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避難と自主避難と自称避難

震災がれきの事を調べる関連で少し前の沖縄の事例を見る機会がありました。
今年2月、沖縄で毎年行われている青森からの雪のプレゼント。
それが関東から沖縄に自主避難された人達の反対で中止になりかかったという話です。
自衛隊が空輸し、放射性物質が検出されない事を確認したにも関わらず
「雪を食べて子供が死んだらどうするんだ」
「汚染された雪が溶けたら地面にしみこむ」
「せっかく放射能汚染から逃げてきたのに沖縄を汚染するな」
と言ったとか。
結局、抗議により一部中止されたところもあったが沖縄県民は特に気にせず、開催。子供達は大喜びであったそうです。
沖縄ではこの後猪苗代からの雪も受け入れて下さったとか。
この事例では2ちゃんねらーの方達でさえ、
「何考えてるんだ?」
と抗議した自主避難の方達を非難していたようです。
自称避難とはそれらの方達を指していた言葉。

福島の雪ならまあ、ともかく(納得はしていませんよ)青森の雪をというのは正直信じられない話です。

各地でがれきの受け入れを拒否されている方達の多くはお子さんを持つ保護者の方で、子供を被ばくから守る為に危険なものは受け入れない、とおっしゃっています。
その気持ちは解ります。
震災当初からぐだぐだだった政府のいう事が信じられない。
少しでも危険から子供を遠ざけなくてはという思いも理解はできます。
だから、そこを非難するつもりはありません。
でも、関東から沖縄へ、はともかく放射性物質の殆ど検出されない青森の雪を毒扱いというのはどうにもやるせないです。
そんな方は勿論、ごく少数なのだと解っていますけれど。

田村市は避難していた人の殆どが戻ってきて、県外などに避難した人は5%以下であるというデータがあります。
いわき市も戻ってきた人が多く、また避難民の受け入れもしているので人口は増加しているそうです。
それがいろいろ問題も引き起こしているそうですが。
逆に南相馬市や福島市、郡山市、伊達市などは人口の流出に歯止めがかからず、今残っている人の中にも避難を考える人が少なくないと聞いています。
子供達の未来の為に自主避難を考える人を止めることはできませんし、それを選んだ人だって苦渋の選択であった筈。
今も、ここにいていいのか。
福島県民は誰しも言葉に出せない不安を抱えています。

でも、避難を全ての免罪符にしていいとも私は思えないのです。
これは避難しないで済んだ人間の甘い言い分かもしれませんが。

この件に関しては書き出すと本当に暗くなるのでとりあえずここまで。
明日は再興祭りの時の漫画家さんのイラストかコードF−2か。
とにかく楽しいことを書きたいです。
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