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ほのぼの2ボス B

博士、朝食をお持ちしました。と呼びかけるも、やはり博士は生返事で、我知らず小さなため息が漏れた。
せっかく作ったのだから、温かいうちに食べて欲しいのだが…もう一度だけ声を掛け、朝食をデスクの脇に置いて、静かに退室する。
ウッドと別れてキッチンに戻ると、珍しい事に、バブルが洗い物を片してくれていた。声を掛けると、そりゃたまにはねと言ってE缶を渡され、しばらく休んでないでしょ、と睨まれた。少し気まずい
口を開こうとしたら、洗濯だったらエアーがやってくれたよ、と先手を取られる。なんだ、この無言の威圧感は。まるでエアーの様じゃないか、確かにここ2・3日はスリープしていなかったが、エネルギーは充分余っているのに
そんな事を考えていたら、そういうさあ…自分自身を疎かにしがちな所、本当に博士とそっくりだよね。と、呆れ顔で言われてしまった。




…人を治

リクエスト途中経過


今日までに頂いたリクエスト

実写 ブラスタ(ラブラブ)
実写 ブラスタ(指定無し)
初代 メガ光波(指定無し)
全て匿名の方

となっております。

とりあえず…

\(^o^)/よかったーーーー!!
募集してリクエスト来んかったら恥ずかし過ぎると思ってたので超嬉しいです!!

何だかデストロンが人気ですね、来月からもぞもぞ執筆し始める予定なので、リクエスト下さった方々はゆっくり待ってくださいませm(_ _)m


勿論まだまだフリーリクエスト受け付け中なので、初めての方もそうじゃない方もお気軽にどうぞ!!

実写 No.2の憂鬱

昨晩は最悪だった。

オプティマス・プライムの、私に良い考えがある!に端を発しオートボットとディセプティコンが、親睦も兼ねディエゴ・ガルシア基地にて合同で宴を催し、それは大いに盛り上がった。

まあそれはいい

むしろ喜ばしい事だと思う

「なんかぁバリけぇどが三人いるぅ〜」

…それはビーが酔っ払ってるからだ。心中で密かに呟き、深く嘆息する。

「ハン、俺だって密偵なんだぞバンブルビー!」

あんたもか!!
明後日の方を向いて仁王立ちをし、力強くトンチンカンな事を言うバリケードに、呆れを通り越して疲れがどっと押し寄せる

「なんだよー!!オイラだってその気になれば〜〜っ…っふ、ふっふっふっ…」
「10年はえーんだよ!!ガキンチョが!!!」

ぐでんぐでんに酔っ払い、ちぐはぐな会話をするビーとバリケードを冷めた目線で眺めつつ、さてこの状況にどう埒をあけようかと悩む

「ジャズッ!テメエ寝ーんなーー!!Good morning!!ぉーきーろー!!」
「スタースクリーム、それはオートボットの将校殿だ。俺が代わるから手を…」
「ぐらいんだー!酌しろ!」

うん 殴りてぇ

何故俺はラプターに首根っこを掴まれ、それこそ猫の子の様に扱われているのだろう?色々と哀れむ視線を投げかける、ボーンクラッシャーとブロウルの半ば諦めた表情に、イヤ、諦めないでくれて言うか本当に誰か代わってくれと心底思う。

「グラインダー、あいつはこうなっちまえば、どうせ何言っても無駄だ。とりあえずここは、ボッツのチビに押し付けて…いやいや、この酔っ払いの世話をさせて…」
「ブロウル…せめて言葉はオブラートに包んでやれ…」

ああこいつら、自由に体が動けばマジで殴ってやるのに。
つーか誰がチビだこの野郎!自分は図体でかいからって馬鹿にしやがって、ブロウル後でフルボッコだから覚悟してろよ!!

「別に死にゃしねえだろ、酒だけ確保してとっとと逃げ…いや少し静かな場所で飲み直そうぜ」
「ボーンクラッシャー…もう建て前より本音の方が目立ってるではないか…」

潮の香りが混じる夜風に、宴に相応しい明るい音楽が乗り、それは基地の隅々まで届けられる。空は快晴、濃藍に染まった夜空には金銀の星が瞬き、猫の爪を思い起こさせる鋭い弦月が穏やかに輝いていて、これ以上は無いって位の良い夜なのに

「最悪…」

首根っこを掴まれたまま、芝居がかった仕草でよよよと涙を拭ってみせる。
…うっかり本当に泣きそうになったのは秘密だ。

「…スタースクリーム、そろそろ自重なさって下さい、オートボット方の重鎮や部下一同もいる前で酒に呑まれるなど、あなたの面目が立ちません」
「フン、それなら問題ない」

スタースクリームが空き缶で指し示す先には、派手に殴り愛(当然辺りはちょっとした戦場と化している)をする馬鹿二人がいた。正直あれが両軍のトップなど、知らぬ者からすればタチの悪い冗談以外の何ものでもないだろう

