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花見o(^▽^)o


今日は家族で花見に行きました。

桜は勿論ですが木蓮や椿、コブシ、オオイヌノフグリなども綺麗だったので、自重せずバシャバシャ写メってきました。





あと屋台、串焼きウマー(*´ω`)
チョコバナナは半分程妹にもってかれました。




初代 サウ←ブロ

注意!

ブロードキャストが可哀想
サウンドウェーブの方に愛は無い
エロく無いけど痛い
若干拷問じみてる
ブロードキャストごめん、ほんとごめん

大丈夫な方のみ↓へ








































「ん、う゛…っ」

蛍光灯に似た、薄青く白い光が照らす部屋の中、冷たい壁に、まるでこれから磔刑にでもされるような形で、緋色のロボットの上半身が拘束されており、更に無数のコードが蛇のように絡みついていた。

「ひぐっ、ぅ…ぁ、ぁぁ」

抑え切れずに漏れるその悲鳴は、どこか嬌声にも似ていて

「イイザマダナ、ブロードキャスト」
「サウンド…ウェ、…ブ」

その隣、藍色のロボット…サウンドウェーブが、独特のエフェクト掛かった声で、嘲りを隠しもせずに囁く、すると、緋色のロボット…ブロードキャストの虚ろだった瞳に、僅かながら青い光が灯り、戦慄く唇を叱咤して、まだ心は折れていないと反抗の言葉を口にする。

「野郎、っ、の!サ、ゥ、ンドシステム…の、面汚し、めっ!!」

もはや飽きる程聞き慣れたその台詞は、普段なら、ノイズが走るような苛立ちと不快感をサウンドウェーブに与えるが、息も絶え絶えに、内部から湧き上がる熱に浮かされ、苦悶に顔を歪ませながら吐き出されたそれは、上質な音楽のように心地良い気分にしてくれた。

「クク…」
「なに、笑っ…て…!!!」

瞬間、ブロードキャストに流し込まれたのは、大量のバグデータとエラーコード、そしてウイルス

「がっ…あ゛、ぁ」

その衝撃に息が詰まり、背を弓なりにしならせて、まるで溺れかけた者が、必死に水面を目指すように、釣り上げられた魚が酸素を求めるように、じたばたともがき、口をぱくぱくと動かして哀れに身悶える。が、サウンドウェーブはその姿にすら暗い悦びを覚え、無情な言葉を放つ

「モットイイ声ヲアゲロ」
「ぎっ、ぐ、う゛あ゛あ゛あぁぁぁっ!」
並みのトランスフォーマーなら、耐えきれずとうにブラックアウトしている程の負荷、しかしブロードキャストの並外れた情報処理能力が、今ばかりは徒となり、意識を失う事を許さない

「見セテモラウゾ」
「嫌っ…嫌、いやだやめろやめろやめろおおぉぉっ!!」

やはり並みのトランスフォーマーであれば、侵入された事にすら気付かぬまま、全てのデータを奪われるであろう、マインドスキャンの感覚に、ブロードキャストが悲鳴をあげ、無意味に頭を振って拒絶しようとする。しかしそんな心とは無関係に、サウンドウェーブの意識は、次々とブロードキャストの防壁を突き破って侵入し、その一切合切を奪い取った

「い、や…ぁ」

ブロードキャストの瞳から、オーバーフローした冷却水が、涙のようにこぼれ、頬を伝い雫が床を濡らす頃

「全ク、手間ヲ掛ケサセテクレタナ」

ブロードキャストを戒めていた枷とコードが唐突に外れた。しかし反撃はおろか、自力で立つ事すらままならなくなっていたブロードキャストは、背を壁にもたれさせたまま、ズルズルと力無く座り込み、悔しさに唇を噛んだ。




「…ちくしょう」


.
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泡潮

おとぎ話の人魚姫は、声を出せずに思いを伝えられなかったけど、臆病な私は、声を出せても思いを伝えられない。

じゃあね、と手を振り、ざぶんと水路の奥に消えていくあの人を、今日も私は引き止められなかった。

「私の弱虫…」





あと5分、なんてまるで早起きの苦手な子供みたいだけれど

実写 ブラ→スタ←グラ

現在俺は、凄まじく不愉快な状況に置かれている。既にこめかみに2・3本チューブが浮かび、イライラでヒューズがぶっ飛びそうな位には
諸悪の根源は推して知るべし

「おい、さっさと小惑星α-221の地質データをまとめろ、無駄に時間を費やすな」

一人は言うまでもないが、コンソールの前でふんぞり返っているスタースクリーム、死ねアホジェット、30分前にスコルポノックが調査から戻ってきたばっかだっつーの

「…スタースクリーム、貴方が言うサンプルはこれか」

そして今回はもう一人

「ああ、そこのデスクに置いておけ」
「了解した」

グラインダーだ。

真面目で、無駄口を叩く事なく黙々と任務をこなし、また、我らの偉大な主であるメガトロン様にも忠実、それに俺とあいつは同型という事もあり、そこそこ仲が良い方であった。

