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検査の落とし穴

東京電力の調査で相馬沖で採取されたアイナメから2万5800ベクレルの放射性物質が検出されたという報道がありました。
現在、福島県のホームページに載っているアイナメの放射性物質の数値はNDのものもあれば300くらいのものまであります。でも2万は確かに桁が多すぎで、数値が上がらないようにと祈る思いで毎日を過ごしている漁業関係者の方々の気持ちを思うと悔しくなってしまいます。
そして、その反面あることも思ってしまいました。
福島のものを食べるということは一種のロシアンルーレットかもしれない。と。

前に二本松の名水の検査を個人的にお願いした時の検査結果に書いてありました。
「これはこの検体の結果であり、関連するすべてのものの安全を保証するものではありません」
確かに
「この品物からは高い数値が出た。しかし、こちらのものからは検出されなかった」や
「こちらのものからは検出されなかった。しかし数km離れたところからは高い数値が検出された」
などのことがないとは限りません。
だから、何か所検査しても絶対安全、なんて安全宣言は簡単には出せない筈なのです。
福島を応援してくれる方がいる反面
「放射性物質は1ベクレルたりとも口にしたくない」
という方もいらっしゃいますから、そういう方達は今後も福島県産を口にすることはあまりしないと思います。
それを否定はしません。
検査は万能ではなく、絶対安全もありえないからです。
できることは確立を減らすことだけ。
その為に、福島の人間は全力を注いでいます。
福島を応援してくれる人に万が一にも当たりの弾を打ち出すことの無いように。と。
その思いと努力を、どうか信じて欲しいと思います。

ま、本当はそんなことを考える必要はなかったのにと考えるとやっぱり怒りはこみ上げてくるのですけどね。

気温35℃の夏

本日の室内最高温度は温度計が壊れていなければ35℃。
快晴=炎天下の外にさすがの子供達も出たがらずに、室内で遊んでいました。
曰く
「これだけ暑いと扇風機なんてぬるい空気をかき混ぜるだけだよ〜」
「クーラーつけて〜〜〜」
まあ、その通りなのですが28℃に設定したクーラーでさえ涼しく感じる。
今年の夏は昨年以上の猛暑ですね。
東北、福島でさえこれ。
南の方はもっと暑いのでしょうか?
それとも大して変わらないのでしょうか?
とにかく水分補給だけは欠かさないように気を付けて、それでも室内を駆け回る子供達の様子を見ていました。

私達は暑い暑い言いながらも室内で過ごせますけど、お仕事によってはこの炎天下で作業されている方も少なくありません。
特に第一原発の収束作業に従事しておられる方などは防護服を着ての作業とかでしょうから、本当に頭が下がります。
夜のニュースで原発の作業員の方がお亡くなりになったという話を放送していました。
また震災関連死の話しもあって、高齢者の方が避難所で亡くなったりする例もあるということです。
暑いと言いあえるだけ、本当にまだいいのかもしれません。

まだ当分東北は暑い日が続きそうです。
日射病、熱射病対策だけはお互いに十分注意していきましょう。


思い出いっぱい 夢いっぱい

福島の学校の夏休みは今週いっぱいなので、小学生の子供達は今、宿題のまとめに大忙しのようです。
その一方で、お盆休みなどに出かけた子供達も多く
「ディズニーランドに行ったよ!」
「ハワイアンズに行った!」
「日光東照宮見てきた」
「ポケモン映画見てきた」
「アクアマリンに行ってきた」
など楽しい話を楽しそうに話してくれました。
田村市ではそれほどではありませんが、福島市、郡山市ではまだ子供達に外遊びを控えさせたいという声も多く、その関係で室内遊び場が結構充実してきています。

郡山にはペップキッズという室内で砂遊びもできる大きな無料の室内遊び場がありますし、福島市にも500円で自由に遊べる遊び場アックスキッズランドの他に9月オープンの室内遊び場ができます。
いわき市のららミュウにも室内遊び場がありますし、本宮、白河にも同じような室内遊び場ができたそうです。
近頃また残暑がぶり返して来て、毎日とっても暑いですが、子供達は暑いと遊ぶのどちらを取るかと言えば遊ぶをとります。
だから、空調の効いたそういうところで思いっきり遊べるのも悪い話ではないのかもしれません。
福島の子供達を招待してくれたサマーキャンプなどもいくつもありましたし、自由に安心して外で遊べない不自由はありますが、大人やたくさんの人に見守られています。
「福島に今残っている大人は危機感のない、原発村に飼いならされた大人ばかりだ」
「子供の事を考えるなら今の福島に住めない」
という人もいるのですが、福島の大人の多くは子供達のこれからを、言われる以上に考えているということは信じて欲しいと思います。

