「ねえ司令官、俺なんかのどこがすきなんです?」
目の前でエネルゴンコーヒーを飲んでいた恋人に、冗談めかした口調で問い掛ければ、案の定、思いっきりむせて、ゴホゴホと苦しそうに咳き込んでしまった。
(なんともまあ予想通りっつーか…変なとこで可愛いひとだなぁ…)
ここは、昼下がりの休憩室、窓の外から見える景色はおだやかで、階下に目をやればでは子供達とマイクロンが仲良く駆け回り、空を仰げば、白い綿雲も風にゆられ、心地よさげに空を流れている。
そして目の前に視線を戻すと、愛しの司令官は、顔を真っ赤にしてあーだのうーだの、必死になって言葉を紡ごうとしているのだが、相当に恥ずかしいらしく、握り締めた拳をぷるぷると震わせ、今にもオーバーヒートを起こしそうだった。
「コーヒー、こぼれてますよ」
「え?あ!すまないジェットファイヤー」
私がやる。という司令官の言葉をあえてスルーし、テーブルに備え付けられている紙ナプキンを、2・3枚まとめてつかみ取って、トレーにこぼれたコーヒーをキレイに拭き取り、脇に寄せる。ついでにもう1枚取って、司令官の口元をぬぐおうとすると、彼はまたらしくもなくあわあわと狼狽え、慌てて自分の手からナプキンを奪い、ゴシゴシと無造作に拭き取ってくずカゴに投げ入れた。
「おお、司令官ナイスシュート」
そう言ってぱちぱちと手を叩くと、やっぱり彼は、恥ずかしそうに俯いてしまう
(…やれやれ)
「ねえ司令官」
「な、なんだ?ジェットファイヤー」
俺が話し掛けた途端、無意識にか頬の辺りをさする恋人、その姿に思わず吹き出してしまい、心配しなくても、もう顔は汚れてませんよ、と言うと、別にそんなつもりでは…と言いつつも、どこかほっとした様子の司令官に、益々笑みが深くなる。
「俺は、司令官のこういう可愛いトコも好きですよ」
「なっ…可愛いとはなんだ!」
可愛いくなどはない、なーんてムキになるのがまた可愛いんだよなぁ、と思ったが、それは心の中に留めて置いた。
「勿論、子供達やマイクロンと触れ合う貴方の穏やかな顔も、デストロンと相対した時の勇敢で力強い瞳も、基地で仕事をこなしてる真面目な背中も、みんな大好きですよ」「それに俺、司令官の姿も好きだ。この星の空と同じ色で…だからかな、貴方に抱き締められている時、まるで空を飛んでる時みたいに満たされた気持ちになる」
この恋、きみ色
ねえ だから教えて下さい
俺だって知りたいんだ
貴方が
俺の
どんなトコを好きになったのか
照れ屋の貴方には難しいかもしれないけど、この程度のワガママくらい、いいでしょう?
.
