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春期限定いちごタルト事件

作 米澤穂信
創元推理文庫


友人にオススメされお借りして読破した一冊です。
米澤さんの本は生憎と『氷菓』シリーズしか読んだことがなかったのですが(実は以前『インシテミル』も別の友人から拝借していましたが、そちらは登場人物の多さに把握出来ず、読めずに返してしまいました…)米澤さんの文章が久しぶりだったこともあり、さてどんな感じかしらと予備知識殆ど無しに読み進めました。

小鳩くんと小佐内さんは恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。二人は清く慎ましい小市民を目指します。それなのに何かと頻繁に謎が現れてしまい…。
ざっくりとしたあらすじはこんな感じです。
小市民でありたいのに名探偵の役回りが次々と回ってきてしまう小鳩くん。正直小鳩くんの冒頭の夢については小鳩くんがどういった人物でどうありたいのかよくわかっていない内に読んでいたので、それってどういう意味…?ってなったのですが、だんだんと夢の意味を理解します。そしていつも一緒に行動して難しい人なのかなといった感想を抱いていた小佐内さんについては、本の終盤で色々と明らかになり、ちょっと意外でした。

解説の方にもありましたが、この一冊、なんていうんでしょうか小市民シリーズと呼んでいいのでしょうか…?(笑)は『氷菓』と通じる点があり、まずメインの人物が学生であり、ミステリーの内容についても誰も死なないといった点です。
異なる点は『氷菓』の方が登場人物に派手さがある点ですね。こちらでは登場人物の心理描写的なものが抑え気味で淡々と進んでいきます。小鳩くん視点でありながら、焦っている時以外は本当に淡々としたものでした。
小鳩くんと小佐内さんの出会い、小佐内さんの過去についても気になります…明らかにしてくださるだろうか…。
ところで本当に今更なんですが米澤さんが男性だと今知りました…(笑)


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