夏休みもあと僅か。
たくさんの思い出を作って欲しいと私も心から願っています。

「宿題終わったの?! あと一週間だよ!」
とおしりをたたきはしますけどね(^^;)

みんな、いっしょ

昨日の田村市の灯篭流しと花火大会。
メインストリート、というか商店街は屋台人でいっぱいでしたが、実は道を一般入った川沿いは驚くほど静かでした。さらに橋を渡るとそこは花火も良く見えて川を流れる灯篭も見えるという絶好のビューポイント。
でも実は穴場で、あんまり人はいませんでした。
暗い中、昨日も少し書きましたがビニールシートなどに座ったりしながら花火を見上げていると、ふと横から聞こえてくる英語。
「た〜まや」「か〜ぎや〜」「Beautifu!」


花火が上がる中聞こえてくる声。
私の聞き違いでなければ田村市に来ていらっしゃるアメリカの英語教師の方でいらっしゃるようでした。
そして花火が美しく上がる中、聞こえてくる英語の歌。
「〜♪〜〜♪〜〜」
アカペラの、でも私も聞き覚えの美しいソプラノ。
多分アメリカ国歌の「星条旗」ではないかと思うのですが、違っていたらすみません。
でも、その優しい声になんだか涙が出そうになったのでした。

東日本大震災の直後、福島から外国の方には避難勧告が出ていました。
第一原発から80kmから避難せよ。
と。
だから、外国からの花嫁の方や、仕事で来られている方、外国人教師の方なども殆どが福島を離れられました。
ブリティッシュヒルズに残られた方など、ごく一部いらっしゃり私達に勇気を与えて下さいましたが、外国の方が福島をいられない場所と思って逃げる。それが少し悲しかったのを覚えています。

ですがこのような記事がありました。
英会話教室ナビさん
ニューストピックより

『福島第一原発の事故発生によって、故郷米国に帰国していた福島県田村市の外国語指導助手(ALT)が再び同市に戻ってきたという嬉しいニュースです。
5月12日に市や市教育委員会を訪問、辞令を受けた8人の先生らは「田村に戻れて本当にうれしい」と話し、16日には、英語での授業や学習活動を再開するとのことです。
同市では10年前に中学校でALTを導入。昨年の時点で14人の米国人ALTが小中学校全28校で週1回程度、英会話や国際理解活動に携わっていました。
原発事故後に米政府が原発から80キロ圏外への避難勧告を出したことを受けて、14人は3月18日に田村市を離れ、同月下旬には相次いで帰国することになったそうです。
今回辞令を受けたのは、男性3人、女性5人。5人は以前からの継続組で、3人は新たな赴任となりました。
ALTの中には、家族や友人から日本に行くのを止められても、自分はすぐに戻りたくて説得したという方、事故の影響に今は不安はなく、早く生徒に会いたいと話す方などいろいろ。戻ってきたALTの今後の活躍が期待されます』

この5月というのは昨年の5月。
まだ震災の恐怖が残る中、戻ってきて下さった方がいて下さった事がとても嬉しかったです。
戻りたいと思って貰えたことも。

みんな、この土地が、この地に生きる人たちが大好きなのはいっしょ。
同じ花火を見上げて、一緒に笑いあい、歓声をあげられる。
それがどれほど幸せなのか、皮肉にもあの震災は教えてくれたのかもしれません。

楽しいひと時の後、私は
「ステキな歌をありがとうございました」
と声をかけました。
「Thank you」
と笑いかけて下さったその女性の顔は暗くて良く見えず、きっと再会しても解りません。
でも、あの綺麗な歌声と、一緒に見た花火はずっと、心の中の思い出に残るだろうと思います。

田村市灯籠流し 地元の祭

田村市灯籠流しは地元の祭です。
穴場の裏道でビニールシートを広げて空を見上げます。

アメリカのご家族が歌うお国の歌を聞きながら知り合いと笑いながら見る花火は釈迦堂川にも負けないと思うのは田村市民の贔屓目ですけど♪
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