『わたしと小鳥とすずと』
『明るいほうへ』
『このみちをゆこうよ』

作 金子みすゞ
JULA出版局


ACのCMで注目された金子みすゞの童謡に興味を惹かれて図書館から借りてみました。
童謡なんて下手したら学生以来久しぶりで、少し新鮮な気持ちで読み進めていきました。
誰かの解説で妙にしっくりきたのが、
『大人の常識ではなく、こどもの視点に立って、こどもの直感で書かれている』
との言葉でした。
こどもの時の純粋な気持ち、優しさ、疑問。それらがこの短い童謡に込められているからこそ、はっとした拍子に引き付けられるのではないかな、と思います。

最後に気になった童謡を一つ。



『わらい』


それはきれいなばらいろで、
けしつぶよりかちいさくて、
こぼれて土に落ちたとき、
ぱっと花火がはじけるように、
おおきな花がひらくのよ。

もしもなみだがこぼれるように、
こんなわらいがこぼれたら、
どんなに、どんなに、きれいでしょう。