人間、変われば変わるもんだな…いや、俺達はトランスフォーマーだが、そこはまあ言葉のあやという奴だ。
今、俺の目の前で小さな手を引き、やはり小さな体を優しく抱き上げて笑む男
ジェットロン
航空参謀
野心家
高慢と矜持の塊で
そのくせ人一倍臆病者
しかし間違い無く、ディセプティコンのNo.2に相応しい実力も兼ね備えている
狡猾にして、冷徹
メガトロン様とは全く違うが、奴もまた。欺瞞の民を体現しているような男だ。
そんな
スタースクリーム が
「ふふ…」
普段の奴からは想像もつかない、酷く穏やかな声音、こらえきれないと言うように笑みをこぼし、頬を緩めてゆるゆると幼体の背を撫でる。幼体の方も、安心しきった雰囲気で体を預け、キィキィとまだ舌足らずながらもスタースクリームに甘えていた。
嘘 だ
何が嘘なのか自分でもよくわからないが、瞬間的に出てきた言葉がこれだった。
だって
あのスタースクリームが…
「!っ…そこにいるのは誰だ」
しまった!そう思った時には既に遅く、不覚にも反応が遅れ、スタースクリームとばっちり目があってしまった。
その紅い双眸に、先までの柔らかさは無く、代わりに、触れた者を容赦なく切り裂いてしまいそうな、剣呑な光が宿っている。気付けば、スタースクリームに引っ付いていた幼体は、険悪な空気を察知してか、既に孵卵機の後ろに隠れていた。
しかしスタースクリームと離れるのは不安らしく、奴と同じ紅い光が時折機材の隙間から見え隠れする。
「出てこい、隠れても無駄だ」
「…隠れてなどいない」
その高圧的な口調に、ネメシス時代の癖か、俺の自尊心は脊髄反射のような速さで反応し、我ながらワンパターンだと思いながら、つい棘々しい声を出してしまった。
「ハ…誰かと思えば首輪付きの犬か、ここにお前の飼い主はいないのだぞ、何をしに来た」
「その主の命無くば、誰が好き好んで貴様などに…それに、メガトロン様は貴様の飼い主でもあるだろう、首輪付きは貴様も同じだ」
奴の嫌味に同じ位の嫌味を返せば、今の言葉が逆鱗に触れたのか、ギリと拳を握り、視認出来そうな程の怒気が溢れるのがわかった。
「ブラックアウト…貴様はいつから俺にモノを言える程偉くなったんだ?親の後ろで虚勢を張る子供と変わらぬ存在が!!」
奴の侮辱に、ブレインサーキットがカッ!と熱くなり、やはりいつものパターンと同じく殴りかかりそうになるが、ふと奴の違和感に気付き、とりあえず手をとめる。
「あ…」
「ブラックアウト、貴様…余所見が出来るとは余裕だな」
不機嫌な顔でつかつかと歩み寄り、俺を睨み付けるその威圧感は相当なものだが、さり気なく幼体を庇うような位置に移動するのを見て、完全に怒る気が失せた。
それは所謂ギャップ萌?
「…可愛いな」
「は?貴様何急にトチ狂った事を言い出すんだ?まさかブレインサーキットが液化したのか?」
「後ろからお前の事じーっと見てるぞ」
「!!」
本当はお前もなのだけど
だれだこれ
もう原型留めてねーし
ていうか自分、アーマーレスってかクイックをばらすの好きなのか?
今までこの手の絵はいつもクイックだったからなー。
見る人によってはグロいかも?と思ったので文字かぶせてみました。
隼瀬さん
音波様気に入って頂けたとのこと、ありがとうございます(^-^)
我が家の初代音波はま基本的にツッコミ(苦労人)ポジション、主にメガスタ親子が胃痛の種、次点でサイバトロン及びブロードキャスト、そしてスカイワープ(フレンジーにちょっかい出すから)、レーザーウェーブ(お前メガトロン様の事しか考えてねーだろ)etc…と、なかなかお疲れなので、定期的にカセットロンやサンクラで癒やされてるのでした。
風の吹くまま気の向くまま、のマイペースサイトではありますが、これからも訪問いただけたなら幸いです。
コメントありがとうございました(^O^)/
キャスト1 クイック
キャスト2 クラッシュ
キャスト3 フラッシュ
で作成
一回目
はい、今日のメニューは、蒸しクラッシュでした
メニューは今月号の月刊フラッシュにも載っています。
来週のこの時間は、
「クラッシュとクイックの煮付け」をお送り致します。
蒸しクラッシュ…たべたら爆発しそうですね。クラッシュとクイックの煮付けは、クイックのVとかクラッシュのドリルとかが引っかかって食べづらそう
二回目
「覚悟しろフラッシューーッ!!」
突然背後からフラッシュを襲ったのは
ペットのクイックちゃんだった!!
とっさに通りかかった
クラッシュ盾に攻撃から逃れるフラッシュ。
この戦いに勝利するのはどっちだ!?
次回「魔王クラッシュ覚醒」!!
盾にしてゴメン☆
あ、これぬこ化パロで書けそうだ。
ついでに
キャスト1 タップ
キャスト2 シャドー
キャスト3 スネーク
でも作成してみました…
大惨事でした(スネークが)
つづきからどうぞ