スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

お返事

 個人的アイラチェ萌ポイント(初代)

@両人共に大人である
A相似と相反が同居している
Bかかあ天下(笑)
C互いに支え合っている(だけど決して依存ではない)。
D死別
E2010で2人の墓が隣同士並んでいた(;_;)


続きからお返事です。


妖光さん
 アイラチェは個人的に思い入れがあるカップリングなので、書く時はいつも真剣勝負をしてるような心持ちで書いてます。
 故に私の趣味がより色濃く反映される傾向にあるので、気に入っていただけた喜びもひとしおです。コメントありがとうございました。






 リク品では珍しく甘々な感じの2人でしたが、今反動で超シリアスな話しが書きたいです。というか書いてます。いわゆる過去捏造もの、でも長くなってきて、なかなか終わりが見えない…

ディーノ×ジョルト

「当てはめ想像バトン2」より
○告白の練習台にされる(3ジョルト)






「あのさあディーノ、僕も暇じゃないんだよ、そろそろ解放してくれない」
「良いじゃねえか、仕事ったってカルテ整理位だろ」

 ディーノの"ちょっとした暇つぶし"に付き合い初めて早30分、本当ならラチェットの手伝いをしている頃だ。しかしながらカルテ整理だって大切な仕事!と説明した所でこの自由人が引き下がるとも思えない、ここは好きなようにさせてやるか

「ジョルト」

 にしても、何だってこんな事に付き合わなきゃならないのか

「愛してる」

 心臓(スパーク)に悪いったらありゃしない

 ここはディーノの私室、の白いソファー(革張りっぽいけど、流石に僕たちサイズの素材を用意出来る訳がないので、きっとフェイクだ)の上、僕の上にはディーノ、ってあれ?

「な、にするの」
「ん?告白の練習だけど」

 れんしゅ、う?
 でも、じゃあなんで僕はディーノに押し倒されているんだろう。いくらなんでも近すぎやしないか

 ぐっと左肩を掴まれ、ソファーに身を沈められる中、やけに大人しいジョルトは、平静を装っている訳でも、ましてこの状況を楽しんでいる訳でもなく、経験が無いためどのようなリアクションをとれば良いのか分からず。ただ戸惑っていた。

「L'amore e` un sogno; ma un bacio puo` risvegliarlo vero」
「え?えっ?」

 ラモーれ エ ウン ソンニォ…音はきちんと拾えているが、何語なのかわからず意味を変換出来ない

 チカチカとオプティックを明滅させ、首を傾げるジョルトの様子に、ディーノがふっと手の力を緩めた。そして口角を上げてくつくつと小さく笑い出したのを見て、ジョルトは益々訝しげな色を濃くする。

「ちょっと、何笑ってるの」

 声音に少しばかりの不機嫌を織り交ぜ、もういい加減にしてよ。とジョルトが起き上がろうとした。その瞬間


 ぎりっ、と装甲が軋む程、僕の肩を握る力が強くなり、驚いてディーノの顔を見上げると、彼はにっこりと微笑み…そう、微笑んでいるのに、何故か背筋がぞくぞくして、蛇に睨まれた蛙のように動けなくなってしまった。

「あ…」

 なんだこれ、僕どうしようどうすればいいのかな、ディーノはなにするつもりなんだろでも、これ、キスされる時みたいだ。いや、そんなわけない、だって僕男だし

 ディーノの顔がどんどん近づいてくるのに、僕のブレインは空回りするばかりで全然働いてくれない。そして、互いの唇が今にも触れ合うという寸前、僕はぎゅっと目をつむった。

「愛は夢、しかしキスはそれを現実へ再び呼び覚ますことが出来る」

 結局

 唇が触れる事はなかった。

「…なに?それ」
「さっきの言葉の意味」

 普段のジョルトなら、一笑に付したであろう甘い台詞も、ディーノの吐息を頬に感じる距離で囁かれたとあっては、そんな風に出来る訳がない。

 ギシ、とソファーのスプリングが軋み、それにジョルトがびくりと身をすくめる。
「お前、結構可愛いな」

 笑いをこらえるような、からかうような声音で、ジョルトははっと我に返り、思いっきりディーノ胸を突き飛ばし…突き飛ばそうとしてかわされ、逆に手首を捕らえられてしまった。

「ぼ…くもう帰るから、練習はもういいだろ、離してよ」
「んー…ま、確かに練習はもういいか」

 ディーノは少し考えるようにチカリとオプティックを光らせ、そう言った。これでようやく解放される。とジョルトが内心で胸をなでおろした時、その言葉に続けて発された
「勿論、本番にも付き合ってくれるよな?」