「つーかァよぉ、破壊活動をしないだけ俺のがマシって気がする」

二人を止めようとしたのか、はたまた参戦しようとしたのか定かではないが、黒のトップキックがアスファルトの滑走路にめり込み、これまた黒のMH-53ペイブロウが、逆さまの状態で外壁に突き刺さっていた。
師匠ーー!!とスワイプが泣き出せば、ギュイギュイとサソリも泣く、その惨状を見てか、はたまた単なる泣き上戸かはわからないがツインズまでも泣き出し、まさしく阿鼻叫喚、唯一軍医とその生徒だけが、医療器具片手にワクワクと負傷者の回収をしはじめ、よーく見るとドクター・スカルペルもまじっているようだ。

「おいジャズ…」
「なんだよ、スタースクリーム」

動かし辛い首を何とか上向かせると、戦場でもないのにどこか悲壮感を漂わせる赤い光と目があった。

「とりあえず飲め、飲んで全て忘れろ、それで翌日動けなくなってもなんだかんだで軍医がいるし、多分NESTの奴らがどうにかしてくれる。してくれるよね、寧ろそう思いたい、だったらいいな、いいのにな」

その願いが叶う筈もない事を、スタースクリームはわかっているようで、俺は生まれて初めてコイツに親近感を覚えた。なんかもー明日からは幾らでも優しくしてやれそうな気がする。
上げていた首を下ろすと、生暖かい笑顔のグラインダーが無言でエネルゴンビールを差し出して来た。
酌をするということらしい

毎 明 明 今 そ 
日 後 日 日 う
を 日 も も や
歩 も     っ
い       て
て       僕
ゆ       ら
く       は
の       `
だ        






よく考えてみれば、オプティマスが私に良い考えがある!って言い出した時に逃げてりゃ良かったのだと、後になってから俺は気が付いた

岩男 蛇+王+その他色々

「……古王国時代は第3王朝〜第4王朝の時期が最盛期を迎えたが、第3王朝〜第6王朝の頃に あの有名なピラミッドが建設された。…特に有名なのがカイロ郊外にある第4王朝のクフ王、カフラー、メンカウラーの三大ピラミッド、そしてスフィンクスだ。ピラミッドは、いうまでもなくファラオの遺体を保存するための巨大な墳墓で、最大のピラミッドで あるクフ王のピラミッドは底辺の一辺約230m、高さ約137m、平均2.5tの石を230万個を積み上げて作られている。それは10万人を使役してなお、20年を要する一大建設工事だった。かつては奴隷を酷使し、権威にモノを言わせた強制労働だと考えられていたが、近年では今で言う公共工事に近いものだという説が定説になっている」

と、ここで一呼吸置き皆の方を向けば、(悲しい事に)予想に違わず居眠りをする者、隣同士でくっちゃべっている者、首を傾げて明らかに分かっていなさそうな顔の者と、思わずため息が出そうな奴らばかりだった。唯一予想外な

「なあ、ガイドをする場合どこまで連れて行って良いのかマップに示してくれよ」
「…ああわかった」

この蛇を除いては

頭上に?を浮かべるファイヤーはとりあえず保留し、居眠りをこいているドリルに拳骨を食らわすと、自然…お喋りに興じていたガッツとストーンもぴたりと口を噤んだ。その様子を蛇は呆れ顔で一瞥し小さく肩を竦めると、気を取り直したのか新たに質問をする。

「ピラミッドって何でピラミッドって言うんだ?」
「ギリシア語で三角形のパンを指すピューラミス…綴りはpyramis;ピラミス、ピラムスとも言うな、に由来するという説が最も有力、因みに古代エジプト語ではギザのピラミッドに「昇る」という意味のメル(ミル、ムルとも)ヒエログリフでは△と書く言葉を当てていたそうだ」
「へえ、△なんてまんまじゃん」
「ヒエログリフは象形文字の一種だからな、名は体を表すという奴だ」

何故この奇抜な面々が顔を揃え…あまつさえ私が皆の講師を勤めているのかと言えば、これはもう運命の悪戯としか言いようがない、諸事情をすっ飛ばし限りなく端的に説明すると彼らは臨時のアルバイターだ(not時給戦隊)

「そーいやあのホネホネ君どこ行ったんだ?姿が見えねーけど」
「妙なあだ名をつけるな!スカルはお嬢様のお側にいるよう博士から言いつかっているのだ!サボりじゃない!」
私が憤慨してみせると、や、そこまで言ってねーし、と指先で頬を掻き、やれやれと大袈裟気味に肩を落とす。

「そうツンケンすんなよ、今俺は正規のスタッフとして来てんだぜ」

確かに蛇の首にかけられたカードケースの中には、専用のICチップ付きのスタッフ証が収められている。偽造品でも盗品でもないことは確認済みだ。

「わかっている…」
「じゃあもう少しヤサシクしてくれよセーンーパーイ!」
「馴れ馴れしい呼び方をするなファラオでいい」

一言一句はっきりと発音して、分かり易くトゲトゲしい雰囲気を発するが、蛇はこれっぽっちも気に掛ける事無く、からかうように口角を吊り上げ、えーそっちの方が馴れ馴れしくね?なぁセンパイ、などと言ってくる。

