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オツベルと笑う水曜日

作 成田良悟
メディアワークス文庫


成田先生の初のメディアワークス本となります。
あとがきでもありますように、『バッカーノ!』『デュラララ!!』と同じ世界感内の話となっております。
とはいえ、今回のオツベルは比較的平和、という程でもないですが、超人的な異能力者等の話ではなく、至って一般的な(家柄的には一般の枠にはあてはまらないかもしれませんが)雑誌編集長であるオツベルこと乙野辺さんと、そこにやってきたどう見てもカタギではない喜佐さんの話。
このオツベルと喜佐さんの組み合わせがすごく好きです。喜佐さんの人柄があいまってなんだかすごく萌える組み合わせですよ!!続編が出る場合は出来ればこのまま美味しい関係が続いてほしいものです。
(まったくの余談ですが、昔『ダブルブリッド』を読んでいたのですが、一時期その暗さに読めなくなった時がありまして…)

今回モチーフ?ともなった宮沢賢治の『オツベルと象』恥ずかしながら読んだことがなかったのでこれを機に青空文庫で読んでみました。最後の象の気持ち、或いはオツベルが良い悪人だったら、というものに改めて成田さんの描く先が気になりました。
あ、あと第三者の語り部の正体がはっきりするのは成田先生にしては珍しいのでは?今回は登場人物が少ない方なのでなんとなくの予想はついてました。個人的にも樫井さん好きです。

時折『バウワウ』の話とも接点があったのは嬉しかったです。大橋建設中止の理由だとかがすっきりしましたが、あの半グレはあまり記憶にないですね…多分大橋に来てすぐにやられるチンピラとかかな?
あといつも『バウワウシリーズ』と勝手に読んでいるのですが、正確には『越佐大橋シリーズ』みたいで。失礼致しました。

次巻の発売を期待しております。


この闇と光

作 服部まゆみ
角川書店


ちょっと久しぶりに図書館でハードカバーの本を借りて読み切りました。とある方にオススメして頂いた一冊です。
話のメインとなる『レイア』が盲目ということもあり、最初は世界感の把握でいっぱいいっぱいなんですが、レイアが知識をつける度に世界が少しずつ明らかになっていきます。
時折私の知識以上の会話内容になり、少しついていけない時もありました(笑)
読み進めながらも、なんとなくレイアの状況に考えが至るまではそれほど時間はかかりませんでしたが、まさかこのような結末になるとは。
裏表紙に『この話の結末は決して誰にも話さないでください。』と表記されているので結末には触れません。
闇と光、のタイトルの奥が深いこと。
恐るべし、な一冊でした。



風立ちぬ

レディースデーを利用して見て参りました。
公開から日が経っているためか心配していたよりも混雑していませんでした。
それではざっくりと感想です。

・素直ないいショタじゃないか…
・あの黒十字を見てプロイセン…と思った私
・共有の夢、という解釈でいいんですよね?
・あっさりとショタタイム終了
・人の音でって話だったけど、地震の音とかは何か得体のしれない唸り声みたいでちょっと気味悪かったなーって。思えばラスボス戦の不安を煽る感じと似てる
・お嬢様よりもお絹さん?が気になった
・あっさり立ち去る二郎さんイケメン
・本庄さんマジイケメン
・と思ったら本庄さんの中の人が西島さんだった件。そらイケメンやで…
・どこかでみかけた黒川がリヴァイに見えるという話が納得した
・ぼんやりしてると思ったら実は語学堪能な二郎さん
・ドイツの人がドイツらしい感じ
・いつの間にか順調に出世街道の二郎さん
・お嬢様との再会
・気付いたらもう婚約まで発展してた
・謎の外国人さん
・ネジの話が職業柄少し興味惹かれました
・喀血に電報うってくれるお父様
・山の上の養成所の寂しいこと…
・妹さんも優秀やったんやね
・互いに大事にしあう二郎さんと菜穂子さん
・案外黒川さんいい人だったし奥さん若かったっていうか若すぎたけど中の人が大竹しのぶさんだったとは
・「きて」の穏やかな色気
・朝帰りして布団をかけてあげる菜穂子さんよ…
・離れのシーンで喀血ないなぁと思ったけどやはり悪かったんだなぁ
・共有の夢、のラストはどう解釈すればいいのか戸惑った。時間経過がわからなかったから。でも、焼野原、完成した飛行機でもう帰ってこない、ってあたりでもうこれは敗戦付近の頃なんだなって。
・夢の中で消えていったものはどれもこの世にはないもの、って解釈でいいのかな、菜穂子さんも亡くなってしまったんだなって考えてたら終わってた
・正直、時軸とか色々考えていると置いていかれる感がある

