スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

福島県民 なめんな。

東北の人間っていうのは我慢強い人間が多いと言われているそうです。
自分もそうだなんて言うつもりはないですが、年配の方達には確かにそういう人多いですし、冬の寒さと真剣に向き合い暮らしてきた分、困難にくじけず立ち向かう意思はあると思います。
会津の新島八重の伝説などもそんな一つでしょう。
でも、それにも限度があるわけで。

今日の福島の新聞、民報と民友。
そのどちらも一面記事は
石原伸晃環境相の発言問題です。

東京電力福島第一原発事故の除染で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設の建設をに関してのっ話し合いについて大臣が
「最後は金目でしょ」
と言ったという話。
会話の流れで言うと
「説明会が終わったから今後の日程について話をした。最後は金目でしょ。こちらが提示した金額については特に何も言っていなかった」
ということらしいですけど。
金目っていい言葉じゃありませんよね。
真っ先に連想するのは「金目当て」
なんだか、お金で解決するとか、できるとかそんな意味にとれます。
後から急いで釈明されたみたいですけど、正直な話、今の福島でお金とか補償金の話は一番難しいところです。
例えば、双葉や浪江、大熊など全町避難になった方などは数百万単位で補償金を貰ったそうです。
勿論、家と故郷と今までの生活を奪われての金額ですから低いとは思いませんが、これに近い金額を半径30km圏内。家から離れずに済んだ人も貰っているということで「ズルい」と思う人も当然います。

田村市内でだってありますよ。
殆ど同じ地域に住んでいるのに、極端な話隣の家は貰ってるのに、なんでうちは貰えないんだって訴訟を起こした人がいるという話をこの間聞きました。
お金が地域の絆を壊した例です。

そもそも原発を誘致したことで、助成金をたくさん貰い原子力ムラなどと陰口を叩かれることがある避難区域の方達。
当時、過疎化が進み産業なども伸び悩み苦労していた地方の村が、国の原子力政策に逆らえたとは思いませんし
「さんざんお金を貰ってきたんだろう」
と言われたり、避難中でさえ
「うちらは、まあ仕方ない」
と諦めなければならないのは間違っていると思います。
「そういう意味ではない」と釈明会見で言ったそうですが、もし
「金をつめば解決できるだろう」なんて意図があったとしたら
「福島県民、なめんな!」
と言いたいですね。
中間貯蔵施設建設を地域住民が受け入れなければと考えてきているのは、福島これからの子供達の未来の為。
その話し合いの直後にこれですから呆れますよね。
もう少なくとも福島県民はお金では動かないと思います。

福島民報の見出し
「金じゃない 古里返せ!」
が正直な気持ちですよね。

「福島県民 なめんな!」
まあ、石原氏だけに言いたいわけじゃないですけど。
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2014年06月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
アーカイブ