵の役回りが次々と回ってきてしまう小鳩くん。正直小鳩くんの冒頭の夢については小鳩くんがどういった人物でどうありたいのかよくわかっていない内に読んでいたので、それってどういう意味…?ってなったのですが、だんだんと夢の意味を理解します。そしていつも一緒に行動して難しい人なのかなといった感想を抱いていた小佐内さんについては、本の終盤で色々と明らかになり、ちょっと意外でした。

解説の方にもありましたが、この一冊、なんていうんでしょうか小市民シリーズと呼んでいいのでしょうか…?(笑)は『氷菓』と通じる点があり、まずメインの人物が学生であり、ミステリーの内容についても誰も死なないといった点です。
異なる点は『氷菓』の方が登場人物に派手さがある点ですね。こちらでは登場人物の心理描写的なものが抑え気味で淡々と進んでいきます。小鳩くん視点でありながら、焦っている時以外は本当に淡々としたものでした。
小鳩くんと小佐内さんの出会い、小佐内さんの過去についても気になります…明らかにしてくださるだろうか…。
ところで本当に今更なんですが米澤さんが男性だと今知りました…(笑)


岩田虞檸為、東銀座の時代

作 野梨原花南
集英社オレンジ文庫


妹から借りた本の中にあったので真っ先に読破しました。
『妖怪と小説家』ぶりの野梨原先生の本です。
なんでもないただの高校生だったはずの岩田万丈がある日突然家に住めなくなって父の言葉を頼りに群馬から東銀座にあるビルにやってきて、石さんと名乗るおばあさんと一緒に暮らすお話です。
さくっといえばそんな感じなんですけど、まあそれだけではない訳で。夢の中で会った不思議な女性のキヌや、色々あって同居することになった母子と、なんかまあよくわかんないけど不思議なイケメンとの出会い等々。
野梨原先生といえばやはり『ちょーシリーズ』が一番印象的なんですが、それ以降の最近のお話って結構ふわっふわした感じなんですね。『妖怪と小説家』とかも。でもなんていいますか、ふわふわした軽い会話にやり取りだとか、時にはシリアスな心境とか、でもやっぱりふわっとした感じで、こういうこともあるよねーっていう、不思議なこともまああったりするよーそんなんだよーみたいな真相解明はしないふわっとした感じが、嫌じゃない寧ろ心地よく感じるのが野梨原先生の作品のよい所なんじゃないでしょうか。でもふわふわしてても、メッセージ的なものがダイレクトにくるのが最近の作品の傾向なのかなって個人的に思ってます。
『あんたが、ちゃんと飯喰って寝て、楽しく過ごしてるのが、一番あいつらの助けになるんじゃないかね』
作中の登場人物、石さんの台詞です。わかりやすくてダイレクトで、そっかーってなる感じ。
他にもたくさんあったのですが、割愛します。小難しく遠回しでなくて、ダイレクトに、時々ふわっと、野梨原先生の伝えたいことを感じ取って、そっかーってなるのはとても楽しい時間でした。
『妖怪と小説家』も楽しかったですが、私個人としてはこちらの方が好きです。
また野梨原先生の本を拝読して、そっかーってなりたいです…笑。


蠍座

作 石井ゆかり
WAVE出版


読書っていうよりも大分流し読み的な感じで読んでました占いの本。先日の三年かけて占っていた本と同じ方の蠍座のシンプルな占いの本。
基本的にあまり占いの本って買わないのですが、三年の方が興味深かったのでこちらも読んでみました。

蠍座ってあまりいいイメージないような気がしてましたが、読んでみると、ああそうだわ確かにw案件が出るわ出るわ…。
時に抽象的だったり、時にふわりと明るい言葉選びだったりで、軽い気持ちで読破出来ました。


3年の星占い 蠍座 2015年-2017年

作 石井ゆかり
WAVE出版


こちらもまた長いこと寝かせていた本の一つです。2014年に出版された際に購入し、その時さわりだけ読んでそのまま積まれておりました。
ふと本の存在を思い出し、少しだけ年月が経った今ならば本の中では過去にあたるので興味が湧いて読破となりました。

本の最初の方で、親子と新しくおうちを建てる方のやりとりが出て来ます。こどもと親御さん、そしておうちの方とのふわふわとしてなんともいえない心地が不思議な感じがしました。

本の内容については星占いのことなので感想とはちょっと違うのですが、過去についての頁を読みながら「あーそうかもしれないなあー…」と色々と振り返ってみたり、これから先について考えてみたりが楽しかったですし、こうした方がいい!っていう訳ではないと書かれていたのがよかったです。
占いって人それぞれですが、見たらそうしなきゃいけない、そうした方がいいに違いないと思いがちだったり妙に気になってしまったり、と気持ちの持ちようが変わったりするので石井さんのそこまで構えすぎない姿勢で樂になりました。
占いみたいな行動をとるかもしれないし、そうではないかもしれない。そういったふわふわとして気持ちで読めて面白かったです。


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プロフィール
翔さんのプロフィール
地 域 滋賀県
職 業 夢追人
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