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初代 ボツネタ オールキャラ

こないだのバトン2日目のボツネタ
最初はこんな感じのギャグになるはずでしたが、落とし所が解らなくなってボツにしました。
でも勿体無いので晒してみる。
という訳で、尻切れトンボですがどうぞ


――――――
――――――――

難儀なおひとだよまったく…

「メガトロン、数匹そっちに流れた!」
「わかっておる!喰らえ!!」

さて今日のトランスフォーマー(以下略)

簡潔に今の状況を述べれば、メガトロンと司令官が力を合わせて宇宙イナゴを退治している。
たかがイナゴに何を大袈裟なと言うなかれ、金属を主食とするこの宇宙生物は、ホイルジャックとパーセプター曰わく、下手をするとセイバートロン星を丸ごと食べ尽くしてしまう危険性を孕んでいるのだから。不幸中の幸いと言えば、件のモルフォボットと違いこいつらは駆除が容易な事、また群れが増殖する前に発見出来た事くらいか
しかし

「蝗害(こうがい)とは、トノサマバッタなど、相変異を起こす一部のバッタ類の大量発生による災害のことを言うんだ。蝗害を起こすバッタを「飛蝗」「トビバッタ」と言う。また、飛蝗の群生行動を飛蝗現象と……」
「パーセプタアァァッ!御託はいいから戦って!!オイラ虫苦手なんだよ〜」

いつの間にか、後方支援をしていた皆の所まで虫達が群がり始めていた。急いで駆け付け、飛び回る虫達を片っ端から撃ち抜く、ほっとした様子のバンブルにもう少し下がるように指示を出し、忌々しい虫達に向き直る。しかし…此処が真空の宇宙空間でさえ無ければノイズアタックで、まとめて退治できるんだがね…

「うわあぁっ!!」
「おい!アイアンハイドがイナゴにたかられたぞ!!炎だ早く!!」
「俺、グリムロック。アイアンハイド、助ける!!」

ゴォッ!!

グリムロックの活躍でイナゴは退治できたが、アイアンハイドも丸焦げになった。
しかし最近ホイルジャックに毒されてか親バカ気味な軍医は、恐竜の頭をよしよしと軽く撫で、黒こげのアイアンハイドに見向きもしない。ちょっと待て

「この鬼!悪魔!人でなし!!お前みたいなサウンドシステムの面汚しはイナゴにたかられて、かじられて!喰われて!イナゴの糞になっちまえ!!」
「黙れイカレサウンド、貴様こそ虫ケラ程度のブレイン振り絞ってもう少し己の浅はかさを考え直しそして更にもう少し考えて虫に特攻かけて死ね!!イヤモウ面倒ダカラ俺が貴様に引導を渡してヤル!!」

あーいーつーらーは〜
また不毛な喧嘩を始めちゃったか。全くこの非常時に困ったものだよ

「メガトロン様あぁぁっ!助けて下さいお願いします!!」
「情けないぞスタースクリーム!貴様それでもデストロンの戦士か!!」

あっちは親子漫才

「待つんだインフェルノ!そっちは危険だ聞いてるのかインフェルノインフェルノインフェルノーーーっ!!」
「大丈夫だアラート、心配しなくても私が君を守ってみせる」

リア充ェ…



――――――――――

ここまで!!
初代はうっかりするとキャラが無限に増えて収拾付かなくなる(^q^)

初代 音波+ブロキャ

つれづれ

仙台駅東口のロッテリアです。
3月14日の記事と同じ場所なのですが、すっかりきれいになりました。

沿岸部の方々の話を聞くと、なんだか申し訳ないような歯がゆいような気持ちになりますが、見知った場所が元通りになるのはやっぱり嬉しいですね。

その一方ですぐ近くの西友東口店が今月8日に閉店してしまいました。
残念つーか地味にに不便
原野町のサンマリとか微妙に遠いのに

バトン3日目(遅刻) コンボイ+ラチェット

朝食も終わり、更に10時を過ぎてもラウンジにやって来ないラチェットを心配し、リペアルームまで様子を見に来たコンボイ、しかしそこで彼は衝撃の場面に遭遇する。
ガチャッ