ジブリの、大人に向けた映画という意味が理解しました。


ハイ☆スピード!

作 おおじこうじ
KAエスマ文庫


タイトルに☆が入った本は何分初めて(多分)なものでちょっと戸惑ってしまいました。
現在京都アニメーションより放送されています『Free!』の小説になります。正確には原案になるらしいのですが。
発売日にすぐに読めばよかったのですが、ちょっと出遅れてしまいました。しかしこの本は読んでからアニメ見た方がよかったですね。5話の無人島回の意味深なやりとりがようやく理解出来ました。真琴の怖がる理由だとか、松岡兄妹の会話だと、金魚のお墓だとか。

さて内容はアニメでも何回か触れてますように、遙たちがまだ小学生だった頃の岩鳶SCの頃の話です。このSCってスイミングクラブでいいんですよね?
まあなんてみんな素直な小学生で…といいますのも、今アニメでは高校生じゃないですか。それで渚を除いて、みんなあまり心境的なものの吐露が少ないので、この小説内の遙がすごく新鮮に感じました。無愛想な行動の中での気持ちだとか、真琴、渚、そして凛に対しての気持ちだとか。
基本的には行動に伴う心境とかは凛以外はあまり変わってないのではないかなーと思いながら、次回のアニメ放送を楽しみにしております。

お話自体はとても読みやすく、爽やかなものでした。
個人的に誰視点かわからなくなってしまう時が多々ありました。

以上です!!



小説落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師

作 阪口和久
朝日新聞出版


本屋で偶然、映画版の忍たまを観た後にみかけたのでなんぞ?ってことで購入してみたのですが…。
これはいい土井きりでした!!!!!
公式さんありがとう!!!

最初は土井先生とタソガレドキの忍びである尊奈門さんとの戦闘から始まります。余裕のある土井先生マジイケメンでありがとうございます!!ちょっとどいそんとか気の迷いに走りそうでしたアブナカッタヨ…。
普段は教科担当故にあまり目立った活躍はないのですが、土井先生ってばちゃんとプロなんだなって感じました。
尊奈門との決闘の末に行方不明になる土井先生。事態を知った山田先生と6年生、タソガレドキの忍びで捜索を続ける間、事情を知らされていないは組の良い子たちは雑渡さんの授業を受けることに。時折殺気が放たれる授業はさぞかし疲れたことでしょう。
そんな中、ただ一人土井先生が行方不明だと耳にしたきりちゃんのいじらしいこと。不安でもう会えないかもしれないと、乱太郎にもしんべヱにも伝えられずに一人布団の中で泣いているきり丸の描写が、きりちゃんのこれまでの生き方と性格を表しているのかなって思いました。
捜索に諦めかけた同級生に叱咤する長次とか、ちゃんと6年生にも慕われてるんだなって再確認です。
あと個人的に、長次がもそもそ喋ることになった訳とか、雑渡さんが正座出来ないとか(にも関わらずちゃんとした場の為に正座してましたね)が再確認、又は新たな事実として知ることが出来ました。
最後は胃痛で戻るという、土井先生らしいものでしたが(笑)
きりちゃんの呟きだとかが胸に刺さって、読みながら泣いてしまいました…。

土井先生の実力の一部だとか、きりちゃんの心境だとか結構シリアスな展開でいつもとはちょっと違った忍たまの世界を楽しめました。
本当にありがとうございました!!!



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