作 江宮隆之
PHP文庫


以前より探していた本でして、偶然にも香識さんが古本屋で購入されたので奪取…ごほん、拝借させて頂きました(笑顔)

ちょ、言っていい?言っていいですか?

鉄 の 首 枷 と 同 列 の 神 本 き た !!!!!

あああああもう本当江宮先生は神か!!!
や、ガッツリ伝記な首枷に比べてこちらはどちらかといえばフィクション、というかなんというか!綺麗にまとめられてるんですよ!!
とりあえず重介えぇぇぇ!!!って感じで、戸川たまらん!!(落ち着け)


内容は京で弥九郎が木下藤吉郎に会うところから始まります。齢十二にして浮浪児に慈愛を見せる弥九郎。江宮先生は触りから神です。

藤吉郎に出会い、吉岡憲法で剣を習い、堺を離れ、岡山で直家様と出会い。
その賢さと度胸と慈愛をもって一人の武将となる様を綺麗にまとめられており、更に時折見せる重介とのやり取りも笑みを誘います。

朝鮮の出兵と講和への苦悩。それはキリシタン禁令が出された時にも言えるのですが、とても感情豊かに表現されていて、わかりやすく親しみ易く感じられました。

関ヶ原の後の、処刑最期に見つかった行長の手紙を、この本でようやく知りました。
行長の思考、施療院や孤児の施設への計らいは当時の狭い日本には勿体なかったのかもしれません。海外の方が高く評価されていた事実に、日本人として嬉しいような悔しいような。

とにかく、この小西本を読めてよかったです!ありがとうございました!!