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帰ってきた女の子

私達、内陸部の人間にとって東日本大震災は、被災地三県と言われても大きくて大変な地震ではありましたけど、被害そのものはそれほど大変というものではありませんでした。
せいぜい、パソコンが壊れて、サッシが歪んで、窓ガラスが壊れて、瓦が堕ちたくらい。
周りにけがをした人もそんなになく、翌日でさえ、片づけをすればいつも通りの日々が戻ってくると信じていました。
沿岸部の被害の大きさを、原発事故の事も私達は気付いていなかったくらいに…。


東日本大震災の被害の大半が津波と原発災害であったことは言うまでもありませんが、海という人間には歯が立たない相手だけに、まもなく4年が過ぎようという今でさえ福島でも202人の方が行方不明になっています。
明後日には震災から4年を迎える今日、ニュースで11月に発見された遺骨が震災で津波に飲まれ行方不明になった中1の女の子のものであると報道されているのを見ました。
勿論、全然知らない子ですが、なんだか涙が出てきました。
「ああ、本当に帰ってきたかったんだなあ」
と思ってしまいました。
震災の1年後、3月11日の日曜日。
自分の目で見た何もなくなった沿岸部が、がれきの山が今も忘れられません。
生きているという事、
家族や友達がいるという事。
自分の家に住めるという事の幸せをあの時初めて知った気がします。
震災からもう4年。
まだ震災は終わっておらず、行方不明者の捜索も続いています。
私達は震災を忘れないし、また忘れてはいけないのだと思います。

帰ってきた女の子に心から
「お帰りなさい」
と言いたいです。

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