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福島第一原発事故から1年を迎えて

私達福島県の人間の大半にとって、3月11日は勿論決して忘れられない日ではあるのですが、むしろその後の12日から17日にかけた福島第一原発事故の一週間こそが、恐怖と絶望の一週間。
真の災害の始まりであったと思います。
その頃の事は、今も昨日の事の様に思い出せるので、近いうちに纏め直したいとは思います。
でも、反面、価値ある一年であったとも思います。
私はこの1年で、日本が、この世界が「どんな逆境からでも前を向いて頑張ろうという人達と、それを助けようとしてくれる人でいっぱいだという事」を知ることができたと思っています。

勿論、中にはそうでない人もいます。
「セシウムさん」の事件や他にもいろいろ。
自分達だけが良ければいいと思ったり、自分達は安全だと思って懸命に生きている人達をあざ笑ったり、自分の考えが絶対に正しいと思って人を傷つける言葉を何も考えずに口にする人も多くいました。
そんな中で、絶望的な気持ちになったことも一度や二度ではありません。
でも、必ず励ましてくれる人がいた。支えてくれる人がいた。怒ってくれる人がいた。
危険かもしれないという中で、それでも人の為に命がけで頑張ってくれる人がいた。
人の優しさや暖かさを知ることが出来た。
それは本当に価値あることだったと今は思えます。

覆水は盆に返らず。
失われたものの多くは元には戻らないでしょう。
でも、盆の中に雫は残るし、また水を汲み直すことはできます。
それを助けてくれる人もいるのですから。

絶望の先にこそ希望がある。
その意味でこの一年、そしてこれからの一年は希望の一年であると私は思います。
日本にも、世界にも誠意や誠実さがちゃんとあると。
私は自信を持って子供達に教えていきたいと思うのです。

私は福島の未来に絶望なんかしません。
「福島からはじめよう」
今年の福島のスローガンを胸に今年も頑張ります。

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