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福島は生贄の羊

仕事が押して予定の外出はできなかったのですが、代わりにクローズアップ現代は見ることができました。
「いま福島を描くこと」
震災後の福島を題材にして描かれたマンガについての話です。
内容はおおむね納得のいくものでした。
美味しんぼを擁護せず、過度に批判もせず、表現の自由と共に反論の自由。
そして福島を描く人達の真摯な心の内を示してくれた内容は福島の漫画ファンとして嬉しいものでした。
今、震災後の福島を題材にした漫画は30冊以上あるのだそうですね。
私が知っているものも、そうでないものもあって、いろいろ見てみたいなと思ったのですが、その中でも近々本当に買おうと思った本に「そばもん」がありました。
昨日のインタヴューを見ても思ったのですが、番組中で紹介されていた作品の一部にこういうか所があったんです。

「ここにあるソバ粉が福島県産だというだけで全然売れないんです」
「喜多方のソバ粉の検出結果は全ての地域で検出せずという結果です」

「他県産にも僅かながら放射性物質が含まれている可能性はあるのに、なぜ福島産だけを避けるのか?」
「福島産を避ければ放射能を避けたような気持ちになれる」
「だが、それでは実際には「放射能に対する恐怖」を頭の中だけで鎮静化させただけのこと」
「俺は国土を汚したあの事故を許すつもりは毛頭ない」
「そしてあいつが吐き出した放射能は怖い」
「だが福島産をその恐怖のスケープゴートにすべきではないと思う」

それが、福島の真実の欠片だと思うのです。

今、どこの誰とは言いませんが、福島を批難するサイトさんの多くは
「福島」の全てをひとくくりにします。
そして
「福島は放射能に汚染されている」
という固定概念の元
「福島を避ければ放射能から避けられる」
と福島の全てを否定します。検出結果をどんなに提示しても彼らの中では偽装であり、福島県は汚染されているのです。
それは福島という生贄の羊を捧げる事で他の場所は安全だと思い込もうとしているのではないでしょうか?
検査結果を見て悪い結果が出た。
だから食べないを風評被害なんていうつもりはありません。
でも、ありもしない汚染、ありもしない被害を作り上げることはホントの意味で風評被害だと思います。
福島をちゃんと知って、その上で判断して欲しい。
マンガという表現方法は、視覚という強い形で訴えるだけに、その知るチャンスにはもってこいだと思います。

だからこそ、マンガ家さんには真摯に福島を描いて欲しいなと思うのです。
福島は広く、その現実も真実も一つではありません。
それが、今回の騒動や、この番組を通して伝わるといいなと願ってやみません。

オタクの一意見でした。
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