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「ある」ということ

今回はちょっとまじめな話。
でも、ちょっとグロいかも。

福島に住んでいると余計に感じるのですが、不自然なまでに放射線関係のことが
「まるで無いように」
扱われていることに私は時々疑問を感じます。
今は、福島県の野菜も当たり前の様にスーパーに並び、放射能の数値など記載されている例は一件もありません。
(いいとこ雪国まいたけくらい)
勿論、ある程度は検査されており、基準値以上のモノは出ていないのは解っていますが、そもそも検査もしないで出しているモノも多分少なくないのじゃないでしょうか。
出荷してから後で「やっぱり高かったです」と言われると叩かれるのですから、私は最初からちゃんと検査して数値込みで記載して出した方がいいんんじゃないかと思うのです。
検出されていないなら消費者も安心して買えるし、危険なら出すべきじゃない。
危険じゃないレベルならはっきりそれを表して、消費者に選んで貰えばいいのです。

私の愛読マンガにもやしもんというのがありまして、そこで印象に残っていることがあります。

虫入りチーズを食べようという人がいて、それを嫌がる人がいる。
そこで先生が
「アメリカの食品には各々何%まで虫が混入してもOKという基準がある、日本では虫が入らない製造環境を作ることを優先している」
ということを話し
「それじゃあ、駄目なんだって。防止に夢中で万が一の対策を取らなくて失敗した会社の例はたんとあるぜ」
という。

ちなみにそのページでの欄外情報でこんなことを記載してありました。

FDA(米食品医薬局)の言うOKラインの例として、ピーナツバター100gには虫の破片が50個まで。カレー粉25gには100個までOK。缶詰トマト500g中にはハエの卵は10個まで。もしくは100g中に卵5個と幼虫1匹まで。あるいは100g中に幼虫2匹までOK。

引用 『もやしもん』第3巻 石川雅之著 講談社の欄外情報

確かに日本では一度ダメとなったものは完全に排除する傾向があると思います。
例えばある形のおもちゃで事故が起きたら、そのおもちゃは全部回収で日本中からそれが無くなる。
事故を起こさない様にどうすればいいか、より事故を起こす物を無くす方を優先する感じで。
放射線の問題も将来に害が及ばない様に「放射線は無い方が良い」と放射能を持つものは全て悪でそれを排除しなければならない、というような風潮が少なくないです。
でも、いくら言おうと巻き散らかされた放射性物質は無くならない。
だったら、あると認めて、本当に全部オープンにして放射能と付き合ってくのが正しい形じゃないでしょうか?

勿論、放射性物質の含まれた食べ物を食べていいというのでも、虫入り食べ物を食べろと言うのでもありませんけどね。
個人的には私だって虫入り食べ物はノーサンキュー。

矛盾しているのは解っています。
でも、このままじゃやっぱりよくないと思うのです。
考え方そのものを変えないと…。
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