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祝卒業と言える日

今日は船引高校の卒業式であったらしいです。
つまりは公立高校の卒業式。
晴れて比較的暖かい卒業式日和。
賑やかな笑い声と共に歩いて行く高校生たちはとても楽しそうで、幸せそうでした。

昨年、福島県の高校生の多くは無事卒業式を迎えることが出来ました。
中学生の多くは忘れられない卒業式になったでしょう。
まさしく、卒業式のその日、無事終えて家に帰りついたその頃に大震災に遭遇した筈ですから。
常葉中学校の保護者は言っていました。
「もし、式の最中であったらきっと多くの怪我人が出ていたであろう」
と。
そして、一番卒業式という点でかわいそうな目に合ったのは小学生と幼稚園児たち。
卒業式の練習が始まり、卒園式の歌を覚えて口ずさみ始めた頃大震災に遭遇して、結局本番の式を行うこともなく、歌を歌うこともなく四月を迎えてしまいました。
大熊町の子供達は卒業の集いが行われましたが、田村市の子供達はそれもないまま、四月に中学校、小学校入学式になったようです。
やはりかわいそうであったと思います。
学校の卒業式というのは殆どが一生に一度の事ですから。
特に福島の子達は県外に避難し、そのまま戻らなかった子も少なくなくちゃんとしたさよならも言えないまま、別れてしまった友達同士もかなりいたようです。

とはいえ、船引高校も一時は大熊町の方達の避難所になり、高校生がボランティアで働いたりもしていました。
四月以降もいろいろな不安の中過ごしてきたことだろうと思います。
だから、今日の卒業式を福島の高校生たちが無事迎えられた事を心から嬉しく、おめでとうと言いたい気持ちでいっぱいです。
学校が避難区域に有り、サテライト型で通う高校生たちもいます。
新学期を避難所の中の高校で迎えた生徒達もいます。
春、福島総文を苦しい中、開催した高校生たちもいたでしょう。
きっと彼らにとってこの一年は忘れられない一年になったと思います。
苦しい中、それでも福島で過ごした一年はきっと彼らにとって一生の宝になると私は信じています。

今日も、かなり大きな地震がありました。
小学生、幼稚園の子供達が去年の分まで思い出深い卒業、卒園式を迎えられるように祈らずにはいられません。
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