 という台詞に、今度こそジョルトは絶句した。


この先三叉路
(1YES・2NO…じゃあ3つ目の道って?)
続きを読む

音ブロ

 暗く冷たい海の底の牢獄に、酷く場違いな…美しい歌声が響く


Happiness such as the bubble
泡沫の幸せ

Before melting
Before disappearing
To you a lullaby
溶ける前に
消える前に
あなたに子守歌を




 歌声の主はここにいない、いるのは2体のトランスフォーマーだけだ。


「ブロードキャスト」
「なんだよサウンドウェーブ」

 抑揚の無い呼びかけに、冷めた声が答える。抱き込まれるように捕らえられたブロードキャストは、暴れる事こそしないものの、顔を伏せたまま視線を上げる事もせず。あたかもサウンドウェーブを拒絶するかのように、静かにラジオの歌声に耳を傾けている。

Do not cry
Do not grieve
I am here
I give the sleep that is kind to you
泣かないで
悲しまないで
私はここにいる
あなたに優しい眠りをあげる




 歌が聴きたい、と言い出したのはブロードキャストだった。

 最初は騒々しいロックなぞ御免だ。と、その要求を切り捨てたのだが、珍しく落胆した様子のブロードキャストに小さじ一杯ほどの憐憫と、それを軽く凌駕する嗜虐心が疼き、わざと手荒く押し倒してやったのだが、まるで抵抗する気が無い様子に興醒めというか拍子抜けし、気まぐれに(と言うか初めて)コイツの願いを叶えてやる事にした。

There is me near all the time
私はずっとそばにいる



「誰ノ事ヲ考えてイタ?」
「…尋ねる必要なんかないだろ」

数秒の沈黙の後、マインドスキャンを使えば良いだろう。と暗に告げ(それを酷く嫌っている癖にだ)、ちらりとも顔を上げない態度に、胸騒ぎに近い苛立ちを覚え、顎を掴んで無理やり視線を合わせる。


In the next to you
Till you sleep
あなたの隣で
あなたが眠るまで



「親友のトラックスの事カ?アルイハあのキザったらしイマイスターかもな」
「アンタには関係無い」

 今の今まで冷めた振る舞いをしていたクセに、特に親しい者達の名を出した途端、片方を潰され1つだけになったオプティックが青く明滅し、声に怒りが混じる。
 例えばもしも、鎖に繋いだそいつらを、コイツの目の前に引きずり出してやったらどんな顔をするだろうか


Good night
Let's meet in a dream
おやすみなさい
夢で会いましょう



「逢いたいカ?」
「…え?」

 顎を掴んでいた手を離し、変わりに頬に添えて、問い掛けた。なるべく優しく、可愛い可愛いカセットロンに話し掛ける時のように


Even if I disa
ppear
Even if I melt
私が消えてしまっても
私が溶けてしまっても



「…そんな気なんて、無いくせに」

 腕の中のコイツはぽかんと口を開け、しばらく呆けていたが、言葉の意味を理解した途端、泣き出す寸前の子供のように顔を歪め、震える声でそう呟いた。

If you remember me
あなたが私を覚えていてくれるなら


 プツンという軽い音と共に、ラジオから流れる歌も途切れる。

「ツマラン答えダ」
「〜っ…アンタなんか、最低だ」

 馬鹿な奴め、もう貴様からは奪えるだけ情報を奪い尽くしたのだから、理論的に考えてこれ以上ここに留めておく意味は無い、泣いて縋って頭を下げれば、帰してやらんでもないモノを
 自力で逃げだそうにも、その両脚は既に切断されている。童話の人魚のように、魔女と取引をする以外、海の上には出られないのだから





 溶

たて

しゆ


え 

る 
。 

AHM ドリフト+ブラー

 土砂降りの雨が降りしきる中、ぬかるむ大地を蹴り、一気に間合いを詰める。バシャンと水が跳ねる音を後方に残し

 一閃

 まさしく閃く速さで抜刀し、一刀のもとにドローンを両断する。
 正中線に沿い、まるで解剖図か何かのような断面を晒してドローンが爆発する頃には、2体目の胴体に刃が食い込んでいた。 バチリと火花が弾け、振り抜いた勢いのままにドローンの上半身が吹き飛ぶ。
 そんな同胞の惨状を全く意に解せず、四つ脚の獣を模したドローン達は、低く唸りをあげて我先にとドリフトへ殺到し、その鋭い牙を突き立てんと激しく咆哮した。
 しかしその牙が到達するより速く、水色の影が建物の死角から躍り出て、その横っ面を蹴り飛ばす。突然の闖入者にドローンの隊列が乱れたその隙に、素早くライフルを構えて続けざまに5発、引き金を引く。
 冷たい雨を裂くように真白い光が疾り、4つの断末魔と、1つの怒号が響く