が、それも昨日までの話

(スタースクリームなんぞに媚び諂いやがって…)

いやいや、ありゃ別に媚びてる訳じゃなく、それこそ真面目に仕事してるだけだろ…と、自分の中の冷静な部分が囁くが、正直、問題はそこではない奴の赤い目でじっと観察するように見られ、首を傾げるグラインダー

「…何か?」
「なに、些末な事だ気にするな」

新たに小惑星β-071のサンプルデータとの照合作業を命じ、素直に指示に従うあいつを見てから、スタースクリームがチラリと俺を一瞥、なんだその目はコラ

「は、どこぞの駄犬にこの素直さがあればと思ってな」

この野郎が

明らかに俺に当て付けてやがる

その後、メガトロン様に呼び出されて奴がデータルームを出て行き、後には俺達だけが残される。
カタカタとキーボードを叩く音と、お互いの駆動音だけが部屋に響き、小一時間ほどたった頃、寡黙な筈のグラインダーが、不意に口を開いた。

「…あの人が気になるのか」
「違うな"気にくわない"だ」

グラインダーの言い方を訂正し、苛立ち紛れにわざと乱暴にキーボードを叩いて、カツカツと硬質な音を立てる。そんな俺の姿にあいつはまた首を傾げ

「…笑えば可愛気もあるのだがな」

そう、呟いた。

「何だと?」

蘇るのは一週間前の記憶

奴は小さな幼体を抱いて
穏やかに微笑んでいた。
奴の
あんな顔を見るのは 始めてだった可愛いと思った

知っているのは
自分だけだと、思っていた

のに









嘘 だ

何がどうしたのか自分でもよくわからないが、瞬間的に出てきた言葉がこれだった。

だって
あのスタースクリームを?

ああ本当に
いっそ悪い冗談だと思いたい
.
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初代 スカファスタ


雲一つない夜の砂漠に、真白い飛行機が一機、本来無骨である筈なのに、猫の爪を思わせる弦月の光を受けたそれは、白銀の光を放ち、緩やかなカーブを描いて飛ぶ姿は、優雅にさえ見えた。

「こちらスカイファイヤー、23:00異常無し、哨戒任務続けます」

眼下に広がる砂の海は、日中は灼熱の太陽が照りつけ、死のサハラと呼ばれる。だが、夜となれば放射冷却の影響で、昼間の気温が嘘のように寒くなり、人間などはしっかり防寒をしないと、砂漠のど真ん中で凍死、なんて嘘のような事態もあり得るらしい

(さて、そろそろ帰還ルートに入ろうかな…)

先の定時報告から一時間あまり、基地へ向かって機体を傾けた瞬間

「え…?」

とんでもないものが目に飛び込んできた。なぜか、砂丘のてっぺんに、F-15イーグルが突き刺さっている。しかもただのイーグルではない、戦闘機本来の配色には有り得ない、鮮やかなトリコロールカラーの機体は、どこからどう見たって…

(スタースクリーム!?)

間違いない慌てて着陸し駆け寄れば、やはり旧友のスタースクリームで、しかも砂に埋もれた頭の方からは、しくしくとすすり泣きが聴こえる。

「スタースクリーム!」
「げっ!スカイファイヤー!何で貴様がこんなとこにいやがる」
「大丈夫かい!今助けるよ!」

旧友は余計なお世話だと騒ぐが、自力で脱出どころかトランスフォームすらしない所を見ると、どこか重要な回路が破損しているのかもしれない、たとえ今は敵同士だとしても、そんな状態の彼をほうっておける程、冷徹になれる筈もない











「けっ、このお節介め」

結局、単なるエネルギー不足が原因だったらしく、ぶちぶちと悪態をつきながらも、今は自分の隣で大人しくエネルゴンを摂取している。

「俺様は感謝なんかしねえぞ」
「…それでも構わないよ」

中天に座していた三日月もいつしか傾き、夜もふける。満月程の明るさは無いものの、闇に馴れてしまえば、かなり細かい所まで見渡す事が出来た。
ごくりという音と共に喉仏が上下する。彼の足下で夜風にさらわれた砂が流れ、細い首筋が月に照らされて、なぜか酷く美しく見える

「…なにボサっとしてやがる」

「ううん、何でもない、星が綺麗だなぁって思っただけ」
「はぁ?呆れた野郎だぜ、デストロンを舐めてるのか」

彼は
数多の星々の中で怯む事も無く
誰もが目を奪われる存在感を持つ

本当は



「輝く星を、ずっと見ていたいんだ」



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