「ラチェット、今日はどう…した…ん」

思わず絶句するコンボイの目に映る光景は、なかなかに壮絶だった。

リペアルームで、ラチェットが怒気と威圧感たっぷりに仁王立ちしている。そしてラチェットの前には正座をして俯くクリフとアイアンハイドの背中。
少し離れた床にはフルボッコにされたスカイワープ、その額にはスパナがめり込んでおり、オイルで部屋の床は不気味な黒い色に変色している。
更にはグリムロックが、ゴザとロープでぐるぐると簀巻きにされたフレンジーを抱えていた。

「…………〜〜っ……」

全身のオイルが急降下した気がする。

「………2人とも」
「はい……」

コンボイの存在を無視して(気付いていないだけかもしれないが)ラチェットが深い溜め息を吐き、2人を見下ろしながら普段の1.5倍は低い声(当社比)で話し掛け始めるが、当の2人は哀れな程にガクガクブルブル、まともに聞こえているのかは非常に怪しい。

「私が何故怒っているかわかるね?」

疑問型でありながらも、はい か YES 意外の回答を許していない、絶対零度の声

「〜っ…はい」
「そうか…ならば話は早い」

その答えに満足したのか、やんわりと目元を緩め、薄く口を開いてにこりとラチェットが微笑む……背後に怒りのオーラを棚引かせながら、瞳には本物の殺気が揺らぎ、更には額に青筋を浮かべるその表情を微笑みと呼べるなら…の話だが

「…あ、司令官」
「ほあっ!!」

あまりも唐突に声をかけられ、猫だましを喰らった猫のようにぴゃっ!と飛び上がり、どこからか変な声が出てしまった。

「何か用ですか?」

先の悪鬼も裸足で逃げ出すような雰囲気はどこへやら、今度こそ本当ににっこりと微笑んだラチェットは、コンボイが知る"いつもの"ラチェットだった。
同時に張り詰めていた部屋の空気が一気に緩み、クリフとアイアンハイドが安堵の息を吐く。

「あ、ああその…今日は君の姿が見えなかったから、声を掛けておこうと思って」
「おや、司令官直々にご足労とは私も偉くなったもんだ。でも丁度良かった。見ての通り貴方に報告しなければならない事があるんです」

その言葉に、簀巻きにされたフレンジーがギクッと肩を竦め、焦った様子でスカイワープに視線を送る。
コンボイもキッと気を引き締め、常の穏やかな表情から、司令官としての威厳ある表情に切り替え…

「これを見て下さい、クリフとアイアンハイドの奴、リペアルームにこんな大きな天窓を!全く!とんだビフォーアフターです」

コケた。

言われて気付けば、劇的改造によってやたら部屋の見晴らしがいい、明るい太陽の光が差し込む頭上を仰げば、良く晴れた青空の中、真っ白な千切れ雲が軽やかな風に流れている。壁の焦げ目からしておそらくバズーカでも乱射したねだろうな…

「ってそっちかよ!!」
「そうだそうだ!それよりデストロンだろうまず普通!!」

肩を怒らせ、やにわに立ち上がった赤組を拳骨で黙らせるラチェット。
腕組みをし、煩いからこいつらを部屋の外に放り出してきてくれ!とプリプリしながらグリムロックに指示を出す。素直にグリムロックが了承すると、またにっこり微笑んでよしよしとその頭を撫でた。
グリムロックは嬉しそうに尻尾を振り、フレンジーをポンとコンボイに手渡すと、二重の意味で頭を抱える2人をいずこかへと引きずって行った。
「全く…あいつらにも困ったものですよ」
「えーと……」

何かいろいろ言いたい事はあるのだが、とりあえずはラチェットの要件を済ます事にする。

「そうだな、リペアルームに関しては、ホイストとグラップルに頼んで、早急に復旧してもらおう、設備や医療器具はホイルジャックやパーセプターに修理してもらって、後はまあ…君が自分で微調整するのが良いんだろうな」
「ありがとうございます!」

まあ、実際問題として、リペアルームが機能しない状態は非常にマズいので、ラチェットの進言は理に叶っていると言える。
何はともあれラチェットの機嫌も良くなったし、問題はほぼ解決したようなものだ。

