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音楽と共に蘇る記憶

すみません。
福島温泉めぐりの続きは12日以降にさせて下さい。
ネタは十分にあるんですけど、震災一年にあたり色々と書きたいことが多すぎて。

震災前の3月9日だったかな?
私はアマゾン経由でマンガとCDを注文しました。
そして3月11日の午前中、偶然家に来た家族が受け取ってくれてCDの方は私の家の玄関に入っていました。
本の方はまだ届いていなかったのですが翌日には本当であったのなら届くはずだったでしょう。
あの大震災がなければ。
結局田村市に郵便物が届くようになったのは4月になってからでしたから、本の方は配達不能で戻ってしまいました。
反面CDの方はこれ以上ないというくらい酷使されることになったのです。
私が避難所に持ち込んだのでロビーで何度も何度も何度も何度も。
CDの前に子供達が集まって、繰り返してかけては聞いて、歌って、時には踊る様子を大人たちも止めることはありませんでした。
そして夜には私も時々家に持ち帰って聞いていました。
ガソリン節約の為にエアコンの暖房もほとんど入れずに運転していましたが、CDだけは何度も聞いていました。
それは大好きなゲームの曲であったり、ドラマCDであったり。
寂しくて寂しくて、寒いよりそれがもっと辛くて知っている人の声や自分を励ましてくれる歌が本当に私に生きる力を与えてくれていました。
そして運命のCDも歌うことで私を奮い立たせてくれていました。

そのCDのタイトルは「海賊戦隊ゴーカイジャー」。
おまけについていたレンジャーキーは震災の時、避難所の誰かにあげて無くなってしまいましたが避難所が閉鎖されてある程度落ち着いてからは、車のダッシュボードに入れっぱなしになっていました。
本当に一度も聞かなかったです。
つい最近、それを車で何の気なしにかけた時、本当に、自分でもびっくりするくらい目の前が真っ暗になりました。すごく胸が辛くなって苦しくなりました。手が震えて、そして涙が止まらなくなってしまいました。
不思議なもので、たいしてダメージを受けていないと思っていた私自身も、やっぱりあの時はけっこうキツかったみたいです。
仕事帰り、ほぼ同じ暗さの中、同じ帰り道を同じ曲を聞いたことで、忘れたと思っていたナニカが戻ってきてしまったのだと思います。

明るいところではちょっと思い出すくらいで大丈夫でした。
ただ、夜がダメ。夜にこれを聞いて運転できません。
誰かがどこかで「音楽というのは記憶に直結する」と言っていました。
それは今回の件で実感し、実際音楽にどれほど救われたか解らないのですが、
こういうのをトラウマっていうんですかね。

ゴーカイジャーにはまったく罪はないし、むしろCD買うくらい大好きな曲なのでなんとかしたいと思うのですが…。
ホントにどうしましょう…。
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