「伏せろ!ブラー!!」

 水色の機体…ブラーが身体を屈めた一刹那の後、その頭上で白刃が閃き、断末魔を上げる間もなく首をはねられたドローンの体は、ブラーを飛び越えて泥の中に突っ込み、数秒の間四肢を動かしもがいていたが、やがてぴん、と突っ張ったように動かなくなった。

「サンキュ、ドリフト」
「礼には及ばぬ、こちらこそ助かった」

 昼間とは思えぬ曇天の下、雨はこれっぽっちも止む気配を見せず、ざあざあと降り続いている。

「ここは粗方片付いたな」
「北もスプラング達がやったってさ、後はドローンに指示を出してた奴だけだよ」

 墨を溶いたような色の空を仰ぎながら、さて、どこに潜んでいるのやら。とドリフトが呟き、ブラーが軽く伸びをしてライフルを肩に担いだ瞬間、緊急通信が入り、けたたましいアラートが鳴り響く。

「っ!!」

 ズガァンッ!!

 瞬時に張り詰める空気の中、2人が立つ場所から5mも離れていない地面に銃弾が打ち込まれた。それもかなりの大口径とおぼしく、地面が揺れる感覚と共に激しく泥が跳ね、下手を打てば即死に繋がりかねない威力の弾だ。
 即座に着弾地点から距離を取り、銃弾の飛んできた方位と角度を計算して周囲をスキャンするが、視界は雨にけぶり射手の影も形も見えない。
 胸中で舌打ちをして、互いの死角をカバーするため背中合わせに立った時、パーセプターから通信が入る。

『そっちじゃない、着弾地点を見ろ!』

 それを聞き終えるか終えないかといううちに再び地面が揺れ、振り向いた時には、轟音と共にスクレイプドーザをスキャンしたらしいデストロンが地中よりその巨躯を露わにしていた。その右肩には、先の狙撃による真新しい銃傷が見える。合体兵士程では無いにしろ、その身の丈は2人の倍以上あり、少なくとも先までのドローンより、各段に厄介な手合いであるのは確かだ。

「あらら、この天気のなか泥塗れにまでなってご苦労様」
「…拙者達も大差無いがな」

 それでも互いに軽口を叩けるだけの余裕は失っていない。ドリフトに至っては口元を緩く上げ、シニカルな笑みさえ浮かべている。それを目の端に捉えたブラーがは笑しながらライフルを構え、先に狙撃を行った仲間に通信で援護射撃を要請した。

「来るぞ!!」

 叫ぶと同時、デストロン兵士がスクレイパーを巨大なナタのような武器に変形させ、キャタピラから轟音を響かせながら、巨体に似合わぬ速度で2人にに突進を仕掛けて来る。

「あ、あのさパーシー」
『何だいブラー』
「撃つ前には一言教えてよね」



もしも、生まれ変われるなら僕は君の心臓になりたい

『留意しておこう』
続きを読む

マイナーTF スタマイ

「やあスタースクリーム、今日も君は不機嫌だね」

 ナルビームで動きを封じられ、圧倒的に不利な状況に置かれているにも関わらず、マイスターはくすくすと悪戯っぽい笑みを浮かべ、余裕綽々といった態度を崩そうとはしない。
 その口振りが癇に障り、スタースクリームは半ば叩きつけるようにマイスターを押し倒し、その腹に馬乗りになる。

「随分とナメた態度をとってくれるじゃねえか、テメエの立場わかってんのか」

 額に銃口を突き付け、今にも噛みつきそうな口調で凄むが、大した効果は無いらしく、おお怖いとふざけ半分に肩を揺らしただけだった。

「で?スタースクリーム君は、私に何をする気なのかな」
「ちっ!」

 あくまでも、主導権を握っているのは自分だ。とでも言いたげな表情(と言っても半分はバイザーに隠れて見えないのだが)にカッとなり、その顎を掴んで力任せに引き寄せる。

「い…、っ」

 ガリ、という鈍い音、小さな呻き声、甘くて苦いオイルの味

 マイスターの唇に付いた俺の歯形


刺青

「自分の持ち物には名前を書きましょう。ってガキの頃言われただろ」
続きを読む
前の記事へ 次の記事へ