「なあ…少しいいか?」

突然、今まで静かにしていたファイヤーが口を開き、はーいと右手をあげた。
まずい、蛇のペースに乗せられて完璧に他をほったらかしにしていた。慌てて蛇から離れ、なんだ?とそちらに顔を向けた瞬間

「もしかしてお前ら仲良し?」





有り得ない問題発言が飛び出した。
一瞬思考回路が断線し、我知らず硬直してしまう、数秒後、蛇の爆笑と共にハッと我に返り

「んな訳なかろう!!」

気付いた時にはファラオショット(タメ無し)を、ファイヤーの顔面にぶちかましていた。




実写 No.2の受難

「今すぐディエゴ・ガルシアまで来いだと?…ちっ、面倒な」

予定外の指令に、不満を隠しもせず舌打ちをすると、通信機越しのグラインダーの声が、申し訳なさそうに小さくなる。

『…何でもオプティマス・プライムとフォールン殿が、意見の相違からプチ喧嘩を始めてしまい、仕事にならない状況との事で…メガトロン様もお困りのようです』

ちょっとまて、なんだそのふざけた理由は

はぁ?メガトロンの師と嫁だろう、何で俺が尻拭いしなければならないんだ」

しかも"あの"二人のプチ喧嘩って、イコールプチ戦争だろ、むしろプチは外れる方向で、死ぬ死ぬ、そんなの絶対死ぬ
つーか正直な話、メガトロンが困り果てるような状況を、自分が行った処でどうにかできるとは思えない

『テメエ一応仮にもまあ名目上は、ディセプティコンのNO.2だろうが、グダグダ言ってねえでとっとと行けやクソジェット』
横から通信に割り込んできたバリケードの言動に、かなり本気でヒューズがぶっ飛びかけた瞬間、プシュッ、という軽いエアー音と共にメインルームのドアがスライドし、珍しい事にサウンドウェーブが入って来た。
このしちめんどくさい時に何だ!と苛々しながら要件を問うと、メガトロンの命で自分を呼びに来たらしい。畜生メガトロンめ、完璧に俺を嫁舅戦争に巻き込む気だな

「オイ、スタースクリー「だが断る

奴が全てを言い終える前にトランスフォーム、奴を振り切りフルスピードで空へ飛び出し…飛び出そうとしたのだが

ぎゃあぁぁっ!気持ち悪っ!!
「フ、馬鹿メ」

奴は俺の行動を予測していたようで、通路の四方八方からうねりをあげて襲いかかって来た触手に絡めとられ、あえなく御用となった。
こん畜生呪われろ陰険ラジカセ!!

そのままずるずるとダムの出口まで(ご丁寧に脚を上にして)引きずられ、外に出てみれば上空にブラックアウトの機影が見え、そして何故かラチェットが
犬野郎はメガトロンの命令だとしても、この軍医は何の用があるのか…と訝しんだ次の瞬間、気付きたくない事に気付いてしまった。

よくよく見れば、ブラックアウトの下方に銀色のソルティスが吊されている。しかもなんかすげえぼろぼろなんですけど

あれが数時間後の己の姿かと思うと、本気で泣きたくなってきた。

ある程度の高さまで降下した所で、ブラックアウトはワイヤーを切り離し、べしゃっというなさけない音と共にソルティス…ジャズは地面に落っことされた。なんだかすすり泣きっぽい音がする
そして何時の間にスタンバイしていたのか、ジョルトがスクラップより幾分マシ、程度のジャズをトランスフォーマーサイズのストレチッャーによいしょと乗せて、軍医と二人並んでガラガラとそれを押しながら去って行った。
さほど慌てた様子も無いので、実は見た目程損傷は酷くないのかもしれない

自己再生出来る程度で済めばいいなー
でも無理だろうなー
だってオプティマスとフォールンだし
あ、でも俺が到着した時メガトロンがフルボッコにされて踏まれたりしてれば、大怪我を差し引いても1ヶ月は健やかな気分で過ごせそうな気がする

と無理やり意識を逸らしていた間に、サウンドウェーブは手際良くワイヤーを俺にセットし終え、ブラックアウトに合図を送っていた。

ガクンと一回大きく揺さぶられ(間違い無く嫌がらせだ)て俺の意思とは無関係に体は宙を舞い、ディエゴ・ガルシアへと進み出した。
遠くに基地が見え出す頃にはもう何もかも諦めた心持ちになっていて。只々早く馬鹿騒ぎよ過ぎてくれ、と遠くに響く爆音を背にプライマスに祈っていた。

あと「何故メガトロン様はスタースクリームばかり…」と検討違いの嫉妬を俺に向ける駄犬爆発しろ とも



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