「さて、後は君達についてだが」
「ひっ!おお俺達今日は別になな何もしてないぜ!!」

常の威勢は全く無く、むしろ目に見えて怯えた様子のフレンジーに、なんだか申し訳ないと言うか、子供を苛めてるような罪悪感が生まれてしまう。

「では何の為基地に潜入したのかな」
「いやあのその、き、今日本当に任務とかじゃなくて事故って言うか」

よくよく話を聞けば他愛ないと言うかドジと言うか…そこのスカイワープと取っ組み合いの喧嘩になり、フレンジーが思い切り殴ったはずみでスカイワープのワープ機能が誤作動を起こし、運悪く…そう、本当に運悪く、サイバトロンでも群を抜いて血の気が多い赤組の、しかもクリフとアイアンハイドという、ある意味これ以上無い2人の目の前に飛び出してしまったらしい

「それでこの騒ぎという訳か」
「大変でしたよ。あいつらはスカイワープを撃ち落とそうとハンドキャノンやらバズーカやら連射するし、グリムロックは火を吐くし、その上フレンジーの奴が、よりにもよってハンマーアームなんか使おうとするから、思わず怒鳴ってスパナ投げちゃいましたもん」

もん…って
跳ね返る間もなくめり込んだスパナが、いったいどれほどの速度で投げられたのかと考えるだけで、また少しヒヤッとした。

「あの馬鹿、俺の前に飛び出して来やがって、それで気絶してちゃ世話ねえや」

ぶっきらぼうな口調だが、先からスカイワープ注がれる視線には、仲間を気遣う雰囲気が感じられる。

「…彼が心配かい」
「なにいってやがる!誰が…あんな、奴」

否定はしても、腕の中でしゅんと俯く小さな頭に、私だけでなくラチェットもまでもため息をついた。

「仕方ないな…」
「まあ、そうですね…」

顔を見合わせてお互いに苦笑。どうなるのかと身を竦めるフレンジーの拘束を解いてやる。ラチェットも今日だけだからな、なんて言いながらめり込んだスパナを外し、スカイワープに応急処置を始めた。

「い、いいのかよ」
「…我々はサイバトロンだ」
「何だそれ、訳わかんねえ」
「…いつか君達にも、理解して貰えればいいのだがね」

その可能性がとても低いのはわかっている。でも今ここで、彼らを破壊する事は、正直出来そうになかったから。

「さて、メガトロンに連絡をするとしよう」



だから

バトン2日目 マイスター+メガトロン

確かに、私にとって彼らは敵であり悪だ。だが、今彼らは、私達と同じく命をかけている。愛する故郷を、信頼を交わした友を、忠実な部下を守る為に

そんな彼らを破壊しようとする事

私は、それを正義とは認めない






難儀なおひとだよまったく…


デストロンとサイバトロンが力を合わせるのは、ごく稀にせよ無い訳ではない
例えば今日がそうだ。

「メガトロン!そっちは頼んだぞ!!」
「黙れコンボイ、貴様の指図など受けぬわ!!」

こういう時、私の胸中に湧き上がるのばいつも同じ思い


この隙にメガトロンを殺してしまえ


しかし私の理性が、湧き上がったそれを零さぬよう蓋をし、閉じ込める。
私は、まだ、あの人の隣に立っていたいから。

行き場を無くした思いが淀んで腐臭を放ち始めても、決して蓋を開けてはいけない。
開けたら最後、ドロドロに混ざり合った憎しみとか怒りとか悲しみとかが、私のちっぽけな正義の心を飲み込んで、跡形も無く溶かしてしまうから

「邪魔だ、退け」

奴の真っ赤な瞳と、目が合う
視線を外さない私を不快に思ったのだろう、眉間にシワを寄せ、フンと苛立たしげに鼻をならした。
しかし、その口角が徐々につり上がり、何もかもを見透かしたかのような、傲慢で、強大で、不遜で、凄絶な、恐ろしい笑みを浮かべる。

「殺したいか」

その威圧に、背筋を冷却水が走り抜け、返す言葉も出ない

「だが貴様程度にワシは倒せん。何故なら、貴様を動かしているのは貴様自身の心ではなく、借り物に過ぎない愚かな正義感と弱い依存心だからだ」

いつの間にか融合カノン砲が、私の額に突き付けられていた。

「だがワシは違う、ワシは、ワシの意志で歩く。誰であろうと、この破壊大帝を、メガトロンを支配する事などさせはせぬ」

数秒のチャージの後、放たれたエネルギー弾が私のこめかみを掠め、背後の敵を粉砕する。

断末魔 焼け焦げた肉の匂い
醜い声で紡がれる呪詛の言葉
緑色の体液を撒き散らして死滅したあの異星人は、もしかしたら私の心なのかもしれない


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