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3月10日に思う事

今日は3月10日です。
ということは明日は3月11日です。解りきったことですが。
東日本大震災から明日で4年。
明日はきっと追悼特番とか色々あると思います。
東京でも追悼式典があるようですし福島でも各地で追悼式典が行われます。

震災の風化が叫ばれて久しいですが、震災から4年たっても避難者数は約22万9千人。
多くの方が家に戻れず応急仮設住宅や、公営住宅、借り上げ住宅などに住まわれている方は福島だけで7万人以上いるそうです。
(2月17日現在 復興庁調べ)
宮城、岩手を含めるとその数は10万人を超えます。
阪神淡路大震災では5年後に最後の仮設住居の居住者が退去して、仮設が解消されたということを考えると当事者ながら東日本大震災の被害の大きさに、頭が痛くなります。
でも、それだけの方が今なお避難生活を送っている事を考えれば、自宅でいろいろありながらも普通の生活ができる私達は恵まれていて、元気に、当たり前に生きること、それを発信しまたそれぞれの努力で福島を支えていくことで、この災害に向かい合っていかなければならないのだなと、改めて思います。

さて、今日、本屋に用事があって寄った時、一冊の本を見つけました。

かもがわ出版 かたやま いずみ著
「福島のおコメは安全ですが、食べてくれなくて結構です
 ー三浦広志の愉快な戦い」

3月の初旬に発売されたばかりの本だそうです。
大胆なタイトルだなあと思いながら手に取り、気が付けば買っていました。
南相馬市で農業を営んでいるタイトルの三浦さんという方のお話と考え方はとてもユニークで、それでいて理に適っていました。

「安全なコメを作り、測り続ける」
「食べたい人が食べればいい。線量を下げるコメつくりや安全性の確保は僕らの仕事だけど食べる食べないを押し付けるのは本末転倒」
「一緒に闘いませんか? 国と東電に対して。
戦うことが福島の人にとってはものすごく元気になれる力になる」
「僕達が楽しく生きることが大事」
「福島県はもう住めないと考えている人にとって住めなくなっただけで、住んでいる人にはそうではない」
「福島に住んでいる人を守りたいとも思っていない人が、福島には人が住めないとしていろいろ口を出すのは『それは貴方達がいうべきことではないんじゃないですか』と言いたい」
「福島 いいですよ。最高の環境です」
「どうやって楽しく生きていくかが人生の全て」

福島に住む人の誰もがこんなに強くは生きられないでしょうが、そう在りたいと思う気持ちをこの本は教えてくれたように思います。
放射能のデータとか難しい事のない、読みやすい本ですので、私には珍しいですが勝手にお勧めします。
今日という日に。

「3.11を通じて絶対はないということを学びました。だから、何でも提案し、とにかくやってみることが大事だと思います。それで失敗したら修正して、また挑戦すればいいだけのことです。間違いを恐れて何もやらないのではなく、事態が進まない事を恐れるようにしたい」

私もその言葉を胸にこれから始まる震災から5年目を生きていきたいと思います。

明日はきっと祈りの日。
心からの願いと祈りを込めて…。
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